Q4.食べられないので 親戚の集まりに顔を出しにくいといわれたのですが…。

Q4-1:孫達から「ファミリーレストランに行こう」と誘われています。ほとんど胃瘻からの栄養で、少ししか食べられないので困っています。

A:少量でも食べられるのであれば、ファミリーレストランへも出掛けていきましょう。

また、自分がたくさん口から食べられなくても、おじいちゃん・おばあちゃんが孫達におごってあげられる事は喜びであり、おごってもらえる孫達も自然とおじいちゃん・おばあちゃんと出掛けることを楽しみにするようになります。

楽しむために行くのですから、必要カロリーをそこでとれなくても構いません。むしろ、出掛ける前に自宅で栄養を摂り、デザートをひと口でも食べられたら上出来、くらいの気持ちで良いと思います。残ってしまっても、お孫さん達が喜んで食べてくれるでしょう。
よく、自分の食べ方がみっともないので、お店の人に悪い、とおっしゃる方がおられますが、お金を払うお客さんなので、心配する必要はありません。多少こぼしても、時間がかかっても、気にせずに楽しみましょう。そして、料理人が顔を出すような店であれば、それこそ、食べられないあなたが来てくれたことに感激して配慮してくれるでしょう。

Q4-2:外食の場合、どんなものを頼んだらいいでしょうか?

A:ファミリーレストランの良いところは、メニューがすべて写真で載っていることです。

ペースト状やゼリー状のもの等、スプーンで掬って食べられるメニューもたくさんあります。シチュー仕立てのものなども、具やマッシュポテトをスプーンでつぶしながら食べられます。中華のメニューであれば、とろみのついたあんかけ類が食べやすいでしょう。

写真4 例えば、ハンバーグ、クリームコロッケ、茶碗蒸し、シチュー、ポタージュ、グラタン、ドリア…など
例えば、ハンバーグ・クリームコロッケ・茶碗蒸し・シチュー・ポタージュ・グラタン・ドリア…など。

<まとめ>

  • せっかく造った胃瘻ですから、楽しまなくては損。胃瘻のメリットを、最大限に活かして楽しい予定を立てましょう。
    「胃瘻が必要な患者さん」である前に、「おじいちゃんはおじいちゃん」、「おばあちゃんはおばあちゃん」なのですから、孫達にご馳走してあげ、そして笑顔や会話を楽しみましょう。
  • いつもマンツーマンで食事介助をしているご家族にとっても、大勢でわいわいと食事をする楽しさは、リフレッシュの良い機会になるでしょう。

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