HOME > 患者・家族 体験記 > なにくそ!俺はここにいる72

なにくそ!俺はここにいる72

京都府 飛田洋さん(65歳)

FAX送信のご挨拶

 暑くなりました、いつもありがとうございます。皆に助けられお陰さまで元気に暮らしております。


 巷を賑わしている、後期高齢者医療制度の発足でむつかしく福祉制度も変わったらしく、どうやら私は重度障害者福祉制度の対象外になったようで、この八、九年みたいに自宅のベッドの上でのほほんとTVを見ながら主治医の往診のついでにペグの交換という気楽で横着なことは出来なくなりました。

 何でも技術より設備のある病院で、本格的な手術みたいに、メーカーに借用する最新の胃カメラを鼻から挿入し確認しながら装着することになったとの事。

 万が一の医療事故の訴訟対策ですか悲しい時代になりました。なんでも誠意が金ですから貧しい心です。

 とばっちりでエコの風潮に逆行して、寝たきりの乗れる介護タクシーの予約待機のアイドリングと、往復のガソリン消費、それに伴う病院スタッフの、見かけぬ飛び込み患者への心労、出張してペグ交換してくださる主治医の貴重な時間、通訳随行で束縛される妻の予定変更など、多くの人に面倒をかける私のせいではないにしろ省エネとも連動する改革で寝たきりでも少なからぬ疑問を持ちますね。


 十年近く常温育ちが、外界に適応できるか心配で私には、当日の暑さが深刻な問題です。

【復活 帰って来た・ぶんく】

* 歯のケア するわと半年 待ちぼうけ

* 嘆かわし ソ連知らぬか 世も末じゃ

* 気配りと 捨て目捨て耳 からっきし

* お毒見と 笑って茶化す つまみ食い

* 咽こみは 生きてる証拠 気にしない

* 目の動き それで女房は 世話をする

* ごね得を ねらう野党は 目いっぱい

* テロ指定 解除で拉致は うやむやに

さて今月も、お世話をお掛けし作品を送ります。

退院以来なんとなく冷房時間が少なくない時期ですが、外界での暑さは、ことのほか厳しいでしょうね。お察し申し上げます。

京都の蒸し暑い夏の本番はまだまだ、これからです。

皆様方のこれからのご健康をお祈り申し上げます。


平成20年7月1日(火曜日)

飛田 洋

懐かしむ 夏のまつりよ たなばたよ