[No.645] 貴重な情報ありがとうございました From:西のナース 2003/08/26(tue) 10:05:35 [MAIL] みなさんのご意見を基に、ご家族の理解も得られたので、早速 “にがり”を試してみることにしました。ラコールににがり水を1日い1回1ml混入してみます。うまくいくといいのですが・・・また何か便秘にいいものがありましたら教えてください。
[No.645のレス] Re:貴重な情報ありがとうございました From:おサル先生 2003/08/26(tue) 17:03:55 [MAIL] 西のナースさん、はじめまして。おサル先生と申します。
イサゴール・ゼリージュースというのも私は使っています。ちょっと粘度が高めですが、下痢にも便秘にも良いようです。ちょっとご参考までに。
[No.645のレス] Re:貴重な情報ありがとうございました From:西のナース 2003/08/26(tue) 19:21:37 [MAIL] またまた情報ありがとうございました。ちょっと調べてみたら
とても興味深い商品で、私としては試してみたくなりました。
しかし利用者の方にはやはりコストの面で・・・
私自身で試してみます!!
[No.645のレス] Re:貴重な情報ありがとうございました From:フィブロ製薬 2003/09/01(mon) 17:27:50 [MAIL] 返信が大変遅くなりました。フィブロ製薬の今井です。
おサル先生、ご紹介ありがとうございました。
西のナース様、弊社のイサゴールをある程度サンプルで提供致したいと存じます。ご使用後のご印象等を是非お教えください。
サンプルや関連資料の送り先をご連絡ください。
[No.603] メーカーさん教えて!のコーナーへの書込みだったのですが、、、 From:PDN 2003/07/18(fri) 15:51:55 こちらにもコピーしました。こういうケースに対応されたことのある医療者の方、ご家族の方、いらっしゃいましたら宜しくアドバイスをお願いします!
在宅で経管栄養が必要な2歳の子供です。栄養チューブの8FrとEDパックを購入したいのですが、箱単位では多すぎ、バラ買いしたいのですが、どこから、どのように購入できるのか教えて頂きたくよろしくお願いします。お店などにいかず、通販などの手段で家にいて購入できる方法を探しています。
[No.603のレス] Re:メーカーさん教えて!のコーナーへの書込みだったのですが、、、 From:おサル先生 2003/07/22(tue) 18:43:39 [MAIL] PDNさん、いつもご苦労さまです。おサル先生です。
このお子様は、かかりつけのドクターの往診は受けていらっしゃらないのでしょうか。もう受けておられるのなら、必要物品は購入しなくても、かかりつけのドクターが保険請求してバラで差し上げるのが理想ではないかと思うのですが。
ちょっとご質問の内容とピントがずれているのは承知でカキコさせていただきました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
[No.603のレス] Re:メーカーさん教えて!のコーナーへの書込みだったのですが、、、 From:mariru 2003/08/31(sun) 13:17:20 [HOME]向こうのコーナーでも書き込みをしたのですが・・・
子供の場合、老人のように在宅医の往診と言う制度はほとんど受けていないと思います。
かかり付けの病院の主治医の指示かあれば可能なのかもしれませんが、多少重度でも訪問看護がせいぜいでしょうか。
通常ですと、体調を崩したり定期的な診察は外来に行くしか手立てはありません。
当然、医療物品など病院から支給されない場合は自費での購入になります。
老人医療と障害児医療の違いを知って驚いている所です。
[No.603のレス] (^o^) 良き人の選び方 (^o^) From:平成の一休さん 2003/09/01(mon) 06:08:18 [MAIL] [HOME]PDNさん、おサル先生、mariruさん、お早う御座います。平成の一休さんです。今回の皆様のコメントを拝見していて気が付いたことは、まずPDNさんが代理書き込みをして頂き、皆さんに問題点をいち早く呼びかけて頂く温かい心遣い、又、いつもながら、どんなに忙しくても何はともかくコメントをお出しになる、おサル先生の素早い対応振りには心底その心根の優しさと責任感はお医者様の鏡とさえ感じ敬意を表します。さて、表題のタイトルはmariruさんが驚いていらっしゃった「老人医療と障害児医療の違い」を知って大変驚かれたとのくだりに共感を覚え少し話しははずれますが関連性があるような気がして紹介させて頂きます。医療問題にしろ、経済問題にしろ、教育問題にしろ・・その他色々な国政上の施策や制度は結局、人間が作り上げるものです。そこで浮かび上がるのが、表題の掲げた『良き人の選び方』だと念います。「家が貧しいときは、良き妻がいないかと願い、国が乱れて不安なときは、勝れた首相はいなかと願う」とは、古代中国の言葉です。そこで、家や国が困難なときは、どんな人を選んで采配をふるわせたらよいのだろうか。良き人材を選ぶ見方を、李克という人が示した言葉は有名です。@何も職がなくて、家出ブラブラしている者なら、彼がどんな友達と付き合っているかを見る。A富んで金持ちであるなら、彼がどんな人にプレゼントしているかを見る。B地位が高く権力を持っているなら、下の者でどんな人間を取り立てているかを見る。C失敗したときは、彼が何を努力しなかったかを見る。D貧乏な者なら、彼が何に手を出さなかったかを見る。この五点を見て人を選べば、間違うことはなさそうです。と、語っております。無職のとき、人はとかく良からぬ者と付き合い易い。金があると、権力者におべっかを使って贈賄を繰り返す。地位が高いと、自分にゴマをする者を近づける。失敗すると、他人のせいにして己の非を省みないし、逃げ足も実に速い。貧乏だと、悪いことでも得になるなら手を出そうとする。人間はどうもこんな所があります。だから、この五つの場で、人がどんな行動をするかをよく観察して、いかなる場合でも心正しき人を選ぶなら、リーターにして間違うことはないでしょう。と李克は説いています。『老人医療と障害児医療の大きな違い』は裏を返せば『医療制度全般』にあてはまることだと念います。これだけマスコミ等で医療制度の不備が指摘されているにもかかわらず、それをなかなか改善しようとしない腰の重い動きをする議員は私達が選んだ人達で今更ながら残念でたまりません。でも、良く考えて見ると、近くにはこんな正しき人なら一人や二人はいそうです。でも、その人を私達が認めているか否かが一番の問題ではないでしょうか。このような機会がないとなかなか書き込み出来ませんのでコメントさせて頂きましたが、生意気なことを書きごめんなさい。合掌三拝。
[No.603のレス] Re:メーカーさん教えて!のコーナーへの書込みだったのですが、、、 From:おサル先生 2003/09/01(mon) 12:36:41 [MAIL] mariru さん、こんにちは。おサル先生です。愛情に満ちたたくさんのカキコをありがとうございます。
平成の一休さん、渾身のカキコに敬意を表します。
私自身の認識不足に「開いた口がふさがらず」たいへん恥ずかしい思いをしております。そうか、「在宅医療の推進」とか何とか言いながら、「老人医療」しか見ていなかった自分が恥ずかしい。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
[No.649] 胃ろうからの浸出液への対応について教えて下さい。 From:7575 2003/08/29(fri) 18:25:40 はじめまして、7575です。先ほどはコメントを書く前に誤って投稿してしまい失礼いたしました。。(^−^;
PEG造設し3年目の患者さまが当院へ入院されましたが、当院入院前の胃ろうのスキンケアとして「生食洗浄後、FOY軟膏(FOY:蛋白分解酵素阻害剤)塗布しガーゼ保護」を行っていたようですが、いっこうに改善がみられず、ガーゼの形にそって赤く皮膚炎をおこした状態になっていました。
また、浸出液の液性を調べたところ酸性を示し、酸を中和したほうがよいのでは?と思いFOY軟膏を中止し、酸を中和する働きのあるマグテクト液(先発:マーロックス)にとろみをつけたものを、生食洗浄後に塗布し様子を見ていましたが改善はあまりなかったように思います。そこで質問なのですが・・
1.スキンケアとしての外用剤の必要性はありますか?やはり頻回な洗浄が一番適切なのでしょうか?皮膚の状態は赤くはれていますが熱感はありません。
2.感染兆候がみられた場合の対応
3.浸出液の漏れへの対応は、おサル先生の「瘻孔からの栄養剤の漏れへの対策(日本医事新報)」と同様の考え方でよろしいでしょうか?胃酸分泌抑制剤の投与も行っていますが、胃ろう部にウロガードをつなげるという意見もあります。
患者さんはチューブ型バルーンを使用中です。どうかアドバイスをよろしくお願い致します。
[No.649のレス] Re:胃ろうからの浸出液への対応について教えて下さい。 From:おサル先生 2003/09/01(mon) 12:31:30 [MAIL] 7575さん、はじめまして。おサル先生と申します。日本医事新報をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。
あそこに書いたことは、基本中の基本なので、応用編としては、このページの上欄の簡易検索で「もっち」と入れてみて下さい。もっちさんが、過去ログで非常に良く整理して書き込んでおられます。というわけで、もっちさんにフッてしまいました。
さて、1.外用薬を使うことはありますが(接触性皮膚炎が明らかな場合)、基本的にはガーゼ保護は推奨できません。
蒸れて臭くて、かえって不潔になるからです。おっしゃるように「やはり頻回な洗浄が一番適切」だと思います。
2.感染があっても処置は同じです。バンパーがきつかったら、それが圧迫壊死を来たして感染を招きますので、十分ゆるめてあるか、遊びがあるかを再度ご確認ください。
以上、ご参考になれば幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。
[No.610] 外出先での栄養補給 From:emirin 2003/07/26(sat) 09:37:05 初めまして
養護学校に勤務しています。生徒は1日4回胃瘻からの経管栄養を受けています。
