Q1.家の中で寝てばかりいます。食べるための体力をつけたいのですが、何から始めたら良いのでしょう?

Q1-2:体力づくりは、どこから始めたら良いですか?

A:対象者の身体機能に即してできることから始めましょう。

体力づくりには、対象の方の現状の身体機能を踏まえ、無理のない体力づくりから始めることが必要になります。
我々の日常の活動は、座位や立位での活動が中心になります。体力が低下している場合、 座ることも身体に負担のかかる活動になります。そのため、心拍数や血圧、呼吸数等の循環状態や対象の方の様子を確認しながら、徐々に座ることに慣れていく必要があります。
横になって寝てばかりいる場合には、まずは短い時間でも身体を起こすことが必要になります。その場合の工夫として、対象の方に適した刺激を選択することが挙げられます。例えば、テレビを見ることや家族との会話等、少しでも本人が興味を持つことや好きな事を行うことにより結果的に長く座れることがあります。

普段の日常活動を維持する

体力づくりには、改めて特別な活動をする前に、普段行っている身近な日常活動を続けていくことが必要になります。例えば歯磨きであったり、着替えであったり、日常の活動を行うこと自体が体力づくりに繋がってきます。そのため、本人にできることはなるべく本人に行ってもらうように促していく必要があります。

  

少しずつ活動量を増やしていく

身体が動くことに慣れてきたら、少しずつ活動量を増やしていきます。例えば、ラジオ体操のような慣れている運動や、散歩等で歩行量を増やすところから始めていければと思います。できれば自宅に引きこもるのではなく、外出する機会を増やすことも必要です。スポーツを行っていた方は簡単なものであればスポーツを行い、趣味や余暇活動を継続していくことも必要になります。活動量の目安としては、翌日まで疲労が残らない程度が望ましいです。

▲ページの最初へ戻る

あなたは医療関係者ですか?
この先のサイトで提供している情報は、医療関係者を対象としています。
一般の方や患者さんへの情報提供を目的としたものではありませんので、ご了承下さい。
いいえ
はい