[No.411] 胃ろう抜去 From:おおタッチ 2003/01/29(wed) 16:02:38

12歳の男子。脊髄小脳変性症。身長約150センチ、体重25キロと細身。嚥下が難しくなり、肺炎をよく起こすようになり胃ろうを手術。5日後胃ろうのところから出血があり、内視鏡で確認したところ、胃ろうの周りに潰瘍ができ胃の背中側にはびらんができていました。考えた結果、抜去しましたが、傷口がふさがりません。絶食も本人には耐え難く、でもおなかがふさがらないし、胃もだめ!壊死もあり、4針縫合したそうですが…、もう、だめなんでしょうか?どうなってしまうのでしょう?抜去は正解ですよね?原因は、皮膚が薄く脂肪がないことと、病気のため体が余分に動き安静を保てなかったことだそうです。やらなければ、よかった・・・。

[No.411のレス] Re:胃ろう抜去 From:おサル先生 2003/01/29(wed) 17:57:00 [MAIL]

おおタッチさん、はじめまして。おサル先生と申します。
おおタッチさんは、おそらく男の子のご父兄の方ではないかと存じます。たいへんな状態であることをお察し申し上げます。
現在の胃の状態を文面だけから想像するには、胃ろうカテーテルを抜いた後の胃と腹壁はいったいどうなっているのでしょう。本来、5日目の急性期のトラブルでは、胃と腹壁はまだ十分にくっついていない段階ですから、その時点で胃ろうカテーテルを抜いてしまうと、胃と腹壁ははずれてしまうはずです。もしそうでないとすれば、胃壁腹壁固定術が行われているのでしょうか。
今、思いつく最善の方法は、静脈栄養で栄養状態を改善し、もし、胃ろうカテーテルを抜いた後も胃ろうの穴が残っているのなら、もう少し全身の状態が良くなった時点でその穴をもう一度利用することはできないのでしょうか。
 本当なら、抜去する前にご相談いただければもっと良かったように存じます。
どなたか外科系の先生、フォーローお願いします。

[No.411のレス] Re:胃ろう抜去 From:おおタッチ 2003/01/30(thu) 10:43:55

おサル先生、お返事をありがとうございます。
詳しく聞いていないのでわかりませんが、腹壁の穴の周りは壊死の部分があり、除去?して4針縫合したとかおっしゃってました。その部分のガーゼ交換をするとき、胃液や血がまだ出ているとのことなので、胃壁と腹壁はまだくっいているのかなあ?でも他の医師は、こんなになぜ縫った?抜糸しなくちゃ!と言われるし…。不安でいっぱいです。
大き過ぎたんでしょうか?ワンステップボタンで、24Fr・2.4Cmのものでしたが。胃の背中側にあたってしまうのは、この先使用するにしても、致命的な気がしますが?胃壁・腹壁ともに早く閉じてくれることを祈ります。

[No.411のレス] Re:胃ろう抜去 From:おサル先生 2003/01/30(thu) 18:42:15 [MAIL]

おおタッチさん、おサル先生です。
文面だけで状況を推察するのは、問題もあろうかと存じますが、あえて考えてみます。
腹壁側に胃液が出ていると言うことは、胃液が腹腔内に漏れていない、ということではないでしょうか。つまり、胃と腹壁の吊り上げ処置は行われている、という状況でしたら、ある程度落ち着いて様子を見ることができるような気がするのですが‥
現場を見ないで申し上げておりますので、まったく見当違いでしたらご容赦ください。
何はともあれ、お子様の一日も早い状態改善を切にお祈り申し上げます。

[No.411のレス] Re:胃ろう抜去 From:border.s 2003/01/30(thu) 19:07:45 [MAIL]

外科医です.おさる先生の仰るとおり栄養状態が悪くて胃壁固定具で固定されていない状況で5日目に抜去というのはあまり経験がありません.胃壁は固定されているのでしょう.創部は瘻口が出来上がってない状況で抜かれていますので,つきが悪いかもしれません.とにかく今熱がなく腹部に炎症所見がないなら高カロリーの経静脈的に輸液をしてもらいながら創部をみていくことがいいですね.自然に瘻口形成ができるかどうかは分かりませんね.不十分な瘻口で再挿入は危険だと思います.もしいつまでもつきが悪くて瘻口もできないようなら小さく開けて層別にきちんと縫う場合もあります.お痩せになられていても十分胃瘻の適応です.実際に見てないので断定的なことはいえませんが・・・・
引き続き経過をお知らせください.
高熱と腹痛にはご注意です.

[No.411のレス] Re:胃ろう抜去 From:おおタッチ 2003/02/03(mon) 20:09:39

しばらく病院にいましたのでメールを見られず残念です。
本日、小児外科の医師が傷口を見られてくっつきそうにないことを告げ、今後のことを話したそうです。その結果、再挿入することとなりました。医師の都合もあり本日午後実施したそうです。今日は、私は仕事をし父親が病院に付き添っています。担当の医師たちもいろいろいうことが違うので困っています。何が一番良い方法なのか医師たちがもっとよく打ち合わせてくれたらいいのに・・・。再挿入したあとも、直ぐに食べていいんですか?
小児外科の医師はいいと言い、本人大喜びで大好きなごックンゼリーを飲んだのに、小児科医はあとでダメという!途中でやめないかんは?どういうこと?ですよね。また報告しますのでよろしくお願いします。