行事を他生徒とできるだけ一緒に参加できるように、外出先ですることもあります。時には半屋外のこともあります。
他の皆さんは長時間外出する際にはどのような工夫がされているのでしょうか
[No.610のレス] Re:外出先での栄養補給 From:おサル先生 2003/07/28(mon) 12:57:55 [MAIL] emirinさん、はじめまして。おサル先生と申します。
栄養剤はどのようなものをお使いでしょうか。もしかしたら、外出先ではイルリガートルに移し替えるものよりも、そのまま使える「密閉型」のものがいいかもしれませんね。
経験がないので、イメージがわきにくいのですが、emirinさんのご経験はきっとこの掲示板上で貴重なものとなると存じます。是非、いろいろ詳しくご紹介いただけると幸いです。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
[No.610のレス] Re:外出先での栄養補給 From:NAO 2003/08/09(sat) 18:28:55 初めてメールさせていただきます。NAOと申します。
長時間、外出される際の工夫ですが、もし紙パックや缶の製品をお使いであれば、最近は使い捨てのバッグ製品が発売されております。
食品のものですと、
森永クリニコ:E-6U/E-7
キューピー:K-4S
旭化成:L-7
医薬品だと
大塚製薬;ラコールバッグ
などが内容的に微量元素なども充実していると聞いています。
また、一日4回経管栄養を受けるとの事ですが、現在1kcal/mlの製品をお使いで、もし高浸透圧による下痢が発生しないようであれば、ハイカロリーの製品を使えば、投与回数を減らす事が可能かもしれません。実際、ハイカロリ-を使用して、一日2回投与を行っている方もいます。1.5kcal/ml、2.0kcal/mlの製品が各社より発売されておりますので、試してみてはいかがかと思います。
森永クリニコ:MA-81.5/MA2.0/E-6U1.5
ミードジョンソン:アイソカルプラス、アイソカル2K
テルモ:テルミール2.0α
知っている限りの返答で申し訳ございません。
[No.610のレス] Re:外出先での栄養補給 From:陸の孤島の遭難者 2003/08/10(sun) 20:41:42 陸の孤島の遭難者です。
NAOさんの返答に誤解があってはいけませんので、蛇足ですが追記させていただきます。
栄養剤の1kcal/mlの基準は1日必要水分量の基準として設定されているものです。すなわち、一日の必要カロリーが1200kcalの方なら基準として、約1200ml/日の水分が必要であることより調整されています。
1.5kcal/ml、2.0kcal/mlの栄養剤を用いても十分な水分補充は必要となります。一日4回の注入を2回にした場合には結局、1回あたりの注入量は2倍になるだけですよ。
つまり、1.0kcal/mlの栄養剤を使うのと変わりません。
ハイカロリー栄養剤が必要となる場合は、心不全、透析中、あるいは、慢性呼吸器疾患など、何らかの理由でどうしても高カロリーを必要とする場合に限られると考えられます。
老婆心ながら、追記させていただきました。
[No.610のレス] Re:外出先での栄養補給 From:mariru 2003/08/31(sun) 13:04:28 [HOME]小2の養護学校に通う娘がPEGです。
学校では注入をするのは親が付き添わなくてはならないので、経口摂取もできるため、給食を食べさせていただいて下校後に注入しています。
娘の場合ですが移動中でも注入していて今まで問題がないので、車イスに伸縮式のポールをつけて、どこでも注入しています。
一回のカロリーが200のため外出時はラコール1パックとお湯をポットに持っていきます。
イルリガートルはJMSの袋型のがかさばらないので具合がいいですよ。
もしよろしければ私のサイトのけいこの便利グッズ、Part2に画像がアップしてあります。
[No.648] 胃ろうからの浸出液の対覆う From:7575 2003/08/29(fri) 17:41:38 はじめまして、7575です。
[No.647] 下痢が続いています。 From:りんこ 2003/08/28(thu) 09:42:51 父のことですが胃ろうを造って4ヶ月になります。退院に向けてのチューブ交換前にチューブが抜けかけていたと開腹手術をして交換を行い約3ヶ月。開腹した後からずーっと下痢が続いています。食事を100mlから徐々に300mlまで増やしてきているものの下痢は一向によくなりません。見た目にも体重が減ってきているのが一目瞭然。何とかならないものかと思いますが現状維持のまま入院中です。下痢に対する対処とかありましたらご指導下さい。
[No.647のレス] Re:下痢が続いています。 From:PDN 2003/08/28(thu) 13:54:04 りんこさん、こんにちは。PDNです。
下痢についてのアドバイスは、簡易検索もご活用下さい。キーワードに下痢と入れていただくと70件くらい過去の書きこみが出てきますので。
ちなみに、現在はご自宅ですか?また、お父様についての情報や、現在投与されている栄養剤、訪問されているお医者様がなんとおっしゃっているかなどもお教え頂けると、アドバイスを頂きやすいのではと思います。
[No.647のレス] Re:下痢が続いています。 From:りんこ 2003/08/29(fri) 09:30:55 早速、のコメントありがとうございます。過去ログも読ませていただきました。自分だけの先走るおもいで書き込みしてしまいました。父は脳梗塞で倒れてもう14年目です。去年の年末から誤燕性肺炎(燕下性肺炎)で入院しています。現在も入院中で、栄養剤の種類ははっきり分かりませんが、高繊維になっています。下痢は1日3〜4回で水溶性〜軟便。輸液等はないのですが痰が絡むようで吸入、吸引。そしてフォレーカテーテルがは入っています。微熱もずっと続いているようですが現在は抗生剤なども使っていません。あとは特に処置等はありません。入院前は毎日デイサービスへと40分位の道のりを車いすに座りながらですが通う毎日でした。私自身遠方にすんでいて週末しか面会もできず主治医に会うこともなかなかできません。母はが仕事の後、夜から毎日付き添っていますが、病院スタッフとはなかなかゆっくりと話す時間もない状態です。また、術前、術後、開腹後と何か治療があるたびに主治医が変わるのが現状です。長々と書きましたが、今度、スタッフとしっかり話してみるつもりです。ありがとうございました。
[No.646] 経腸栄養剤寒天凝固について From:西川圭子 2003/08/26(tue) 16:27:00 [MAIL] 在宅で訪問栄養指導をしている管理栄養士です。昨日、ラコールを寒天で固め、胃婁チューブから注入した家族のかたからの質問なんですが・・。消化時間どのくらい?冬寒天で固めると冷たくて下痢するんじゃない?柔らかくしたらだめ?
すぐに答られず、調べてお答えしますと言って来ました。
又、注入時間はラコール200CC+水200CCを寒天2gで固めたものでどのくらいかければ良いものでしょうか?教えていただければ助かります。お願いします!
[No.646のレス] Re:経腸栄養剤寒天凝固について From:おサル先生 2003/08/26(tue) 17:07:25 [MAIL] 西川さま、はじめまして。おサル先生と申します。
ラコールは400ccに対し、水200ccに寒天を使っています。ご家庭によって好みの硬さがあるようで、柔らかめが好みというおうちもあります。冷蔵庫で冷やした場合は、注入前に人肌に湯煎した方がよろしいかと存じます。
以上、ご参考になれば幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。
[No.646のレス] Re:経腸栄養剤寒天凝固について From:西川圭子 2003/08/28(thu) 00:25:30 [MAIL] おサル先生さっそくのお返事ありがとうございました。注入前に湯煎する方法を明日患者様に連絡したいと思います。担当した患者様は昨日・今日と調子がいいようです。今日も訪問看護師の方からもう一名ラコールの寒天凝固をしてみたいというお話がありました。又、いろいろ教えてください!とても参考になります!
[No.635] 胃瘻造設患者の便秘について From:西のナース 2003/08/14(thu) 11:48:10 [MAIL] 訪問看護に携わっています。
81才の寝たきり度B2(介助により移乗ができる)の経胃栄養の方の便秘で悩んでいます。
ラコール1P×3回で現在は一回あたり1時間で注入。自然排便がないためレシカルボン座薬を3日おきに挿入し、出てくる便は泥状です。介護者も高齢であり下痢になるとケアが大変になることから下剤は使用せずこの方法をとっています。下痢にならず自然排便が得られるような良い方法はないでしょうか?また便秘に“にがり”がいいとも聞いたのですが、このことについて知っている方がいたら
教えてください。
[No.635のレス] Re:胃瘻造設患者の便秘について From:もっち 2003/08/18(mon) 19:08:05 [MAIL] こんにちは、訪問看護師のもっちです。
便秘には、ビフィズス・オリゴ・ファイバーです。
乳酸菌飲料を注入する。ヤクルト毎日1本でお腹の調子が良くなった方がいます。オリゴ糖を水分に混ぜて注入する(あまり量が多いと下痢をするので、まずはティースプーン半分くらいから)。食物繊維を注入する。ファイブミニや寒天、最近では顆粒状の食物繊維もコンビニで売っています。
水分量は少なくないですか?水分が足りなくても便秘しますよね。水分制限のない方なら、水分は多めにしてあげてください。
にがりについては、経管栄養の方での経験はないですが、豆腐屋さんのおばあちゃんがにがりを飲むと通じが良くなるといっては、毎日お猪口1杯飲んでました。なぜ、便秘に良いのかは詳しく調べた事はないのですが…
栄養士さん、どなたか知りませんか?
[No.635のレス] Re:胃瘻造設患者の便秘について From:のはら 2003/08/18(mon) 22:18:42 [MAIL] 天然にがりは、主成分であるマグネシウムが「便の水分を保持して柔らかくし、便秘を解消する作用」があると聞いています。とは言え・・・試したことがないので、早速自分で今晩から飲んでみます!
