Q3.結婚式に呼ばれたそうですが、行かせてもよいのでしょうか?

A:積極的に出かけてゆくことをお勧めします。結婚式だけでなく、同窓会や法事も同じです。

写真3 結婚式や法事にも積極的に参加しましょう

会場がホテルのときは、事前にホテル側に事情を説明しておけば、どの部屋で栄養を入れたらいいかも相談できます。疲れが心配であれば、宿泊の予約を入れておいても良いでしょう。介助されるご家族も一緒に参加して楽しんでください。

乾杯や歓談の時は、グラスにちょっと口を付けるふりをすればよいのです。ゼリー状のものを食べられるようでしたら、前菜やデザートの中に食べられるものがあると思いますし、別途、コーヒーゼリーやプリンを用意してもらってもよいでしょう。あらかじめホテル側に申し出ておくと、食べやすい柔らかい食事を用意してくれる所もあります。

周りの皆さんも、本人が顔を出してくれることが嬉しいので、胃瘻で食べられなくても気にせず、このような集まりには進んで出席しましょう。

いつもは会えないような人にも会える機会であり、介護者にとっても、良い気分転換となります。旅行と同じで、もう一人付き添いの方がいると、久々の出会い・おしゃべりを楽しんでいるときにも、どちらかが見守りとしてそばにいられるので、心強いです。

それでも心配という方は、事前に同じホテルで下見を兼ねた予行演習をしてみてはいかがでしょうか。化粧室の位置や車椅子の通りやすい通路の確認、杖で歩ける方であれば、どのくらいのペースで移動すればよいかなどを把握しておけますし、ホテル側に車椅子利用のことや食べられるものについてなどを伝えることができます。

<まとめ>

  • 食事はコミュニケーションにつながるので、自分は食べなくても、そこにいて交わることを楽しみましょう。
  • 備えあれば憂いなし&うれしいな!、です。

▲ページの最初へ戻る

あなたは医療関係者ですか?
この先のサイトで提供している情報は、医療関係者を対象としています。
一般の方や患者さんへの情報提供を目的としたものではありませんので、ご了承下さい。
いいえ
はい