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No.215 肉芽について    From プー

こんばんは。看護師のプーです。
私も患者さんの肉芽には頭を痛めています。
PDNの過去のカキコを見て色々試していますが、なかなか改善されません。
もっちさんに質問ですが、スポンジを使用する場合に浸出液を吸収してしまいませんか?チューブを垂直に保つのに、ホリケアの製品はコストがかかりすぎムリなので、同じ方法を思いついたのですが、その点が気になって実施に至っていません。
Yガーゼをはさんで、スポンジをつけるのでしょうか?
教えてください。


Re : 肉芽について     From もっち

 こんばんわ、訪問看護師のもっちです。
PEGの方の訪問看護をしております。ジョルジュさんのカテーテルはチューブ型でしょうか、ボタン型でしょうか?チューブ型の場合、長いのでブラブラしないようにテープ固定されたり腹巻のなかにしまったりしていらっしゃると思いますが、長いチューブが一方向にばかりかたよっているとかたよった方向に不良肉芽ができることがあります。その場合は固定の位置を毎回変えてください。体外固定板がきつすぎても圧迫により不良肉芽ができることもあります。その場合体外固定板をゆるめてお腹と体外固定板が1cmぐらい余裕があるようにして下さい。本当はチューブがグラグラとかたよらないように、まっすぐ固定できればよいのですが、長いチューブ全部を真直ぐにすることはできないので、チューブのお腹に近いほうだけでも真直ぐになるように、(先日セミナーで聞いた話ですが)食器を洗うスポンジ(100円均一などで安く売っているものでOK)を適当な大きさに切って、真中にきりこみを半分くらい入れ、チューブを挟んで両端をテープ固定しておくとお腹に近い部分のチューブは真直ぐに固定されるようです。ホリスターという会社にドレーン固定バリアという商品があり、さまざまなチューブ類を皮膚に直角に固定することができますが、1箱5個入りで5000円とお値段が高いです。http://www.hollister.co.jp/product/hollister/jutsugo/index.html 座った時に固定板がお腹に食い込むような時も不良肉芽ができるようです。背筋をのばしてしっかりと座っていただくことでしょうか。固定板があまりゆるすぎてもダメなようですが… ボタン型の場合は、圧迫が一番の原因でしょうか。チューブ型と同様に1cmぐらい出べそのようにカテーテルが飛び出しているぐらいの余裕があるほうが良いので、きつくなったら長めのカテーテルに交換していただきましょう。私の知識を総動員してカキコしました。参考になりましたでしょうか?先生方補足をお願いします。


Re : 肉芽について     From プー

もっちさん、早速の解答ありがとうございます。現状が書きこんでおりませんでしたので、報告させていただきます。現在は、ボタン型バルーンタイプを使用しております。体表との余裕は約0.75mmくらいです。ファーラー位を考えて余裕をもたせているのですが、本来は、引掛り事故or胃内容物の漏れを考慮して、0.5mmくらいの浮きにしたいと思っております。毎食後、カテーテルを同じ位置にならないように回しております。(最低でも1日に4回)もっちさんが言っておりました、ホリスター製品は価格が高い為、以前に断念しております。今はチューブと体表との間に、ガーゼを縄状にして、カテーテルにグルグル巻きつけて、ボタンと体表との接触をさけております。


Re : 肉芽について     From もっち

訪問看護師のもっちです。
ジョルジュさんの不良肉芽は小さいものなのでしょうか?ボタン型カテーテルと体表との接触を避ければ出血や痛みが無いということであれば、(株)アルケアの「ペグケアー」という商品はどうでしょうか?PEG後専用の皮膚保護剤で、1函20枚入り2000円/1枚100円と低価格です。私が訪問している利用者さんも使用しています。彼の不良肉芽は、瘻孔周囲にごく小さいものがあるだけなのですが、ジュクジュクしており、擦れると少し出血し、少々痛みます。「ペグケアー」を貼ってボタン型カテーテルと体表との接触を避ける事で、下着も汚れず痛みもありません。瘻孔周囲からの浸出液の漏れによるスキントラブルを防ぐ為に開発された商品でmoemoe先生が発案者だそうです。アルケア株式会社商品相談室:フリーダイヤル0120-770175


Re : 肉芽について     From プー

もっちさん、何度もありがとうございます。不良肉芽は、小さいもの、瘻孔周囲を覆っている大きなもの、さまざまです。定額制ベットの患者さんで、<痛い>の表現がなかなかできない患者さんなので、こちらで気を遣ってあげないと。出血はありません。<ペグケアー>は知っております。それ以前に、なるべく、不良肉芽にならないような方法を是非、分かり易くお願い致します。


Re : 肉芽について     From もっち

こんばんわ、もっちです。
私の印象では、どんなにケアをしても不良肉芽ができる人とできない人がいるような気がします。生体の異物反応なのではないか、とも思います。難しいですね。褥瘡の研究のように、どなたかPEG瘻孔周囲の不良肉芽を病理的に研究していらっしゃる人いないでしょうか?私も、不良肉芽にならないような方法知りたいです。


Re : 肉芽について     From おサル先生

ジョルジュさん、はじめまして。おサル先生と申します。もっちさん、お久しぶりです。遅レスすみません。
 もっちさんが詳細にほとんどすべてを網羅してご解説いただいたので、私の出る幕はないのですが、気付いた点だけを指摘させていただきます。
 もっちさんがご紹介されているように、ホリスター社のドレーン固定バリアはもっぱらチューブ型(カテーテル型)のPEGカテーテルを(ろう孔に対して横向きのトルクがかからないように)立たせておく目的で使用しますので、ジョルジュさんの患者さまのボタン型では、アルケア社のペグケアが有効かと存じます。ただ、余裕が1ミリ以下というのは少しきつくありませんか。余裕が少ないとスキンケアがしにくくありませんか。
 私ももっちさんと同じ考えで、1cmくらいの遊びがあった方が良いように思います。1ミリのゆとりでは、内部バンパーがかなりきつく胃粘膜に接触している可能性があり、圧迫虚血によって組織壊死、その結果として漏れが生じている可能性もありえます。また、不良肉芽もきつ過ぎるバンパーの機械的刺激で生じている可能性があります。
 以上、ご参考になれば幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。


Re : 肉芽について     From ジョルジュ
おサル先生、もっちさん、お世話になります。すみません!単位が間違っておりました。mmではなくcmです。つまり、現在、0,75cmの浮きがあります。

Re : 肉芽について     From みっくん
 誰に肉芽ができるのが、造設時に予想できないところがネックですね.肉芽について、以前から考えていたのですが、ケロイドの治療薬であるリザベンを投与するという方法はどんなものでしょうか?自分では経験はないのですが経験のある方、いらしたら教えて下さい.また、造設時から投与すると肉芽の形成予防になるものでしょうか?皮膚科に詳しい先生に教えていただきたいです.