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第1回 わかりやすい口腔・嚥下・栄養・リハビリテーション連携のためのPDNセミナー

2024年度の診療報酬改定において、医療・介護・障害の連携強化が一層重要視される中、リハビリテーション・栄養・口腔の連携を推進する「リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算」が新設されました。特定非営利活動法人PDNは、2014年の診療報酬改定で嚥下機能評価加算が義務付けられて以来、全国の医療者を対象に研修会を開催し、これまでに34回の研修を通じて延べ1万人以上の受講者を迎えました。さらに、2018年度の診療報酬改定では、日本老年歯科医学会が提唱した口腔機能低下症が保険適用となり、これを受けてPDNは2019年3月より口腔機能低下症に関するセミナーを8回開催し、多職種の医療者に向けた教育活動を展開してまいりました。 こうした流れを受け、2024年度の診療報酬改定は、超高齢化社会の進展が確実視される中で、国が示す医療の在り方を明確に反映したものと言えます。本改定は、より多くの患者が安全かつ確実に、そして経済的にも持続可能な形で質の高い医療を享受できるよう、その指針を示すものです。持続可能な医療体制の構築こそが、本改定の根幹をなす理念であり、将来にわたって安定した医療提供を実現するための重要な指標となることでしょう。このような背景のもと、PDNはこれまでの嚥下機能評価研修会及び口腔機能低下症セミナーの実績を活かし、日本口腔ケア学会と共催で「口腔・嚥下・栄養・リハビリテーション連携のためのわかりやすいPDNセミナー研修会」を開催することとなりました。本研修会では、食べること、咀嚼すること、飲み込むこと、栄養状態の改善、リハビリテーションの重要性、そして食生活の楽しみが、超高齢化社会における重要な要素であることを伝え、実践的な知識を提供してまいります。これまで培ってきた知識と経験を生かし、多職種連携による包括的な医療の発展に寄与することを目指し、本研修会を通じて医療・介護従事者の皆様に新たな学びの場を提供できることを心より願っております。


参加申込フォーム



WEB講義 会期

WEB講義 2025年10月14日~11月30日(予定)

開催方式

WEB講義(オンデマンド配信)

主催

NPO法人PDN(Patient Doctors Network)、一般社団法人日本口腔ケア学会

後援

日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会 (順不同)

WEB講義
参加費

①医師・歯科医師・医療スタッフ 15,000円
②日本口腔ケア学会会員     10,000円
注意事項 本セミナーは胃瘻造設前嚥下機能評価加算の研修ではありません。
胃瘻造設前嚥下機能評価加算の研修は、VEセミナー(嚥下機能評価研修会)をご受講ください。

嚥下機能評価のための内視鏡実技演習にもお申し込みいただけます。

実技日時

 

内視鏡実技演習 2025年10月26日(日)
(実技演習は第35回VEセミナーと共同開催になります)

実技演習3時間コース(実技を基礎から学びたい方のためのコースです)
1.9:00~12:00
2.13:00~16:00

実技演習1時間30分コース
1.9:30~11:00
2.12:00~13:30
3.14:30~16:00
※演習時間と実習会場を分散して同じ講義を複数回行います。どれか1つの時間帯をお選び下さい。

会場

東京慈恵医科大学1号館(東京都港区西新橋3−19−18)

参加費

VE実技研修 (医師・歯科医師限定)
 ・1時間30分コース WEB講義参加費+10,000円
 ・3時間コース   WEB講義参加費+30,000円

VE実技研修 見学コース (医師・歯科医師以外の医療スタッフ)
 ・1時間30分コース  WEB講義参加費+5,000円
 ・3時間コース    WEB講義参加費+8,000円

※テキスト含む、事前振込みをもって受講可とする
※一度お預かり頂きましたご受講料のご返金はお受けいたしかねますので、
あらかじめご了承ください。
注意事項 本セミナーは胃瘻造設前嚥下機能評価加算の研修ではありません。
胃瘻造設前嚥下機能評価加算の研修は、VEセミナー(嚥下機能評価研修会)をご受講ください。

講義内容(18講義)】

総括

地域包括ケアシステムの中で急性期病院が果たすべき役割-入院と同時に始める退院支援と地域連携-

 ないとうクリニック 副院長 瀨田 拓
多職種連携のポイント

 日本大学歯学部 摂食機能療法学講座 主任教授 米永一理

 