[No.635のレス] Re:胃瘻造設患者の便秘について From:西のナース 2003/08/21(thu) 17:57:55 [MAIL] お返事ありがとうございました。にがりについては私自身試してみましたが(私も極度の便秘なので)お腹が張るだけで便通はよくなりませんでした。別のNsもそう言っていましたが、Drは良かったと言うので、個人差があるようです。私に効果がなかったので利用者の方には試していません。この患者さんには食物繊維をと考えて野菜ジュースを注入してみましたが、これもだめでした。食物繊維が0.3g/100gではやはり少ないのでしょう。そこで顆粒状の食物繊維“イージーファイバー”を試してみることにしました。また薬に頼らない便通をよくする方法があれば教えてください。
[No.635のレス] Re:胃瘻造設患者の便秘について From:もか 2003/08/25(mon) 15:44:51 こんにちは。
「にがり」ですが成分はマグネシウム・・ってことは塩化マグネシウムを主成分とする「カマグ」と同じですよね。
私の持っているテキストにチューブを変質させやすい薬としてカマグがのっていました。
私は特養の看護師ですが、入所者の中にはいろうのかたが7名おられます。便秘される方も多く薬はアローゼンを半分から1包頓服注入しています。カマのほうが効き目が穏やかなのでこっちを採用したかったのですが。。
テキストには変形して穴のあいたチューブの写真がのっており、それをみてあきらめました。
嘔吐がないかたなら滴下スピードを早くするだけで排便があったりしますがどうでしょうか。
[No.635のレス] Re:胃瘻造設患者の便秘について From:陸の孤島の遭難者 2003/08/25(mon) 17:16:57 -----------余談------------
「カマグ」は塩化マグネシウムではなく、酸化マグネシウム(水酸化マグネシウムなど)です。
酸化マグネシウムの緩下作用は、水酸化マグネシウムが胃内の塩酸と反応して塩化マグネシウムに変わった後,腸内の炭酸水素ナトリウムと反応して可溶性の吸収しにくい炭酸水素マグネシウム又は炭酸マグネシウムになり,腸壁から水を奪って腸管内容は等張になろうとします。そのため、腸内容物は水性膨大,軟化し,大腸に到達し,腸管が内腔の重さと容積の増大によって刺激され,ぜん動が高まります。粘膜への薬物自体の直接の刺激はなく,内容量増加が瀉下作用の機序です。
つまり、腸瘻では「カマグ」は緩下効果なく、「苦汁(にがり)」は効果あるわけですね。
-----------雑学でした---------
[No.644] (^o^) ののさま (^o^) From:平成の一休さん 2003/08/24(sun) 01:28:57 [MAIL] [HOME]皆さんこんばんは〜平成の一休さんです。一昨日「登録病院件数が500件を突破しました」おめでとうございます。500件登録はPEGスタッフ関係者悲願の当初の目標でしたが、こんなに早く到達するとは予想できませんでした。ご理解ある皆様に出会い更に進化しつつある現状に深く感謝申し上げます。さて、早いもので夏休みも終わろうとしております。合掌。
■今日は、少し遅れましたが「お盆時期」にちなんで「ほんわかする」仏様のお話をこの場をお借りしてさせて頂きます。
「ある時」:山村暮鳥著より・・・「いい月だ 路ばたにたっている石まで しみじみ なでてでもやりたいような ののさま、と子供のときに呼んだことがある」。
■ののさま、と子供のときに呼んだことがある。ののさまは「如々さま」のことである。足りないところがどこにもなく、余ったことろは一つもない。ただ与えられたまんま素直に受けて、己が真心の全てを、少しの飾りもなく投げでしている。「如々」とはそんな心のことだが、「如々さま」はまた、「仏様」のことでもある。昔の人はまん丸な月を見て、汚れなく純粋なものが満ち溢れていると感じたのだ。そして、こんな純真な清らかさにつつまれるのは、そこに仏心が働いているからだと思った。空の澄みようが一層深まる秋は、殊にそうで、老いも若きも皆揃ってお供えものをささげ、手を合わせ(合掌)、仏のはからいとしか思えない月の美しさを讃えあった。月を仰いで私達が感動するのは、実は私達の心も、そのときの月と同じ美しさに澄んでいるからである。すでなければ、月の姿に魅入らることはなかった。路ばたの石ころにまでなつかしさを感じて、思わずなでてやりたくなったのは、私達の誰もが持っている。澄んだ美しい心が顔をだして、そのとき輝いていたからだった。月にロケットが着陸する時代でも、暮鳥のように感じる心を忘れないでいたいと念います。(-.-)y-゜゜゜いっぷく/合掌三拝。
[No.644のレス] Re:(^o^) ののさま (^o^) From:平成の一休さん 2003/08/24(sun) 08:50:28 [MAIL] [HOME]「訂正」の件、上記「登録病院数」を「500件」と記載いたしましたが、「450件」の間違いでした。お詫びして訂正申し上げます。マタマタ・チョンボ・・・シテシマッタ。ショボ~平成の一休さんでした。
合掌三拝。
[No.643] ありがとうございます。 From:たかぴー 2003/08/23(sat) 14:27:51 [MAIL] おサル先生、そしてもっちさん早速のアドバイス感謝いています。今回の研究はステーションとしての研究で、PEGの勉強会に参加した際の情報をステーション内で話合った結果今回の試みへとつながりました。始めにステーション側が処置内容を変更し、それとほぼ同時期に病棟へのアプローチを開始しました。最初は、患者さまやご家族は困惑していましたが、徐々に受け入れてくれました。今後もアドバイスを参考にアプローチの継続と考えをまとめていきたいと思います。
[No.637] PEG造設後の管理について From:たかぴー 2003/08/14(thu) 21:15:03 [MAIL] 以前にも投稿させていただき、アドバイスをいただいた訪問看護師のたかぴーです。当ステーションと併設している病院ではPEG造設後の患者さまにろう孔部の消毒とガーゼ保護を継続していただき、入浴時も濡らさないよう指導してきました。それに対し、当ステーションは医師、病棟のスタッフそして患者さまに現在のPEGの管理法について資料を使い状況を説明し、ガーゼと消毒のOFFを定着させていくという試みを行い、最近ようやく浸透してきました。その過程を研究内容として取り上げ、まとめてたいと考えています。しかし、私の上司には内容が薄くなってしまうのでは??と指摘され、自分の考えがまとまらなくなり、どうしたらいいのか分からなくなってしまいました。研究の方向性など、助言していただけたら幸いです。どうぞ、よろしくお願い致します。
[No.637のレス] Re:PEG造設後の管理について From:おサル先生 2003/08/22(fri) 22:37:39 [MAIL] たかぴーさん、遅レスすみません。おサル先生です。
「ガーゼと消毒のOFFを定着させていくという試み」、すなわち正しいケアが浸透し始めたということで、たかぴーさんのご努力のおかげだと感服いたしております。
そして、この正しいケアが普及したことによって、患者さまのQOLがいかに上がったか、いかに喜ばれたか、という視点で、まとめれば素晴らしい研究内容になると思います。
これからの臨床研究はすべて、「そのことが患者さまの役に立ったかどうか」に立脚しているかどうかによって、評価されるべきだと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。
[No.637のレス] Re:PEG造設後の管理について From:もっち 2003/08/23(sat) 14:06:47 [MAIL] こんにちは、訪問看護師のもっちです。
お返事遅くなってしまいました。
さて…と思っていたら、もう談話室におサル先生の書き込みが…
ところで、この看護研究はステーションとしての研究ですか?
ステーションと病棟との共同研究ですか?
PEGの管理方法をこの取り組みによって変更したのは病棟ですか?
ステーションも変更したのですか?
始めにステーションが変更して、病棟に変更を働きかけたのですか?
造設後の管理ということなので、主に病棟の管理方法を変更したのですよね?
病棟側で管理方法を変更してどうなったかを研究するのであれば、
病棟としての看護研究になると思いますが、
ステーションとして、病棟に働きかけを行なった過程を研究するのであれば、
在宅での患者さんの生活状況を病棟側へ伝えること
いかに病棟での退院指導が重要かということ
現在のPEG管理のスタンダードとはいかなるものかということ
在宅から病棟への働きかけで、
働きかける前と後ではどのように患者・家族に変化が見られたか
継続看護という視点で、在宅から病院へフィードバックすることの重要性をアピールしてみたらどうでしょうか
なんだかまとまらなくてすみません。
[No.628] また教えてください。 From:oyoyo 2003/08/08(fri) 13:04:22 胃ろうを利用して、胃カメラを入れるなーんてことは不可能ですか?胃カメラを見たことが無いのでとんでもない質問かも知れません。ごめんなさい。
[No.628のレス] Re:また教えてください。 From:陸の孤島の遭難者 2003/08/08(fri) 16:02:51 胆道ファイバーというとても細いファイバーを使って挿入する報告はあります.しかし,画像の解像度が悪く,胃粘膜の詳細な情報は得られないことが多いです.
経験はありませんが,現在,経鼻挿入可能な超細径(5.9mm)の胃カメラがあります.これを使うと,24Frの胃瘻からなら十分に挿入可能と考えられます.ただし,胃カメラは胃を十分に空気で拡張させて観察しますので,どのくらい空気がリークするかが心配です.
胃瘻はサイズがさまざまであり,一定の方法はありません,今後の課題ですね.
[No.628のレス] Re:また教えてください。 From:hiro 2003/08/08(fri) 18:37:24 oyoyoさん、始めまして!私のところでは、胃瘻から腸瘻に替える際、瘻孔部より電子内視鏡を挿入して行っております。<陸の孤島の遭難者>さんが、おっしゃっているとおり、細径(6mm)の内視鏡を使用しております。余談ですが、腸瘻を留置して何日か経つと、胃の中でチューブがトグロを巻いているってことを、経験された方が結構いらっしゃるかと思いますが、その原因の一つとして、瘻孔からガイドワイヤーを挿入した際、どうしても噴門部へ向かってから幽門部へ行き、十二指腸へ入っていっている傾向があり、そのガイドワイヤーに添ってチューブを挿入しますと、やはり噴門部方向よりカーブして幽門部へ向かって留置されます。その為、チューブにテンションがかかり、抜けていく方向かと判断しまして、瘻孔部より直接幽門部へカメラを送り、ガイドワイヤーを十二指腸へ入れて、チューブを留置しております。その方法をとっていらい、抜けにくくなりました。皆様も機会がございましたら、おすすめいたします。ただし、細径スコープを持っている施設は、なかなか少ないかな?
