飛田洋さん

なにくそ!俺はここにいる141

京都府 飛田洋さん(71歳)

飛田洋さんは、平成10年11月に脳梗塞を発症しました。

完全四肢麻痺、構音障害、嚥下障害を認め、入院中に胃ろう造設術、気管切開術が施行されました。平成12年6月に在宅へ移行され、かすかに動くようになった指先でパソコンを操り、創作活動を続けています。

毎日書きためたものは、月刊誌としてまとめられ、製本されています。

【雑文暴論】⇒体感、体験

ペグの使用を初めて15年になる。そこで頼まれもしないの
に確認の出来ぬのが、乏しい知識と記憶で少し書いてみる

そこには主治医の先生も知らない秘密の暴露が、あるかも

常識への冒とくと非難する方も、あろうかと・・・そこで
通販アプリの小さな文字の(これは個人の感想です)等と

予防線をはったりなんかしたりして   六月につづく!

【俺流・文句と違う・ぶんくやで】

※ 四月馬鹿 妻をからかい あきれさす

※ 嘘つかぬ 顔に見られる ありがたさ

※ 権威とは 出る釘たたく あしからず

※ なべ叩き 皆で追い込む あからさま

※ 寒い日に 寒い風呂とは あきれたね

※ 嚥下せず 月日過ぎ行き あきらめる

※ 無駄遣い 消費してぬか あるがゆえ

※ 春に蚊が 顔にまとわり あせるかな

※ 辞任して 疑惑うやむや あいまいか

※ 未熟もの 自信を武器に あわてさす

※ 爪を切る 妻が血を呼ぶ あらけなさ

※ 美談聞き 他人ごとでも あなうれし

※ 捕鯨駄目 牛豚買わせる あくどさよ

※ 強がりが 被害増やすか あせらせる

※ メシの種 忘れる馬鹿は アホなプロ

つかの間の良い季候とか、耳にし今月も作品を送ります。

皆様の変わらぬ平穏と、ご健康をお祈り申し上げます。

平成26年5月1日(火曜日)

飛田 洋

ネタなき爺

文字あそび


『一』
何だかんだの  アイデアは
使い果たした  ネタなき爺
 一間かぎりの  この部屋で
見える景色は  かぎられて
つくる文など  しれている

『二』
嘘やデマカセ  デタラメと
縁がうすくて  ネタなき爺
 記憶たよりは  老いぼれて
いつも気分に  ムラがあり
だから批判と  愚痴が出る

『三』
何だかんだと  ヒラメキに
想いめぐらす  ネタなき爺
 長いばかりの  暮らしだが
聞ける世間は  はしりさり
出来る結果は  泣けて来る

☆ 爺~じじい


『一』
時間つぶしに  パソコンで
何だかんだと  文字あそび
 アから始めて  ワの字まで
 四文字熟語を  書いている
  続きましたら  おなぐさみ

『二』
時間つぶしに  とりあえず
ネタを求めて  文字あそび
 演歌好きでも  この部屋で
 作詞するのは  どだい無理
  見事書けたら  おなぐさみ

『三』
時間つぶしに  閉じこもり
ボケの防止に  文字あそび
 一人しりとり  してみたり
 言葉あそびで  お茶にごす
  思いどおりは  おなぐさみ


悪しからず

あああ・・


『一』
動けないのに
声も出せずに  生きている
 何のためだか  わからぬが
 迎え来るまで  死ねるまで
面倒かけるが  いつまでも
こんな無様を  悪しからず

『二』
仕事せぬのは
怠けなんかと  ちがうのさ
 貝の気持ちが  わかるから
 下手な言い訳  したくない
心配かけずに  いることが
出来る運命さ  悪しからず

『三』
稼ぎたいのに
意欲ばかりが  からまわり
 夢が途切れた  口惜しさが
 未練生んでる  呼んでいる
迷惑かけてて  すまなくて
どうぞ宜しく  悪しからず


『一』
棘ある態度と  ふるまいに
 抗議出来ずに  いるけれど
  腹は煮えくり  かえるのさ
今はへらへら  してるけど
 俺に自負する  過去があり
  動き出せたら  あああ・・

『二』
許せぬ気持を  抱きながら
 笑い出してる  みじめさよ
  これが世間の  あきらめか
今に見てろは  なにくそは
 俺は明日へと  向かう気を
  誘いかけるか  あああ・・

『三』
角ある言葉を  投げられて
 鼻にかけてる  おろかさに
  後のまつりと  知れば良い
今になるけど  済まぬけど
 侘びる想いで  はちきれる
  未練ばかりに  あああ・・


俺は死ぬまではなれない

ベッドの主でここにいる


『一』
時間をかけて  手に入れた
恋であるから  だからして
 俺は死ぬまで  はなれない
他人の目から  ノロケでも
嘘にいつわり  まじらない
 金のワラジの  そのものだ

『二』
およばぬ人と  知りながら
恋におぼれた  意地からも
 俺は死ぬまで  はなれない
他人の目から  おろかでも
口にしたのを  まもるのが
 取得なんだよ  売りなのさ

『三』
駆落ちまでを  かんがえた
恋に賭けてた  あなたとは
 俺は死ぬまで  はなれない
他人の目では  タワケでも
まこと一途に  来た日々の
 鉦やタイコの  なつかしさ


『一』
ポカンと口を  開けながら
 願わないのに  予期しなく
 ベッドの主で  ここにいる ☆
何も出来ない  この身なら
 せめて不満の  うけざらに
 聞いて流して  やれるだろ

『二』
スカンや嫌と  云い出せず
 虐めもどきに  いじられて
 ベッドの主で  ここにいる
治る見込みに  みはなされ
 生きる限りと  あせるけど
 過去と未来に  泣けて来る

『三』
イカンと何か  云いたげに
 望まないのに  やむを得ず
 ベッドの主で  ここにいる
役に立たない  この身でも
 何かないかと  出来ぬかと
 鵜の目鷹の目  するばかり

☆ 主~ぬし

主治医より一言

 ペグの秘密の暴露を楽しみにしています。

 ところで、捕鯨駄目のオーストラリアでは、カンガルーを頭数制限の目的で殺しているとの事です。牛豚をたくさん買えと言いながら、あくどいですね。鯨を食べない国に日本の食文化にいちゃもんを付ける資格はないように思うのですが……。