口腔

すべての急性期患者に病棟で行うべき口腔へのアプローチ
 日本大学松戸歯学部 口腔外科学講座 教授 石井良昌
口腔ケアのポイント
 兵庫医科大学 医学部 教授 岸本裕充
オーラルフレイル・口腔機能低下症の対応
 東京歯科大学老年歯科補綴学講座 上田貴之
多職種連携による摂食嚥下リハビリテーションの実際~人生最終段階まで支え切る支援~
 愛知学院大学 健康科学科 言語聴覚士コース 教授 牧野日和

 

嚥下

摂食嚥下リハビリテーションのポイント
 東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 医歯学専攻 老化制御学講座
 摂食嚥下リハビリテーション学分野 教授 戸原玄
摂食嚥下のメカニズムと嚥下機能評価 スワローウィッシュクリニック 金沢 英哲
嚥下機能評価 所見演習 内視鏡による嚥下機能評価の実際(ビデオ) 瀬田拓/西山耕一郎/金沢英哲/堀内朗

 

栄養

急性期における栄養評価

 帝京平成大学 健康メディカル学部 健康栄養学科 教授 福島 亮治
急性期における必要栄養量の推定
 愛知医科大学病院  緩和ケアセンター 森 直治
栄養法の決定 経口摂取の可否判断
 東京科学大学大学院  地域・福祉口腔機能管理学分野 教授 松尾 浩一郎

栄養管理の基本(静脈栄養・経腸栄養・経口栄養)
 田無病院 病院長 丸山道生
リハビリテーションと栄養
 東京女子医科大学病院リハビリテーション科 若林秀隆

 

リハビリテーション

早期離床の意義と実践のための病態理解とリスク管理
 岩手医科大学医学部 リハビリテーション医学講座 教授 西村 行秀
早期離床を支える看護
 岩手医科大学附属病院 集中ケア認定看護師 鎌田 景子
早期離床の実践
 岩手医科大学附属病院 リハビリテーション部理学療法士 坪井 宏幸

入院治療を支える口腔・嚥下・栄養と連携したがんのリハビリテーション診療
 慶應義塾大学 リハビリテーション医学教室 教授 辻 哲也

実技演習について

1 実技1時間コースを1時間30分コースへ変更
2014年診療報酬改定において胃瘻造設前の嚥下機能評価の診療報酬請求が可能となりました。その際、医療関連団体等による嚥下機能評価セミナー受講が条件となり、各学会やPDNなどで積極的にセミナーを企画し現在に至っております。セミナー開始当初は、この資格取りが受講の主目的であったように思われましたが、昨今では日々の臨床へのための受講が増えております。日本の高齢化と相俟って、嚥下機能検査が確実に一般臨床にも浸透しているのでしょう。
従来の実技1時間コースを受講された職種を分析いたしますと、消化器内視鏡に習熟している内科や内視鏡科の先生が多く、単に挿入の仕方を学ぶのではなく、消化器内視鏡を用いて嚥下評価に特化した嚥下内視鏡を学びに来ている様です。また、消化器内視鏡の操作は十分に出来るが、耳鼻科等の喉頭鏡も知っておきたいと思う先生もいらっしゃいました。たった30分の延長で劇的に技術の向上は図れませんが、少しでも明日からの臨床に役立つようにと願っております。


2 実技1時間30分コースと3時間コースの使い分け

 

実技1時間30分コース

 内視鏡に習熟している先生方が嚥下機能評価を始めるにあたっての手技や注意事項を中心に学びます。

 消化器科等の経鼻内視鏡と耳鼻科等の喉頭内視鏡が選択できます。


実技3時間コース

 内視鏡の未経験の先生方を対象に内視鏡の持ち方からの入門コースです。また、臨床現場での嚥下機能評価を始めるにあたっての基本を学びます。


実技3時間コースは第28回から新しく企画いたしましたが、当初の予想と異なり、コロナ真っ只中でありながら、驚異的な受講申し込みがありました。前回の第29回セミナーも驚くような反響で、途中で講師の先生を増員して総勢12人で対応したほどでした。

 このように実技3時間コースの需要が高まったかの理由は、

 1)実際の臨床現場で嚥下評価が必要となってきたこと

 2)じっくり基本から臨床まで学びたいこと
が挙げられます。

 以上より、実技3時間コースは、上記1)、2)を選択の参考にして下さい。



実技演習1時間30分コース講師紹介
実技演習3時間コース講師紹介

WEB講義(オンデマンド配信)の最大の利点は、いつでもどこでも何回でも繰り返し学べることです。今回、大幅に共催セミナーの枠を増やし、より実践的な講義を行います。 (WEB講義受講者は全てのセミナーをご覧頂けます)