[No.628のレス] Re:また教えてください。 From:oyoyo 2003/08/13(wed) 09:12:55 ありがとうございます。うちは16Frなので入らないかも知れませんね?主治医に確認してみます。あの、なぜこんな質問をしたかというと、ラコールを入れ始めると、腹痛を訴えるのです。最近特にひどく、休憩しながら入れてますが、痛くて暴れます・・・。胃の中を検査したほうがいいのかと思って・・・。でも、前吸引してもきれいな胃液が出るし便も特に血液が混じっている様子も無くて・・・。主治医も特に反応無く。ラコールが問題でしょうか?他のものに変えてみたほうがいいのでしょうか?気の問題かなとも思うので、迷います。
[No.628のレス] Re:また教えてください。 From:おサル先生 2003/08/22(fri) 22:28:44 [MAIL] oyoyoさん、お久しぶりです。おサル先生です。結局、胃瘻専用のバルーン型に変更はしてもらえたのでしょうか?
[No.640] 空腸瘻 From:魔子 2003/08/20(wed) 17:48:30 空腸瘻の方の入浴はどうすればいいのでしょうか?
皮膚の上にプラスチックの円盤状のものがあって、そこからカテーテルが出てきています。
防水処置をして入浴になるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
[No.640のレス] Re:空腸瘻 From:もっち 2003/08/20(wed) 18:54:20 [MAIL] こんにちは、訪問看護師のもっちです。
この方は空腸瘻は腸に直接カテーテルを入れているタイプ(=D−PEJ)ですか?
それとも胃瘻を介して空腸までカテーテルを入れているタイプ(=PEGJ)ですか?
どちらにしても、造設直後でなければ、入浴は普通にしていただいてかまいません。http://www.peg.ne.jp/eiyou/QA/index4.html
http://www.peg.ne.jp/danwa/kako/kanri/ka-6.html
を参考にされてください。
[No.640のレス] Re:空腸瘻 From:魔子 2003/08/20(wed) 20:26:02 D-PEJのタイプです。
一ヶ月ぐらい前に造設されており、傷はきれいなのです。
カテーテルが抜けないようにするためなのか、皮膚の上の円盤状の物体が結構邪魔で・・・・。上からフィルムか何か貼って入浴したほうがいいのかな?と思ってご相談したのです。
ゴシゴシ擦らなければ、普通にそのまま入ってもらっていいのですね。
[No.639] 胃切除患者へのPEG From:ひろこ 2003/08/19(tue) 08:10:15 父が誤嚥性肺炎をおこし入院中です。元々食がほそく,自力では必要カロリーを摂取できていなかったこともあり,肺炎回復後は,一応嚥下テストをした後,経管栄養適応になる可能性が大きいといわれています。ところが,彼は30年ほど前に,胃潰瘍の手術を受けており,今かかっている病院では,そういった患者にはPEGが施せないと言われました。代用としてPTEG法があるようですが,インターネット等で調べると,PEG100%不可能ではないという情報もあります。PTEGは歴史が浅く,今かかっている病院ではまだ1例しか施行例がないということで不安もあります。どういう方法を選択して希望するべきなのか,アドバイスがあればお願いします。
[No.639のレス] Re:胃切除患者へのPEG From:PEG-UX50 2003/08/20(wed) 00:01:46 [MAIL] この前PEGに関してアドバイスをいただいたPEG-UX50です。PEGとPETG両者を数は少ないですが、行っています。確かにPTEGは歴史が浅く、不安がおありだと思います。しかし、PTEGなりのよいところもあり、私共の施設であれば、まずはPTEGをお勧めすると思います。
[No.639のレス] Re:胃切除患者へのPEG From:太朗 2003/08/20(wed) 08:28:33 [MAIL] [HOME]ひろこさん PEG-UX50さんこんにちは 太朗といいます.
手前味噌で恐縮ですがボクの経験では胃切除術後の方の胃瘻達成率は21名中16名(http://www.fukiage-clinic.com/peg/ronbun/n0345inp.htmのTable5)であり,決して100%無理ということはないと思います.胃瘻が出来るかどうかに関しては,あらかじめ胃内視鏡検査を行い,胃瘻が可能かどうかを確認すれば判定が可能だと思いますので,あらかじめ確認されるのもひとつの手段と考えます.
[No.636] PEGの依頼を受けました。 From:PEG-UX50 2003/08/14(thu) 13:40:54 [MAIL] 年間30ないし40例のPEGを造設している総合病院の外科医です。筋ジストロフィーの患者さん(30歳代)が誤燕するからとPEGを依頼されました。当院では初めてのケースです。一日の内、夜の睡眠と昼寝を人工呼吸器ですごされているようです。気管切開口から時に食物が吸引されるようで、本人さんも食事を怖がるようになってきており、できれば早めに作ってあげたいと考えています。安全のうえから手術室で麻酔医の監視の元に施行したいのですが、他に気をつけることがありましたら、どなたかアドバイスをお願いします。また、PEG以外の経腸ルートがよいというご意見はありますでしょうか?
[No.636のレス] Re:PEGの依頼を受けました。 From:みっくん 2003/08/17(sun) 22:01:41 [MAIL] [HOME] 特に筋ジスだからというわけではありませんが、気管切開をされている方ですと内視鏡の挿入が若干困難になりがちです。(もっとも、確実に気道確保されているという安心感もあります。)当院では特に特別扱いせずに内視鏡室で普通に実施しています。(人工呼吸器がついている時はベットサイドで実施しています。)もちろん手術室で麻酔科立ち会いでできたらより安全だと思います。頑張って下さい。
[No.636のレス] Re:PEGの依頼を受けました。 From:PEG-UX50 2003/08/18(mon) 13:49:35 メールありがとうございました。来週には入院していただいて、行ってみます。
[No.625] 質問 From:あい 2003/08/07(thu) 01:01:26 はじめまして。特養で働いている介護士です。
この度入所されている利用者様が食道ろうになりました。
胃ろうとの違いは何なのでしょうか?なぜ胃ろうの方と
食道ろうの方がいらっしゃるのでしょうか?
詳しく教えていただけませんでしょうか?
[No.625のレス] Re:質問 From:もっち 2003/08/08(fri) 10:29:25 [MAIL] こんにちは、訪問看護師のもっちです。
胃瘻=PEG・食道瘻=PTEGのことでしょうか?
過去のQ&Ahttp://www.peg.ne.jp/danwa/kako/sonota/so-5.htmlをご覧下さい。みっくん先生の解説が載っています。
[No.625のレス] Re:質問 From:あい 2003/08/18(mon) 00:27:46 もっちさんみっくん先生ありがとうございました。
またわからないことがあったら教えてくださいね♪
[No.638] PEJについて From:いっけ 2003/08/14(thu) 21:23:35 こんばんは、困ったときの談話室。私の受け持ちではないのですが、スタッフから相談されたケースで、胃食道逆流症のためPEGからPEJになった利用者様です。下痢が続いて困っています。肛門周囲がただれてしまって現在はアズノールで皮膚を保護している状況です。栄養剤はエンショワリキッドを3缶と同量の水分(1日量)を注入しています。時間をかけてゆっくり注入しています。PEGと同様に粘度をあげたほうがよいのでしょうか?病院では特に何の指導も受けて来ていません。何かよい対応策はないでしょか?よろしくお願いします。
[No.638のレス] Re:PEJについて From:みっくん 2003/08/17(sun) 21:55:45 [MAIL] [HOME] いっけさん、こんばんは。レスが遅くなり申し訳ありません。
想像でしかコメントできませんが、まず熱発がないかどうかを確認し便培養を行い細菌性の下痢を否定して下さい。
その上で、時間に余裕があれば(患者様の体力が許せば)エンシュアリキッドを別の栄養剤に変更して経過を見る方法があります。変更する製剤は線維を含む製品(ハーモニックFなど)や脂肪分の少ない製品(エレンタール)などがよいと思います。幾つかの栄養剤を試してみてもよいでしょう。
体力的に試行錯誤をする余裕がない時には、一旦栄養剤を中止してみて、静脈点滴栄養にしてまず下痢を止めてあげて下さい。(これでも下痢が止まらないなら下痢と栄養剤は無関係です。)その上で状態が少し安定したら別の栄養剤を小量から投与してみることをお薦めします。
[No.632] 固形化栄養剤、調子がいいようです From:てんこ 2003/08/12(tue) 23:18:55 胃ろうからの漏れで栄養が上手く入らなかったので、先日おサル先生に教えていただいた、太朗先生の固形化栄養剤を始めたところ調子が良く少しづつですが、栄養の量が増えてきています。まだ完全とは言えませんが、少しでも胃に栄養が納まってくれるのでホッとしています。
ここで質問なのですが、水+栄養200mlに対して1gの寒天を使用して固形化栄養剤を作っているのですが、出来上がったものをカテーテルチップに50mlづつ取り分けていくと、どうしても合計量が足りなくなってしまいます。沸騰して水が蒸発することを考えて増量もしたのですが、増量した分の寒天のことを考えるとあまり多くは増量もできないし、固形化栄養剤を使っている方々そのような事はないのでしょうか?
それからもう一つ固形化栄養剤を使うってから便にブツブツしたものが混じるのですが、これは寒天が消化されずに出てきたものでしょうか?
なにかとてもつまらない質問で申し訳ないのですが、教えていただけると助かります。
栄養がしっかり取れるようになったら、退院のメドも立つと思うので、それまで毎日固形化栄養剤を届けようと思います。
[No.632のレス] Re:固形化栄養剤、調子がいいようです From:太朗 2003/08/15(fri) 11:17:45 [MAIL] [HOME]てんこさん こんにちは
○固形化後の容量変化について
ボク自身は液体の状態でプラスチックシリンジに詰め固形化しているので,てんこさんの様なことを感じたことはありません.しかし[No.634] 経腸栄養剤固形化計画Iでも触れましたが,水分の蒸発によって調理前より容量が減少することはあり得ることだと思います.寒天はアメリカのGRAS(Generally Recognizedas Safe)リストで,無制限に接取しても全く安全であると認められており,全体の量を増やされてはどうでしょうか.
