Q2.ゼリー食なら食べられるようになりました。食形態を上げるタイミングを教えてください。

Q2-5.認知症状の有無で、出来る訓練は違うのですか?

A:違います。

図8 認知症の症状はケアの質で変化する

認知症患者の場合、先行期(食べ物を認識して口に取り込むまで)、準備期・口腔期(食べ物を咀嚼して飲み込み易い塊を作り、咽頭に送りこむまで)の随意的な一連の動作をスムーズに行う事が困難になりますが、自発的な動作を引き出すような工夫をすることで、食べられる場合があります。認知症の患者さんには、訓練というより、普段の生活の中で、本人が自発的に行動するような環境を整えることが重要になってきます。

●食事動作が上手くいかないところが沢山あります。

出来るだけ本人が食べ易いような環境を整えて、本人の動きに合わせてあげる事が大事です。

本人が食べられるようになる介助とは、自分で食べる事が出来ない動作を手伝ってあげる事です。

スプーンとかフォークに食べ物をつけて持たせてあげれば、食べるかもしれません。訓練もいろいろと試してみて、患者がその気になって食べてくれるものは何かを探します。

しっかり覚醒している事と、普段の生活の順番に近い方法でやる事です。食習慣は家庭によっても異なり、その人個人でも異なります。その人なりの食べる方法や順番などについて情報収集し、安心していつものように食事ができる環境を整えていくことも必要です。

認知症患者は新しいものを覚えることや、新しいものに順応すると云う事は苦手です。

今までと順番が変わるのも駄目です。今までの生活の中のものを使っていくことが大事で、それに近付けられるものは何かを探します。

●認知症患者に訓練、練習と言っても通じません。興味をひくものを探し出します。

中々食べない時は、まず、時間をおいて、今はやめて強制はしません。本人が動き出したらそれに合わせます。例えば手を動かしてスプーンを持ったら、器を持ってきます。

訓練する前に遊ぶことも必要です。例えば昔の仕事の話をさせると、話しながら20、30分平気で座っています。このように患者がその気になるような事を見つける事、つまり、患者の情報をどれだけ取れるかが大事です。

コラム:嚥下障害から食べられるようになるということは、人権の復活です。

嚥下訓練は家族ぐるみで行うと有益です。家に帰った時の家族への指導にもなります。訓練をする目標は食べられるようになるだけでなく、お父さんとかおじいちゃんに戻れることが重要です。

●食べる事から始めるのは、その患者のQOL向上に繋がる第一歩です。

ご飯を食べる事が出来、排便できる事が、その人の復権に必要なことです。

嚥下困難者支援食

・ソフト食(あいーと等)   ・ムース食   ・ゼリー食品

リハビリテーション関連製品

口腔リハビリなど

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