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第3回神奈川PDNセミナー(横浜地区)
学ぼう!胃ろうの正しい知識とケア


開催日時 平成20年1月19日 14:00~18:30
開催場所 神奈川県総合薬事保健センター 多目的ホール
対象(職種等)

医療・介護従事者

目的 PEGを正しく理解し、患者・家族を中心とした近隣施設の連携のため
参加人数 180名
講師 済生会横浜市南部病院 リハビリテーション科 若林秀隆先生
  「嚥下障害の評価方法とPEGの適応」
大船中央病院 消化器肝臓病センター 吉田篤史先生
 「造設手技と交換手技」
横浜新都市脳神経外科病院 看護部 上田昌子先生
  「PEGの管理とケア」
川崎幸病院 栄養科 久米直子先生
 「栄養剤の分類と種類・半固形化の実際」
聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 薬剤部 林 宏行先生
 「胃瘻管理中における薬物療法の考え方」
西神奈川ヘルスケアクリニック 院長 赤羽重樹先生
 「在宅における胃瘻の実情」

講師・メーカー・PDNが一堂に会して
講師・メーカー・PDNが一堂に会して

 今回のセミナーも、過去2回同様、告知から早い時期に参加をお断りするような状況となった(表)PDFファイル。第2回開催直後(昨年9月)より、1年に2回開催してはどうかというお話が講師の先生方の間で持ち上がり、他学会・研究会などと重なりにくい時期として、横浜地区では1月と7月、年に2回開催することとなった。

 横浜地区のセミナーは講師が多い。それは、PEGを施行した患者および在宅で介護を引き受ける家族の症例モデルを提示し、適応~造設~在宅医療までを一連の流れにしてそれぞれの場面でのポイントを講義していただくためである。今回も上記6名の先生方が講義をつないでくださった。

今回も会場はぎっしり
今回も会場はぎっしり

 事前質問を含め、セミナー中でも多く質問される事項に対する回答となる内容も講演の中に盛り込んでいただき、在宅における患者・家族の苦悩を通して「造って良かった」といわれるPEGのために必要なことは?までテーマを広げたところで第2部へ。

 第2部は講師が3グループに分かれ、それぞれの講演内容に関連する質問を参加者から受けた。第1部の終了がすでに17:30をまわっており、第2部の参加者は70名ほどに減ったものの、それぞれ日常遭遇している切実な質問が途切れることなく続いていた。

 第1部の会場を3箇所のグループに分けたため、マイクは使わず、ホワイトボードへの書き込みや自筆の図を示しながらの先生方の回答に、遅くまで残った参加者からは「参加してよかった」という意見が聞かれた。このひとことで、事務局も講師の先生方もほっとした次第。

直筆の図で説明
直筆の図で説明

 また、横浜地区での開催は年に2回開催する事が決まったものの、県内各地域でのセミナー開催が必要ではないかということで、神奈川県看護協会の支部分けの地図に沿った地域分けで、1地区最低1年に1回は開催することとした。今後、講師の増員(なるべく地元から)、共催の依頼、など課題は多いが、最終的にセミナーの参加者による地域連携ネットワークの構築(あるいは構築されている地域であれば更なる活用のために)も視野に入れている。

 まずは患者家族を囲む多職種間での共通の言語・認識を確認することから始めたい。現場で必要とされている情報の提供・共有のできるセミナーを目指し、神奈川PDNセミナーを展開していく予定である。

第2部若林先生 第2部林先生(左)、赤羽先生(中)、 第2部吉田先生(左)と上田先生(右)
第2部若林先生 第2部林先生(左)、赤羽先生(中)、
久米先生(右)
第2部吉田先生(左)と上田先生(右)

報告者:PDN事務局 岡崎佳子


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