○便のブツブツにについて
ブツブツは経験ないですが「綿のようなものが出るようになった」という意見を聞いたことがあります.寒天は水溶性の食物繊維を含有しており,その含有率はひじきの倍,切り干し大根の4倍程度と結構な量です.消化されずにというと確かにそうなのでしょうが,それ自体は食物繊維の生理作用で便容積の増加作用・消化管通過時間の短縮効果がありいいことなのではないでしょうか.
[No.632のレス] Re:固形化栄養剤、調子がいいようです From:てんこ 2003/08/15(fri) 16:28:06 太朗先生、お返答ありがとうございます。
胃ろうの方からの漏れも入院当時に比べたら本当に少なくなり、今は「漏れ」、というよりも「ちょっとだけ染み出した」という感じになってきました。
それから早速水分の蒸発などを考えて、もう少し量も増やそうと思います。
便のブツブツですが特に問題がないようなので、安心しました。
勉強不足、検索不足の質問に答えていただき、本当にありがとうございました。また、よろしくお願いいたします。
[No.633] 透析、DMの方。 From:bonteri 2003/08/13(wed) 11:18:56 [HOME]透析病院の看護師です。
脳幹梗塞後、嚥下障害で胃瘻のある方が入院されました。
血糖のコントロールが難しく、BSが400台の時もあれば、80台の時もあります。インスリンは結構な量いってます。
栄養はL−1を1日900ml(体重は50Kg)
注入してます。速度は1時間半くらい。。
あと、便秘でラキソベロンを毎食注入しても少しずつなのです。
リズムのある、排便や1日1回打ちくらいでBSコントロールできるような、いいアイデアないでしょうか?
[No.633のレス] Re:透析、DMの方。 From:陸の孤島の遭難者 2003/08/13(wed) 17:42:54 はじめまして,陸の孤島の遭難者です.
透析中の患者さんですよね.
L−1?がどのような組成かは詳しくは存じ上げませんが,濃厚流動食ですね.
当院でも糖尿病の患者さんに経腸栄養する場合には問題となることが多くありました.糖尿病ではなくても,高齢者の場合には耐糖能異常が多く見られることはご存知かと思います.そのような高齢者に経腸栄養した場合には,吸収率の良い糖質を多く含む経腸栄養剤では,注入後高血糖を来たし,その高血糖が糖毒性を引き起こし,さらに耐糖能を悪化させる可能性があります.
そのため,糖の吸収を遅らせるべく,様々な試みをしてみました.その結果,α-グルコシダーゼ阻害剤,固形化(糖吸収抑制効果は食物繊維と同じ理由でしょうね),食物繊維添加による,注入直後高血糖は境界型糖尿病患者では,ある程度効果を示しましたが,糖尿病患者では,十分な抑制効果は見られませんでした.
そこで!!(アボットの回し者ではありません!)
アボットが糖尿病用経腸栄養剤を銘打って発売しているグルセルナを試したところ,インスリンすら必要なくなる患者が出ました.少し高価ですが,脂質を50%まで増加させ,糖質を減らすことで,血糖上昇を抑制します.
透析患者でも安定しているなら,使用は可能だと考えられます.一度,お試しになられては如何でしょうか?(濃厚流動食よりかなりお高くつきます.保険適応外です.)
くれぐれも,私はアボットの社員ではありませんので,あしからず・・・)
[No.634] 経腸栄養剤固形化計画I 寒天による固形化は容器によって硬さが異なる! From:太朗 2003/08/13(wed) 14:21:24 [MAIL] [HOME] 大腸の検査である注腸の時に使う容器が,固形化栄養剤の注入器として使用できないか問い合わせがあり,寒天をセッセと調理していた時のことです.同じの寒天濃度の栄養剤でも,コップに入れた状態と注腸容器に入れた場合と硬さが異なることに気づきました.コップの方が固いんです.注腸容器の方は軟らかいんです.なぜだろうという事で,またまた伊那食品工業さんに聞いてみました.そのお答えとしては,コップなど開放状態で静置凝固した場合は水分が蒸発して寒天の濃度が高くなりますが,密封容器の場合は水が逃げられないので濃度が変化せず,開放のモノと比較して軟らかくなったのではないかとのお答えでした.
まぁ理由如何にせよ「寒天による固形化は,凝固時の容器によって硬さが異なる」ことは実証されました.ボク自身今まで寒天の硬さを決めるとき,まず寒天溶液を入れた栄養剤をコップに入れて静置して固形化し,その硬さを確かめてから投与を開始していました.ボクは注入時にプラスチックシリンジを使っていますが,前述の確認方法ですとコップで作った寒天より,実際に注入する寒天が軟らかいことになってしまいます.あぁ.
ちなみに注腸の容器は使いにくくボツになりました・・・.
過去の経腸栄養剤固形化計画はココ
↓
http://www.fukiage-clinic.com/peg/keikaku.htm
[No.619] 固形化経腸栄養剤を導入しようと考えているのですが・・・ From:かず 2003/08/06(wed) 07:32:06 [MAIL] はじめまして。
私は老健で働く看護師です。
私が受け持っている、入所者様なのですが、現在は液体の栄養剤を日に3回(うちの施設では多い人はおやつを含めて4回入れています。)注入しています。長時間の座位保持が困難なのですが、体動が激しいためベッド上での注入が出来ません。(ギャッジアップしても自分でずり落ちフラットな状態でいたり、足側と両方上げるとずり落ち頭が低くなったりします。布団で隙間を埋める事や、滑り止めマットの使用など色々しましたがどれも効果が無く幾度となく逆流による誤嚥と思われる熱発を繰り返し結局、現在は車椅子上で注入をしています。)数ヶ月前、ある介護研究の発表会にて固形化経腸栄養剤の事を知り、色々と資料を集めていくうちにこのHPにたどり着きました。ここにたどり行くまでは、疑問点だらけで本当に固形化経腸栄養剤をやれるのか心配でしたが、皆様の書き込みや、太郎先生のHPを読ませて頂きがんばろうという気になりました。そこでお願いなのですが、初心者の私に固形化経腸栄養剤についての注意点や,留意点等があれば教えてください。
[No.619のレス] Re:固形化経腸栄養剤を導入しようと考えているのですが・・・ From:太朗 2003/08/06(wed) 11:40:05 [MAIL] [HOME]かずさんこんにちは 開業医の太朗です.
固形化栄養剤についてはボクのHPと臨床看護の投稿(http://www.fukiage-clinic.com/peg/ronbun/l0329664.htm)で現段階での知識はほとんど出し尽くしているので,一度御覧下さい.それ以外であえて言うことがあるとすれば・・・ウーン.
まず注入器ですがドレッシングポットは,あまり固くできないので先ずは注射器の注入の方をお勧めします.あとは注入時は患者さんの具合をよく観察しながら入れて下さい.もう一つ言うなら,栄養科の方と協力しながら話を進めていくと良いと思います.調理自体は非常に簡単ですが「注射器なんて怖くて触れない!」と調理を嫌がられる施設もありました.栄養士さんが乗り気の施設は導入がスムーズなので,乗り気になるよう頑張って下さい.
[No.619のレス] Re:固形化経腸栄養剤を導入しようと考えているのですが・・・ From:かず 2003/08/06(wed) 21:48:42 [MAIL] 早速のお返事ありがとうございました。幸い,私のところでは栄養士さんが非興味を示してくれ協力して下さる予定です。ところで質問なのですが,固形化経腸栄養剤は何日ぐらい保存できるものなのでしょうか?また他の施設では,誰が作っているのですか?
週末や年末年始などの長期休暇中はどうされているのでしょうか?
うちの施設では,給食は委託業者のため栄養関係で施設の職員は管理栄養士のみです。そのため、現段階での作製は栄養士が1人で行う予定なので安定した供給が出来るかが課題となっています。申し訳ありませんがその辺の事をお教えください。
[No.619のレス] Re:固形化経腸栄養剤を導入しようと考えているのですが・・・ From:太朗 2003/08/08(fri) 14:16:31 [MAIL] [HOME]かずさんこんにちは 太朗です.
○固形化栄養剤の保存期間
固形化栄養剤と言っても特別なものでなく,ただの食品ですので他の食品同様に考えていただければいいです.例えば昨日調理して冷蔵庫に保存したプリンは「食べちゃおかな?」と思いますが,3日前のプリンだったら止めますよね.そういうノリで考えていただければいいのではないでしょうか.
○固形化栄養剤の調理
ボクので入りしている老健も常勤栄養士さん1名に委託の調理師さん数名で運営していますが,調理自体は委託の調理師さんにやってもらっています.他の施設でも,管理栄養士の先生が自ら作っているところはないよう思います.
[No.619のレス] Re:固形化経腸栄養剤を導入しようと考えているのですが・・・ From:かず 2003/08/08(fri) 21:22:07 [MAIL] ありがとうございました。
もう一度,栄養士さんと話しを煮詰めてみます。
[No.619のレス] 経腸栄養剤の保存期間 From:太朗 2003/08/11(mon) 15:06:55 [MAIL] [HOME]かずさんこんにちは 太朗です. 経腸栄養剤の保存期間につて追加の御報告です.
JJPEN, 6(6):962-964,1985に佐川賢一先生が書かれた「経腸栄養剤調理後の管理−細菌学的検討−」という論文があり,その内容を見る限り,25度保存の経腸栄養剤は調理後12時間まで,5度保存の経腸栄養剤は48時間まで細菌の増加を認めなかったそうです.また25度保存の経腸栄養剤は調理後24時間の時点で,コロニー数は100個となりましたが「調理直後と大差ない」と評価されていました.ちなみに栄養剤の希釈については常水と滅菌水でも比較してあり,双方に有意差は認めませんでした.
