飛田洋さん

なにくそ!俺はここにいる161

京都府 飛田洋さん(72歳)

飛田洋さんは、平成10年11月に脳梗塞を発症しました。

完全四肢麻痺、構音障害、嚥下障害を認め、入院中に胃ろう造設術、気管切開術が施行されました。平成12年6月に在宅へ移行され、かすかに動くようになった指先でパソコンを操り、創作活動を続けています。

毎日書きためたものは、月刊誌としてまとめられ、製本されています。

【雑文暴論】⇒【三橋美智也】

仕事の関係で中断してすぐに走れる【漫才】や【歌番組】
に限られての生活で、そんな中で【三橋美智也】は好きな
歌手でした。

その彼の持ち歌【古城】に良く似たジャンルのタイトルを
思い出せず、二十年以上探し求め、【歌番組】を注視して
ましたが最近では思い違いかと、諦め始めておりました。

ところが三年ぶりで胃のポリープが成長してるらしく、
十二月、切除手術を先日受けた時の事です。

私の世話を泊り込みでしてくれる、嫁に行った娘がお休み

音楽とBGMに聞かす為に、タブレットとかを持ちこみ
リクエストして聞いてくれました。

なんとなく【三橋美智也】を検索して貰ったら何曲目かに
幻の歌が出て来ました。【古城】見たいにメジャーでなく
マイナーだったのかもしれません、憧れのその歌の名は
【ああ大阪城】。Uチューブによる、色々データーが掲載
されてましたが字が小さくて読めず操作も出来ず渋々納得
しています。どちらかが元歌で下敷きにされた感じです。

興味のある方はTVででも、Uチューブで検索されては?

それまで【三橋美智也】の【望郷歌謡】を聞きながら
感情移入が激し過ぎ、大口を開け不細工に泣く私に家族は
心配してくれましたが【ああ大阪城】と再会して、歓喜の
雄叫びには気がつきませんでした。

私に痛みを知らない手術も、歌の発見も大きな収穫でした

ちなみに経過観察中の病院のベッドで書いております。

 

謹賀新年       今年も宜しくお願い申します。

皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

平成28年1月1日(金曜日)

飛田 洋

≪他人の批判≫

≪仕事と趣味≫

二行きめる
『一』
他人ひとの批判を  好むけど
同じムジナの  類だぞ
 攻める気持ちは わかるのに
 責める言葉が  若すぎる
言わぬが花で  ないかいな

『二』
他人の批判が  十八番だが
五十歩百歩の  仲間だぞ
 身内贔屓は   見苦しく
 下手な揚げ足  取るなかれ
触わらぬ神で  ないかいな

『三』
他人の批判が  際立つが
目くそ鼻くそ  なんだよな
 尻に火が付き  焦るけど
 かちかち山で  ござんすな
言わぬが花で  ないかいな

二行きめる
『一』
稼がぬ詞なら  昔から
俺の道楽    指示受けぬ
 仕事となれば  規制あり
 趣味なら何も  気にしない
  向う姿勢が   違うのさ

『二』
気紛れ詞なら  得意技
世間騒がす   程でない
 仕事であれば  逆らえず
 趣味だと別に  ためらわぬ
  遠慮するのは  如何かな

『三』
稼げぬ詞なら  十八番だが
時間潰しは   更に上
 仕事はいつも  躓いて
 趣味だと割と  続いてる
  向う態度が   違うのさ


≪俺の食い物≫

≪次から次へ≫

二行きめる
『一』
俺の食物    数年は
 ペグの食事の  それだけさ
食べる楽しみ  奪われて
 何に希望を   探し出す
未練ないのに  生かされる
 こんな生活   くたびれた

『二』
俺の食物    取上げて
 グルメ番組   何故見せる
他人の料理に  興味持ち
 努力する気は  何処もない
そんな画面は  嫌だから
 違うシーンに  変えてくれ

『三』
俺の食物    忘れ去り
 それの話題を  持出すな
口に出さぬが  聞こえれば
 余り好感    持てぬもの
思いやる気と  気配りの
 先を行くのが  古いのか

二行きめる
『一』
次から次へと  仕事を云うと
次から次へと  文句を言うが
 生憎俺は    話が出来ぬ
 惨めたらしい  哀れな亭主
抗議一つも   挑戦せずに
いつも通りに  笑っているさ

『二』
後から後から  続けて来ると
後から後から  癖だと言うが
 疲れが残る   焦りと思い
 思い違いに   余裕の亭主
むしろ苦労を  一人でさせて
侘びる気持が  勝っているさ

『三』
次から次へと  指図をすると
次から次へと  小言を言うが
 合図はしてぬ  全身麻痺の
 頑固そうだが  べたぼれ亭主
常に逆らう   器用さ持たぬ
目玉瞑るか   黙っているさ


≪蒼いろ小熊≫

≪信子しゃん≫

二行きめる
『一』
蒼色小熊の   頭の五
僕に伝える   何かある
 ア 慌てずに
 オ 怒らずに  イ 意気がらず
 コ 拘らず
 グ 愚痴らずに マ 迷わずに

『二』
座右の銘に   頂戴な
誰の言葉で   あろうとも
 ア 慌てずに
 オ 怒らずに  イ 意気がらず
 コ 拘らず
 グ 愚痴らずに マ 迷わずに

『三』
後のまつりに   なるけれど
僕の手本に    戒めに
 ア 慌てずに
 オ 怒ずに   イ 意気がらず
 コ 拘らず
 グ 愚痴らずに マ 迷わずに

二行きめる
『一』
信たん信ピー  信子しゃん
君の呼名は   信子しゃん
 二人にとって  思わない
 苦労と風雪   色々耐えた
  そんな結果の  道連れが
  俺は自分が   許せない

『二』
信やん信っぺ  信子しゃん
君は気軽に   信子しゃん
 二人で越えた  幾山河
 願わぬ辛酸   随分なめた
  いらぬ試練を  与えてる
  俺はほんとに  罪深い

『三』
信たん信ピー  信子しゃん
君の呼名は   信子しゃん
 今では声に   出せぬけど
 いつでも心で  反復してる
  耐えぬ苦労を  背負わせて
  俺は侘びても  侘び足りぬ

主治医より一言

≪雑文暴論≫

 昨年は、胃の内視鏡的治療、大変御苦労様でした。

早期発見、早期治療が出来て良かったです。在宅の患者さんこそ定期的な成人病検査の重要性があると痛感しました。

 本年も宜しくお願いいたします。