※共催セミナーは受講必須ではございません。


プログラム予定(追加や変更になる場合がございます)

【胃瘻事故抜去】

1.「早期胃瘻事故抜去の対応と予防」
講師:高橋 潤次(国際医療福祉大学病院 外科)
共催:株式会社 スタイル、PDN

 

【リハビリテーション・栄養・口腔連携】

2.「リハビリテーション・栄養・口腔連携体制における医科歯科連携の最前線」
講師:石井 良昌(日本大学松戸歯学部 口腔外科学講座 教授)
共催:株式会社ジェイ・エム・エス 、PDN

 

【栄養管理】

3.「PEG患者の栄養管理 ~半固形化栄養剤と新型コネクタ~」

 講師:丸山 道生(田無病院 院長)

 共催:イーエヌ大塚製薬株式会社、株式会社歯愛メディカル、PDN

4.「口腔ケアと栄養管理の重要性」

 講師:藤本 篤士(札幌西円山病院 歯科診療部長)

 共催:イーエヌ大塚製薬株式会社 、株式会社歯愛メディカル、PDN

5.「歯科での栄養管理」

 講師:石井 良昌(座間総合病院 歯科口腔外科 医長)

 共催:イーエヌ大塚製薬株式会社、株式会社歯愛メディカル、PDN

 

【口腔機能】

6.「摂食嚥下における舌の役割と機能訓練」

 講師:福岡 達之(広島国際大学 総合リハビリテーション学部

          リハビリテーション学科 言語聴覚療法学専攻 准教授)

 共催:株式会社ジェイ・エム・エス、PDN

7.「舌圧と食事形態の関連」

 講師:栢下 淳(県立広島大学 地域創生学部 健康科学コース 教授)

 共催:株式会社ジェイ・エム・エス 、PDN

 

【嚥下障害】

8.「嚥下診療で知っておきたい知識」
 講師:上羽 瑠美(東京大学医学部附属病院 摂食嚥下センター センター長)
共催:株式会社ジェイ・エム・エス、PDN

9.「ゼロから解説 サルコペニアの嚥下障害」

 講師:前田 圭介(愛知医科大学 栄養治療支援センター 特任教授)

 共催:株式会社ジェイ・エム・エス、PDN

10.「サルコペニアの摂食嚥下障害に対する包括的アプローチ」
講師:永野 彩乃(西宮協立脳神経外科病院 看護部 摂食嚥下障害看護認定看護師)
共催:株式会社ジェイ・エム・エス、PDN

11.「嚥下内視鏡の挿入手技」

 講師:福村直毅(健和会病院 リハビリセンター長)

 共催:リブト株式会社、PDN

12.「生活期における嚥下障害の評価と対応」

 講師:戸原 玄(東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 医歯学専攻

        老化制御学講座 摂食嚥下リハビリテーション学分野 教授)

 共催:嚥下機能評価研修会、PDN

 

【唾液吸引】

13.「唾液持続吸引マウスピースを使用した唾液誤嚥への対応と臨床評価」

 講師:原 豪志(こばやし歯科クリニック)

 共催:泉工医科工業株式会社、PDN


実技演習会場までのアクセス

東京慈恵会医科大学 大学1号館

【 住所 】〒105-8461 東京都港区西新橋3−19−18

交通・アクセス

● 地下鉄

路線名 最寄り駅 出口案内 徒歩時間
都営三田線 御成門 A5出口 約3分
内幸町 A3出口 約10分
日比谷線 神谷町 3出口 約7分
銀座線 虎ノ門 1出口 約10分
銀座線・都営浅草線 新橋 8出口 約12分
都営浅草線・都営大江戸線 大門 A2出口 約13分
丸の内線・千代田線・日比谷線 霞ヶ関 C3出口 約13分

● JR

・JR新橋駅下車 徒歩12分

● バス

・東京駅丸の内南口(目黒駅経由)→ 等々力行き ・・・ 「愛宕山下」または「慈恵会医大前」下車

・目黒駅 → 新橋駅行き ・・・ 「御成門」下車

 

※患者様用の駐車場しかございませんので、出来る限り公共交通機関をご利用下さい。

周辺マップ

会場周辺地図(東京慈恵会医科大学 大学1号館)

広域マップ

会場周辺広域地図(東京慈恵会医科大学 大学1号館)

Googleマップ



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◆この研修会に関するお問い合わせ◆
NPO法人PDN
〒104-0054 東京都中央区勝どき3-3-6 勝どき田窪ビル3階
E-mail : ve@peg.or.jp  Tel : 03-5859-5518 Fax : 03-5859-5519