[No.630] (^-^) 痛くないPEG開発の件・・どうなっての? (^-^) From:平成の一休さん 2003/08/09(sat) 05:57:49 [MAIL] [HOME]f(^_^)ぽりぽり・・・おはようございます。1年前位からボタン式:バンパー型のPEG抜去時に「メーカーから痛くない商品の目通しがついた」とのコメントを頂きました。あらから1年経過しました。まだ、開発されたとの情報は届いておりません。出来うれば、その後の痛くないPEG開発情報を開示願います。当時のお話では「今年の夏(8月中)には商品化するとのことでしたが、多くの患者さんはこの朗報を今か今かと待っております。私も年令と共に「あの苦痛には耐え切れない心境」です。関係者は今か今かと待っていますのこの商品に関する進捗状況をお知らせ頂きたくお願い致します。合掌三拝
[No.630のレス] Re:(^-^) 痛くないPEG開発の件・・どうなっての? (^-^) From:太朗 2003/08/11(mon) 13:12:49 [MAIL] [HOME]一休さんこんにちは 太朗です.
一休さんの意見,ごもっともです.実際,非バルーン型チューブがでの交換はイタイ! 割れないバルーンが出来ないのなら,痛みの少ない胃内バンパーを持つチューブの開発は重要な課題です.メーカーさんも頑張って!
[No.630のレス] Re:(^-^) 痛くないPEG開発の件・・どうなっての? (^-^) From:平成の一休さん 2003/08/11(mon) 14:02:20 [MAIL] [HOME](^o^)いつも心優しい太朗先生こんにちは、平成の一休さんです。ご理解頂きありがとうございます。実は主治医のmoemoe
先生も毎回「ごめん、痛いけど・・」といいってすまなそうに交換されます。患者も痛い念いをしますが、主治医の先生も辛いのですよね。メーカーさん頑張って開発お願いします。現在私はご承知のように胃に1個・十二指腸に1個、計2個造設しておりますので余計開発状況が気になります。合掌三拝。
[No.631] 寒天ゼリーの注入容器について From:sonoda@ 2003/08/09(sat) 13:21:21
胃瘻をはじめて 約10年
昨年の老年医学会雑誌の記事と
PDNの書き込みを参考にして
寒天ゼリー化栄養剤を開始しました。
200mlに対して1gの寒天で調整しています
現在 50mlのカテーテルチップを使用して
注入していますが 一回の投与本数が多く
又 長く使用できないため 管理に難儀しています
容器@貿易雑貨株式会社
容器Aイノマタ化学工業株式会社
と2種類も 試してみましたが、
胃瘻からうまく注入できません。
固くて 押し込めないようです。
皆様方は どのようにして 使用されて
おりますでしょうか? ご教授下さい。
[No.631のレス] Re:寒天ゼリーの注入容器について From:太朗 2003/08/11(mon) 08:46:33 [MAIL] [HOME]sonoda@さん おはようございます. 太朗という者です. 固形化奮闘御苦労様です.
sonoda@の濃度ですと充分な固形化が得られる(http://www.fukiage-clinic.com/peg/ronbun/kokeika/k_jissai/k_jissai.htm)ためドレッシングポットでの注入は,やはり力がかなり要りますよね.現状ではプラスチックシリンジ以外の選択枝(例えば注腸検査用容器など)について色々試していますが,現状ではなかなか難しいようです.
最も理想的なのは予め固形化した製品が専用の注入容器に入った状態で販売される事ですが,固形化栄養剤は現段階では製薬メーカーを納得させるほどの医学的根拠は証明されるに至っていないので,スグにでも販売という事は考えられないでしょう.(固形化栄養剤の論文も若干ありますが,発案者自身のモノだけでは客観性に欠けると思います.)現況を打開するためには「固形化やってみたい」と思う方にこの調理を試していただき,もし有用性があるようならその報告を行い,製薬メーカーの鉄のように重い腰を上げさせることではないでしょうか?
あと寒天とゼリーは似てますけど違うものですよー.(http://www.fukiage-clinic.com/peg/ronbun/kokeika/k_chisiki/k_chisiki.htm)
[No.629] 胃瘻増設後の栄養剤注入時期について From:やまだ 2003/08/08(fri) 14:52:55 初めまして。石川県のとある個人病院のNSTのスタッフの看護師のやまだです。
胃瘻増設後最短何日空けて栄養剤を注入すればよいでしょうか?
[No.629のレス] Re:胃瘻増設後の栄養剤注入時期について From:陸の孤島の遭難者 2003/08/08(fri) 16:11:20 瘻孔感染の検討として,報告を見たことがあります.申し訳ありませんが,文献の出典,著者は覚えておりません.
PEG作成24時間以内の注入開始で有意に瘻孔感染が増加したが,24時間以上は瘻孔感染に有意な差はないとの報告でした.
しかし,PEG後に気腹や局所的な腹膜炎を併発している場合にも胃蠕動の低下が起きる場合を考慮して,当院では,3日目に微温湯を300ml〜500ml/日を投与してみて,問題なければ,翌日より栄養剤を投与しております.
参考になりましたでしょうか?
[No.629のレス] Re:胃瘻増設後の栄養剤注入時期について From:やまだ 2003/08/09(sat) 16:23:05 ご返答いただきありがとうございます。
ぜひ、参考にさせていただきます。m(__)m
[No.621] 胃ろうを勧められています From:ひまわり 2003/08/06(wed) 10:54:27 [MAIL] はじめまして。ひまわりと申します。私の母(74才)が多発性脳梗塞で入院して3ヶ月半が経ちました。命の危険もありましたが、現在は落ち着いています。意識レベルは、呼びかけ、痛みに反応し、目で追う、家族の顔を見て泣く等です。体の拘縮も進み、背中の骨も所々突出しとても痛がってうめいています。エアーマットを使用していますが、もともとリウマチもあり、痛そうです。
栄養はずっと中心動脈からの高カロリー点滴でしたが、昨日、医師から胃ろうを勧められました。
胃ろうにすると栄養状態がよくなると聞き、賛成なのですが、
造設することで、肺炎を起こしやすくなると聞き心配です。
初歩的な質問で申し訳ありませんが、教えていただけたらうれしいです。よろしくお願いいたします。
[No.621のレス] Re:胃ろうを勧められています From:おサル先生 2003/08/07(thu) 18:41:45 [MAIL] ひまわりさん、はじめまして。おサル先生と申します。
お母さまのたいへんなご様子を拝察申し上げます。
さて、胃ろう造設と肺炎の関係についてですが、(1)造設の手術をする時の肺炎の可能性、と(2)胃ろう栄養による肺炎の可能性、のふたつについて述べます。
(1)胃ろうの手術をする時には、内視鏡を飲まなくてはなりません。内視鏡を飲む時に、唾液が垂れ込んでむせることがありますよね。そのことによる肺炎の可能性がある。内視鏡を飲むこと自体による肺炎の可能性です。これを予防するために、手術に際して抗生物質の全身投与を行います。
(2)中心静脈の高カロリー輸液をずっと行っていると、しばらく胃腸を使っていないので、急に胃に流動食を入れると胃腸がびっくりして受け付けず、吐いてしまうことがあります。嘔吐による肺炎の可能性。これはゆっくりと注意しながら、経腸栄養剤を投与開始することで予防することが可能ですが、時に胃食道逆流がコントロールしえずに、肺炎をくりかえす患者さまがいらっしゃいます。つまり、経腸栄養そのものによる嘔吐による肺炎の可能性です。
この二つは大きく異なるので、この両者を分けて考えておくと、主治医の先生の説明がご理解しやすいと思います。
以上、ご参考になれば幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。
[No.621のレス] Re:胃ろうを勧められています From:ひまわり 2003/08/08(fri) 11:32:26 [MAIL] おサル先生、大変詳しく教えていただきありがとうございます。
肺炎は命とりのようなイメージがあり怖いのですが、胃ろうに踏み切ることが母のためだと思い、13日に行う予定です。
またメリットとして、栄養面で強化されるということですが、それについてお伺いしたいことがあります。
ずっと寝たきりなので、関節の拘縮が激しく痛がっていますが、
胃ろうにして栄養面がよくなったとしても、それは改善されませんよね。床ずれはできにくく、またできたとしても治り易いと聞いていますが・・・カンジタも起こしています。
もう一つ、時々血圧が上がるとベッドを起こして下げているようなのですが、胃ろうの際、栄養剤を注入した後ベッドを上げるようですが、血圧が下がったりしないのでしょうか?
何度も申し訳ありません。ご返事いただけるとうれしいです。
よろしくお願いいたします。
[No.621のレス] Re:胃ろうを勧められています From:おサル先生 2003/08/08(fri) 16:26:20 [MAIL] ひまわりさん、こんにちは。おサル先生です。
「ずっと寝たきりなので、関節の拘縮が激しく痛がっていますが、胃ろうにして栄養面がよくなったとしても、それは改善されませんよね」>もちろん、関節の拘縮そのものに対してはリハビリが必要ですが、栄養状態の悪い状態でリハビリを行うのとは雲泥の差があると思います。
栄養剤注入後のギャッジ・アップは通常30度程度です。もちろん、お母さまの血圧が体位によって変動しやすいのであれば、血圧に注意して起していただくに越したことはありません。
以上、ご参考になれば幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
[No.624] 人工肛門を造設されている患者さんに対するPEG造設 From:あいうえお 2003/08/07(thu) 00:00:54 [MAIL] 人工肛門を造設されている患者さんに対するPEG造設について、通常の場合と異なる注意点や苦い経験などありましたら御教え頂けませんでしょうか?
[No.624のレス] Re:人工肛門を造設されている患者さんに対するPEG造設 From:太朗 2003/08/08(fri) 14:19:25 [MAIL] [HOME]あいうえおサンこんにちは 開業医の太朗といいます.
人工肛門が支障を来して胃瘻が出来なかった方は今のところありませんが,人工肛門の場所によっては邪魔になりえることはあるとは思います.ただ現実的にはそう問題にはならないように思います.
