飛田洋さん

なにくそ!俺はここにいる163

京都府 飛田洋さん(72歳)

飛田洋さんは、平成10年11月に脳梗塞を発症しました。

完全四肢麻痺、構音障害、嚥下障害を認め、入院中に胃ろう造設術、気管切開術が施行されました。平成12年6月に在宅へ移行され、かすかに動くようになった指先でパソコンを操り、創作活動を続けています。

毎日書きためたものは、月刊誌としてまとめられ、製本されています。

【雑文暴論】⇒【ゲス】

今月ほど書き出しから着地点で悩む事はない。

当初は【天子は南面す】と言う言葉と我が町との関わりと
証拠であるが、時代錯誤かなと思い構想だけに終った。

ついで【今太閤とピーナッツ】【マイナス金利世代】と
銀行取引き昔ばなしを考えたのだが個人の思い出が、自慢
ばなしに取られかねないと思うと迷い始めて、悩みの極み

浮かぶ題材が帯に短し襷に長しで、どれも気にくわない。

仕方なく取り上げたのが今年の流行語大賞候補の【ゲス】


【ゲス】と言うのは多分【下衆】だろうと想像するだけで
小学校の頃、戦後の焼跡で鼻たらし軍が【ブス】と悪態を
つき、オカッパ頭軍に【ゲス】と叫び返された記憶が僅か
あるが、残念ながら使った事はない。【ゲス】と【ブス】
が同意語が反意語の如く使われてたが子供なりに?だった

以来六十年ぶりに耳にしたが今の表現にも驚いている。

私なら、男の風上に置けない行為と思うのだが、既婚者も
異性に好意を持つのは自由だが、示すなら自分本位でなく
相手を思う節度が必用で下手すれば多くを失うバカの極み

二匹目の泥鰌は、英雄色を好む流石の政治屋さん、二枚舌
公約違反はお家芸と諦めておりますが真面目なイクメンが
迷惑してますよ。自称イケメンもいたが独身貴族も浮気は
発覚すれば相手に失礼です。三面記事で余白を埋めている
私も【ゲス】かな反省し、この世から一掃される事を願う


鬼の霍乱で私もびっくりポン!でしたが、お蔭さまで復活

迷惑をかけています。今月のペグ交換宜しくお願いします

平成28年3月1日(火曜日)

ペグの取替待つ患者より

≪ペグなのに≫

≪邪魔するな≫

二行きめる
『一』
腹が鳴るなあ  ペグなのに
今朝は何だか  お盛んだ
 派手に騒いで  主張して
 生きる証拠を  示している
 俺はお蔭で   元気だと

『二』
腹が鳴るなあ  ペグなのに
替える気配が  淋しいか
 蛙啼く声    思い出し
 八時過ぎまで  辛抱だ
 俺は我慢が   特技だろ

『三』
腹が鳴るなあ  ペグなのに
子供時代に   戻りそう
 消化中でも   ないけれど
 生きる証と   誇らしげ
 俺はお蔭で   十余年

二行きめる
『一』
邪魔邪魔邪魔  邪魔するな
独り遊びの   邪魔するな
 寝てる子供を  起こすなよ
 泣く子と地頭  逆らえぬ
そんな知識も  持たぬのか

『二』
邪魔邪魔邪魔  邪魔するな
作詞命の    邪魔するな
 刺激乏しい   環境で
 記憶をたより  知恵しぼる
そんな苦労が  わからぬか

『三』
邪魔邪魔邪魔  邪魔するな
見込ないけど  邪魔するな
 明日の希望は  薄いけど
 夢を追うのは  根性と
声はせぬけど  聞こえぬか


≪普通でない≫

≪たった一度≫

二行きめる
『一』
俺は座敷の   置物で
 それで難なく  生きている
抗議しないで  手間かけず
部屋の壁だと  いたいけど
 好きで咽てる  覚えなく
 やはり普通で  いられない

『二』
俺はペットか  爺だが
 そんな暮しに  ならされた
我慢するのと  辛抱と
プラス思考の  三暗刻
 こんな暗示の  道連れは
 やはり普通で  ないのかな

『三』
俺は箸でも   棒でなく
 ご覧通りの   役立たず
権利ばかりを  主張して
義務の果せぬ  日々は嫌
 死ぬる思いの  それ以下と
 やはり普通で  ないのかな
二行きめる
『一』
たった一度の  人生なのに
中途半端の   悔しさよ
 何だかんだと  云ったって
 今は無名で   墓の下
  生きた証は   悲しいが
  俺とわからぬ  気が付かぬ

『二』
たった一度の  人生なのに
後の祭りの   憎らしさ
 易い誇りは   有ったって
 今の時勢は   役立たず
  過去の自信の  空しさに
  自慢する気も  消え失せた

『三』
たった一度の  人生なのに
中途半端の   歯がゆさよ
 過去は悪夢と  成ったって
 今や悔いだし  反省だ
  残り僅かな   この世なら
  開き直りの   手もあるぞ


≪触らぬ神にたたりなし≫

≪嘆きの色だと言うけれど≫

二行きめる
『一』
云うだけ腹が  立つだけで
 俺はなんにも   関らぬ
意見閃き    具申して
 別にこの世は  変わらない
権利放棄も   まあよいか
 触らぬ神に   祟りなし

『二』
不細工!等と  言うけれど
 俺は痛手と   無関係
顔で生きてた  つもりなく
 それで勝負の  覚えない
調子乗るなよ  まあよいか
 触らぬ神に   祟りなし

『三』
聞くのは飽きた 小町だが
 俺はすんなり  受け流す
愚痴と文句と  ストレスの
 退治係の    役でない
流石辛いが   まあよいか
 触らぬ神に   祟りなし
二行きめる
『一』
嘆きの色だと  言うけれど
 希望が奪われ  月日行き
  スマホ人とは  種が違う
受け身暮しが  運命なら
 自殺したいが  不可能で
  嫌でも私は   生かされる

『二』
嘆きの面して  毎日を
 パソコン命で  逃避して
  泣ける想いの  着地点
時間潰しの   建て前が
 無我の境地へ  誘い込み
  しぶとく私は  生きている

『三』
嘆きの色だと  言うけれど
 無駄飯悲しい  穀潰し
  自覚するから  空しいよ
迎え来ぬなら  生涯の
 何だかんだも  根性で
  このまま私は  生きてやる

主治医より一言

≪ペグなのに≫

 ペグは第2の口ですから、第1の口より胃腸に近いですからね。胃腸が健全な証拠ですよ。