[No.627] 教えて、先生 From:ヒロえもん 2003/08/07(thu) 10:58:21 おサル先生、太郎先生、お久しぶりね。半年振りにおじゃまします。相変わらず金を喰う流動食のためにアクセク働いております。
さて、ボクはクリエイトメデック社製のチューブ式バルーン固定型の胃ろうカテーテルを使用しています。
質問1 チューブに蓄積された流動食カスを除去する方法。
質問2 以前、メディコン社製チューブを清潔に保つための酢水注入が紹介されましたが、クリエイトメデック社製チューブでも可能ですか。
以上、よろしくおねがいします。
[No.627のレス] Re:教えて、先生 From:おサル先生 2003/08/07(thu) 18:30:13 [MAIL] ヒロえもんさん、おサル先生です。お久しぶりです。お元気ですか。早速ですが、
質問1:メディコン社製バード・クリーニングブラシはいかがでしょう。
質問2:できると思います。ただし、チューブが汚れてからはダメで、新品の時からやり始めると良いようです。
以上、ご参考になれば幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
[No.627のレス] Re:教えて、先生 From:太朗 2003/08/08(fri) 14:16:04 [MAIL] [HOME]ヒロえもんさん,おサル先生こんにちは 太朗です.
ボクもおサル先生と全く同じ意見です.クリエートのバルーンといえば最近短いタイプのモノが出ていますが,あれはなかなか使いやすそうですね.ボクも興味を持っています.
[No.623] 胃ろうもなんとか使えるようになったのですが、また・・・ From:てんこ 2003/08/06(wed) 22:32:48 おサル先生、先日はありがとうございました。
胃ろうのチューブを交換してから、父の胃ろうの漏れがひどくこちらにご相談をし、おサル先生に良いアドバイスをいただいたのですが、それを試すまもなく肺炎をおこして入院してしまいました。
肺炎もすぐに快復し、胃ろうも薬のみの使用で9日ほど栄養は中止したところ、胃ろうの回りのただれも治まってきたので、胃ろうを使ってお水から注入を始めました。
1日目 水1000ccのみ4回に分けて注入
2日目 1回目水200cc、2回目の注入のときに栄養(オクノスA)200cc、水200ccを注入(この時最初はうまく注入されていたのですが、残りの150ccのところで、漏れてしまいあとは水だけの注入になってしまいました。)
3日目 もう少し量を減らして1回目水300cc、2回目水100cc、栄養200cc、3回目4回目は水200ccづつにしたところ何とか多少染み出した状態で胃に納まりました。
このまましばらく続けることになったのですが、やはり栄養を入れると瘻孔から漏れてくるのです。担当の先生は「十二指腸までチューブを落した方が栄養も取れるから良いのでは・・・」ということなのですが、十二指腸までチューブを入れると下痢が多くなるということを聞いたので、出来れば今のままで栄養を取りたいのです。
チューブを交換する前は多少Y字ガーゼが沁みても、漏れるというようなことはありませんでした(前のチューブは外部バンパーなしで、バルーンが中にあるものでした。これは外科の手術で造設したものです)。おサル先生に教えていただいたように、今は外部バンパーも緩くしてあります。
栄養もチューブの交換前とは同じものです。水は受け付けるが栄養を入れるとダメというのは何か胃に問題があるのでしようか。少々心配です。
[No.623のレス] Re:胃ろうもなんとか使えるようになったのですが、また・・・ From:おサル先生 2003/08/07(thu) 18:26:49 [MAIL] てんこさん、おサル先生です。お父さまの肺炎が良くなってよかったですね。
さて、やはり漏れはあるのですか‥ 外科的胃ろう造設術でつくられた胃ろうということであれば、おサルの理解を超えたものであったかもしれません。アドバイスが見当違いのものであったなら、ご容赦を。
どうしても漏れるのであれば、十二指腸までチューブを入れる方法もいたしかたないかもしれません。この場合、胃ろうと違ってゆっくりと持続的に注入しないと「下痢をおこしやすい」ということは言えると思います。だから単純に「十二指腸までチューブを入れると下痢が多くなる」というわけではないことは申し添えておきます。
あと、十二指腸までチューブを入れる前に、このHPで話題になっている太朗先生の「経腸栄養剤の固形化」を試してみることはできないでしょうか。
以上、ご参考になれば幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。
[No.623のレス] Re:胃ろうもなんとか使えるようになったのですが、また・・・ From:陸の孤島の遭難者 2003/08/07(thu) 19:35:38 てんこさん,はじめまして,陸の孤島の遭難者です.
栄養剤の液漏れの原因は,慢性的な瘻孔周囲炎による瘻孔の拡大や注入中の体位,嘔気による腹圧の亢進など様々な原因が考えられます.
ここで,『水は受け付けるが栄養を入れるとダメというのは何か胃に問題があるのでしようか。』とのご質問ですが,これは,胃排出速度と関係があると考えられます.胃に入った食物(水も含めて)は徐々に十二指腸に排出されていますが,この速度は十二指腸に単位時間当たりのカロリーが一定になるようにコントロールされていることが知られています.つまり,高カロリーのものはゆっくりと,低カロリーのものは早く排出されます.お父様の場合も,水(極めて低カロリー!?)はすばやく十二指腸に排出されるため瘻孔より漏れがなかったと考えられます.おそらく,胃の問題ではない可能性が強いです.
さらに,この排出速度は脂肪負荷(主に長鎖鎖脂肪酸)が加わると,低下することが考えられます.
主治医の先生とご相談の上でのことになりますが,脂肪負荷のほとんどない成分栄養剤(エレンタールだけですよ.ツインライン,エンテルードは脂肪を含んだ消化態栄養剤です)を試されては如何でしょうか?
栄養剤はそれぞれ,その組成が異なり,個性?があります.
栄養剤はカロリーだけでなく,その組成が消化管機能に与える影響も考慮してみるのも好結果を生むことがありますよ.
[No.623のレス] Re:胃ろうもなんとか使えるようになったのですが、ま From:てんこ 2003/08/07(thu) 23:43:00 [HOME]おサル先生、陸の孤島の遭難者先生、こんばんは。
希望の持てる解答をありがとうございます。
主治医の先生もいろいろと考えて下さって、今度は1日に入れる水と栄養を混合して、4回に分けて入れることになりました。この方法でやるとY字ガーゼとその上にかぶせたガーゼが濡れている状態で、漏れというよりも染み出している感じです。(量としては水800ccとオクノス200ccで、総量としては1000ccです。)
これは陸の孤島の遭難者先生のおっしゃるように、脂肪負荷が多少軽減されたのではないかなと思います。
それから明日は、「経腸栄養剤の固形化」を試してみることになりました。水と栄養の量は上記の薄めたものと同じものを固形化して、やはり1日4回注入するものです。
どちらの方法にしても栄養が胃の中に無事納まって、1日の総量もしっかり取れるようになれば良いと主治医の先生がおっしゃっていました。
これでもやはり漏れるとなると、陸の孤島の遭難者先生のおっしゃる成分栄養剤の相談を主治医の先生にしてみようと思います。
まだ試せることがあるとわかって、ちゃんと胃ろうを使えるようになるまでがんばろうと思います。
おサル先生、陸の孤島の遭難者先生、ありがとうございました。
[No.626] 障害者申請について From:ゆうじ 2003/08/07(thu) 08:42:46 [MAIL] 私は現在喉頭摘出による言語障害3級の身障者手帳を持っています。先日、区役所の方とお話をした時に、胃瘻に頼っているのであれば(現在は食道が閉塞して唾液も飲み込めない)そしゃく機能喪失による障害者の申請をしたらどうかとのことでした。
すでに障害者手帳を持っているのでいまさら申請することも無いのではと思うのですが、皆様はどうされているのでしょうか?
[No.626のレス] Re:障害者申請について From:もっち 2003/08/07(thu) 18:08:19 [MAIL] ゆうじさんこんにちは、訪問看護師のもっちです。
身障手帳は、障害が合わさると等級があがる場合があります。身障の等級には1級〜6級まであります…が、音声・言語・咀嚼機能障害は最高で3級なので、現在3級をお持ちならば、申請をしても等級は同じだと思います。また、咀嚼機能障害が追加されたとしても、利用できる障害制度は変わりません。ゆうじさんのおっしゃるように今更申請する事もないと思いますよ。
[No.622] VPシャントの患者さんの胃瘻 From:ryu1 2003/08/06(wed) 18:17:23 [MAIL] はじめて質問させていただきます。内科の勤務医です。私が勤務している病院(内科)ではほとんどの患者さんが寝たきりで、胃瘻を造設されている方もかなりおられます。脳外科からVPシャント術を施行され、かつ経管栄養を行っている患者さんも転院されていますが、このような方に胃瘻造設は可能でしょうか。よろしくお願い申し上げます。
[No.622のレス] Re:VPシャントの患者さんの胃瘻 From:太朗 2003/08/06(wed) 18:51:33 [MAIL] [HOME]ryu1さんこんばんは 開業医の太朗といいます.
胃瘻造設自体は可能と思います.ただVPシャントの方に対する胃瘻造設で特に問題となる合併症は,やはり汎発性腹膜炎でしょうか.その発生頻度は報告者で差違はありますが,とりあえずボクの経験では651名中4名に汎発性腹膜炎を認めました(http://www.fukiage-clinic.com/peg/ronbun/n0345inp.htm).手術の承諾を得るにあたっては,その危険性も十分に説明する必要があると思います.PEG術後の腹膜炎は誘因なしに合併する場合もありますが,瘻孔完成前のチューブ自己抜去が起こった場合,胃腹壁間離解をおこして発生する事もあります.個人的には予防処置として経皮胃壁固定をお勧めしています.
[No.622のレス] Re:VPシャントの患者さんの胃瘻 From:陸の孤島の遭難者 2003/08/07(thu) 08:14:10 はじめまして,陸の孤島の遭難者です.
太朗先生の回答に追加する形となりますが,VPシャントの患者さんで腹膜炎は・・・・即,致命傷ですよ.
なにせ,腹膜炎=脳炎,髄膜炎ですから・・・
当院でも,VPシャントの患者さんに10例ほどPEG作成しましたが,一番の問題は,シャントチューブとPEGの距離だと考えます.
術前にシャント位置を確認し,10cm程度の距離がとれれば安全です(5cmで作ったこともあります).
基本的なことですが,瘻孔感染でも感染がシャントチューブまで波及すれば結果は同じです.シャントチューブはチューブ内腔でなくても,外壁を伝っても上行感染を引き起こします.pull法の場合には,特に瘻孔感染頻度がintroducer法に比べ高くなりますので,当院では,VPシャント症例は,太朗先生が言っておられるように,腹壁固定,introducer法で作成しております.
[No.620] (^o^) 空舟には腹は立たぬ (^o^) From:平成の一休さん 2003/08/06(wed) 10:16:59 [MAIL] [HOME](^o^)暑中お見舞い申し上げます(^o^)平成の一休さんです。夏休み入り街中の何となく静かになりつつあるこの頃です。
今日は、話題を変えて「虚心(きょしん)」についてこの場をお借りしてお話をして見たいと念います。昔は、大川の橋にかかっているところが少なかった。あるとき、小舟をあやつって川を横切っていると、どこからか「空舟」が流れてきて、今にも衝突しそうに近づいてきた。危うく難を避けたが、下手をするとぶつかるところであった。短気な人手でなくとも、つい怒鳴りたい場面だ。「バカヤロウ、気をつけんかい!」しかし、その小舟が空舟では怒りようがない。船頭はむしろ、うまく避けえたことを喜んで、川を渡っていった。ところで、その舟に人が乗っていたなら、私達はまったく別の感情になっただろう。「こら〜、避けろ!」「何を考えてんだ、ぼやっとするな!」一度怒鳴っても聞かず、二度、三度叫んでも相手が聞かねば、ついに悪罵(あくば)の声を出し合って、ののしりわめくことになる。前の場面で腹がたたなかったのは、衝突しそうな舟が「空だった」からである。後の場合は人が乗っていたからであった。そこで、もしも私達が一生の諸問題を、空舟に対するように「虚心(きょしん)」で過ごすならば、誰がそのひとを害することができようか。「相手が空舟と思えば、腹のたてようがない」とは、何ともうまい言い方をするものであろうか。そう言う私もそうで在りたいとコツコツとマメにサボることなく又時には怠け、修行を重ねる毎日をすごしております。合掌三拝。
[No.618] 胃ろうカテーテルについて From:こせき 2003/08/04(mon) 20:07:52 [MAIL] 胃ろうカテーテルを、バンパー型からバルーン型に変更したいとかんがえています。定期的にしなければならない交換のときに大変な苦痛と恐怖があるからです。変更作業は簡単なんでしょうか?
[No.618のレス] Re:胃ろうカテーテルについて From:太朗 2003/08/04(mon) 22:53:55 [MAIL] [HOME]こんばんは 開業医の太朗といいます.
バルーン型の交換がバンパーに比較して簡単かどうかは評価しにくいところですが,抜去および挿入の苦痛は物理的にも実際上も少ないと思います.しかし苦痛軽減の引き替えに,バルーン型の場合は「いつ破裂するかわからない」というリスクがあります.就寝中など知らない間にバルーンが破裂し,自然抜去→瘻孔閉鎖の危険が伴います.ボクは時と場合に応じて使い分けています.(もちろん患者さんの意見が最優先ということは言うまでもないですが)
[No.617] 胃のふたが開いたままといわれました。胃ろうは無理ですか? From:PDN代理 Sさんからのメール。 2003/08/01(fri) 12:02:57 私の母(66歳)は、
・ここ1、2年ほど手の震えが見られるようになっていたが最近震えの頻度・程度がひどくなってきていた
・以前から闊達に歩くタイプではなかったが、最近平坦地でも転倒するようになり、足の機能もかなり弱っているようにみえる
→この時点ではパーキンソン氏病の疑いを持っていました
・やはり、この1年ほど、稀にではあるが、くしゃみなどをする時に失禁がみられるようになった
・そして、昨年の12月位から、食事をしてもかなり戻してしまう事が多くなった
A大学病院を紹介され、検査を受けた結果、パーキンソン氏病ではないかと診断され、より精密に検査するため同病院の脳神経経科に検査入院することになりました。更に昨年12月中旬に入院後、食事をしてもほとんど戻してしまうため24時間の点滴を受けるようになり、失禁も頻繁になってきました。検査については、体力的な問題からなかなか進みませんでしたが、MRI、CTスキャン、胃の検診などは一通り検査しおわりました。その間腎盂炎を発症したりしたこともあり、なかなか退院の目処もつかないなか、母は一向に病状が改善せず、むしろ加速的に悪化してきているように見えました。
痴呆という観点から言えば、実家と病室を取り違えたりする症状は見られるものの、日常会話は多少不自由ながら可能という状況でした。入院後、しばらくして病院側より母の病名は「大脳白質ジストロフィ」ではないか、という説明がありました。
病状説明は次の通りです。
脳神経系はおおまかに思考を司る「皮質」、運動を司る小脳、脊髄などの「神経核」、そしてその両者を連絡する「白質」に分けられる。病変部位が皮質にある場合が「アルツハイマー病」であり、同じく神経核である場合が「パーキンソン氏病」である。母の場合、検査写真などから、脳内に病変部位は認められるものの、皮質も神経核も正常であることから、白質とくに髄鞘細胞に異常があるのではないか。病名としては「大脳皮質ジストロフィー」が考えられる。ここに異常がある場合、脳の命令が正常に伝達されず、また脊髄から胃や膀胱に命令を伝える神経細胞も同様に異常があり、その結果、胃はとりあえず食べ物は受け付けるが、いわば「ふた」が閉まらない状態で、消化をはじめると、本来閉まっているふたがないため逆流してしまう。膀胱にも収縮命令がいかないため、排泄も出来ず、また、そこに尿がたまっていることを認識できない状況なのではないか。
基本的にこの病気であるならば、症例も少なく、抜本的な治療方法はない。この病気の場合、あるところまでは頑張れるが、急激に悪化するもので、入院したタイミングと悪化のタイミングが重なったため、入院後急に病気が悪化したように見えるのではないか。という説明でした。
A大学病院は、二ヶ月ということで、今年2月から千葉県のB総合病院に入院しております。食べ物を食べても吐いてしまうことから、24時間点滴で生きている状態です。6月上旬に「胃ろう」の手術を行いましたが、水からということでやってみたのです
が、何日かすると吐いてしまい、今「胃ろう」は中断し、また24時間点滴に戻ってしまいました。現在は、殆ど自分から話すことはなく痴呆と同じ症状になっているという感じです。
私としては、家で介護をしてあげたいと思っているのでそのような状態になった場合「胃ろう」はもう出来ないのでしょうか??
長くなりましたが、あまり知識がないので教えて頂けたら幸いです。
[No.617のレス] Re:胃のふたが開いたままといわれました。胃ろうは無理ですか? From:おサル先生 2003/08/02(sat) 10:52:28 [MAIL] Sさん、はじめまして。おサル先生と申します。
なかなか大変なご病状であることを拝察もうしあげます。
「胃のふたが開いたまま」とおっしゃるのは、胃の入り口(噴門)のしまりが悪いので、胃食道逆流があると言う意味だと思います。ただ、「水からということでやってみたのですが、何日かすると吐いてしまい‥」が気になるのは、ある程度、胃がいっぱいになると吐いてしまうということでしょうか。だとすると胃から十二指腸以遠への排出が低下しているということか。胃食道逆流だけなら、寒天による栄養剤の固形化などの方法、あるいは経胃ろう的空腸栄養チューブを使う方法がありますが、消化管自体が水や栄養剤を下の方に送り込む力が乏しいのだとすると、確かに胃ろう栄養はむずかしいかもしれません。そのいずれかを確認する方法(たとえばガストログラフィンによる胃ろうからの造影など)ができれば良いかもしれません。
以上、お母さまの病状への理解が乏しい者のコメントですので、お役に立てるかどうか不安ですが、なにとぞご容赦ください。
[No.617のレス] Re:胃のふたが開いたままといわれました。胃ろうは無理ですか? From:陸の孤島の遭難者 2003/08/02(sat) 13:35:43 はじめまして、陸の孤島の遭難者です。
おそらく、お母様の病状は、神経変性疾患の終末期に見られる消化管機能不全と考えられます。
私たちも、パーキンソン病の末期的症状として同様の症状を認めたことがあります。特徴は、水分のみの注入でさえ、腹部レントゲンでは多量のガス貯留が見られ、消化管蠕動の低下が認められます。
何とか、経腸栄養できないものかと試しましたが、不可能でした。胃流出に関しては、ガストログラフィンや水等の栄養のないものは、流出しているように考えますが、現実にカロリーのあるものの場合には、流出速度は低下します。さらに、小腸、大腸の蠕動の低下も著しい場合には、注入後すぐに、多量のガスによる腹部膨満を引き起こし、それによる嘔吐が始まります。腸瘻に変えても、十分な効果は期待できません。また、腹部膨満を抑えるように、直腸にチューブを挿入し、持続的にガス吸入するとの試みもなされていますが、病状の進行とともに効果は少なくなるでしょう。
まだ、多少なりとも消化管機能が残存しておれば、腸瘻よりの、成分栄養24時間持続注入が少しは期待できるかもしれません。
しかし、私たちの少ない経験では、急速に進行している場合には、経腸栄養は不可能でした。
何とも、絶望的な意見で申し訳ありませんが、在宅中心静脈栄養の適応と考えられます。
[No.617のレス] Re:胃のふたが開いたままといわれました。胃ろうは無理ですか? From:Sより 2003/08/03(sun) 15:39:06 [MAIL] おサル先生・陸の孤島の遭難者先生
早速のご返信有難うございます。
母は、今のところ就寝時を除いて胃ロウのクダを開けて
胃液を出している状態です。
今のところその状態では吐くことはないようです。
その後胃ロウのクダを閉めても吐くことがないようで
あれば、胃ロウをやってみるというこどですが・・・。
やはり胃ロウは難しいようです。