[No.401] やりきれない思い From:プー 2003/01/10(fri) 21:19:50 [MAIL]

こんばんは。ちょっと頭の痛い問題を抱えてしまいました。
私の受け持ち患者さんなんですが、97歳でもともと施設に入所していた方です。誤嚥性肺炎で療養型の医療保険病棟に入院されました。経口摂取はムリとの判断で胃瘻造設したのですが、逆流と唾液処理がうまくできないため、肺炎症状は改善されたのですが、微熱が続き施設に帰ることができずにいます。
先日、御家族が見えられて、経済的に入院を継続する事は厳しいので現状で施設に返してほしいというのです。
その方は言います。母は十分すぎるくらい生きたからくいはない。冷たいようだが、自分達の生活も危うくなってきていると。
患者さんの年金が約3万で息子も年金暮らし。
病院の入院費は8万5千円。施設だと1万5千円程度。
日ごろ入院費については事務任せになっているので、ちょっとビックリしました。
高齢者を抱える家族茂もまた現役を退いて年金生活をしている世代が多い現状を考えると、かなり大変ですよね。
かといって在宅も人的、設備的に困難である場合どうすればいいのか?介護保険があっても、解決されない問題って多いですよね。
この患者さんのご家族は、施設で出来る範囲の事以上は望まない。状態が悪化しても入院はしたくない。どんな状態になっても、覚悟はできている。という考えを施設へ出向き伝えました。
でも、施設の反応は芳しいものではありませんでした。
そのだいいちの理由が、栄養を寒天化していることでした。
できない。作れない。
でも、患者さんの状態を考えると通常に戻したら、常に逆流と唾液で口の中がいっぱいになり頻回なサクションが必要になり、肺炎が悪化してしまう事は目に見えています。
その事を説明し、ご家族の切羽詰った状況を伝えて検討してもらっている最中です。
でも、施設の入所を断られたらご家族は、患者さんはどうなってしまうのでしょうか?なんだかとってもやりきれない思いでいっぱいです。
こうなると無力ですよね。

[No.401のレス] Re:やりきれない思い From:NAO 2003/01/11(sat) 01:21:59 [MAIL]

こんばんは、プーさん。
私も理学療法士として「病院」という施設の中で働いているのもです。
ほんとに、色々な点(医療側の未熟さ・家族の経済状況・家族の人間関係・福祉保健システムの地域格差、、、etc.)で、その人にとっての最良(最新・最高ではなく)と思われる医療・看護・介護のサービスが提供できないことが多いですよね。歯がゆいものです。
すでにご承知のことかとも思いましたが、常々思うところもありましたので書いてしまいます。
介護保険で利用できる施設は、特別養護老人ホーム・老人保健施設・療養型病床群で「介護保険3施設」と呼ばれているそうです。また、介護保険適応の療養型病床群には、療養病床(経過的旧療養型病床群を含む)・老人性痴呆疾患療養病棟・介護力強化病院の3つがあるそうです(全国でもまだ数は少ない)。ケースの方は療養型の医療保険病棟へ入院と言うことなのですが、介護保険病棟もあるのでしょうか?
また、医療費については市町村から「高額医療費助成」や、また「オムツ代助成」のシステムなるものもあるそうです。
家族に病人が出て初めて知ったのですが、いままでまったく存在さへ知らなかったシステムが案外多いのです。
介護保険がスタートし、わずかに医療・保健・福祉の垣根が低くなった気がしますが、それもそれぞれの従事者間のことであって、一般の人々にとっては、まだまだ情報不足の状態だと思います。
「患者が納得し、そして希望する(選択できる)医療」が叫ばれる今日、われわれ医療従事者は、押し付ける医療でなく、きちんとお互いが納得し、協力しあえる医療サービスの提供を心がけねばと思います。そして、協力しあえない場合には、セカンドオピニオンなど、患者が選択できるよう、様々な情報を分かりやすく提供しなければとも思いました。
、、、、、しかし、言うは易く、行なうは難しが現状なのですが、、、。
プーさんも、頑張って下さい!!
(内容の一部に、東京商工会議所編「福祉住環境コーディネーター検定試験1級テキスト」を参照しました。)

[No.401のレス] Re:やりきれない思い From:いなか医 2003/01/11(sat) 10:56:48 [MAIL]

>>逆流と唾液処理がうまくできないため、肺炎症状は改善されたのですが、微熱が続き

高カロリー+水分過剰 の結果だと思います。
思い切って、水(塩0.5%+砂糖)500ml/日 以下にしてみましょう。
ドライぎみにするとコントロールしやすくなります。

栄養補給、感染コントロール、ケア のすべてを常に満たすことはできません。感染コントロール、ケア の二つを満たすことはできそうです。

治療あるいはケアの目標(優先順位)を設定しましょう。
要するにすべてを満足する方法はないということをみとめることです。

倫理的な問題はわかりませんが、「上記の理由で低カロリー+水分制限の治療を選択した」(家族が代理人として説明をうけ同意した)旨文書に残しておけば法的な問題はクリアできると思います。

[No.401のレス] Re:やりきれない思い From:もっち 2003/01/11(sat) 17:02:39 [MAIL]

やりきれない思いを沢山抱えている、訪問看護師のもっちです。
施設に入所していたと言うのは、特別養護老人ホームでしょうか?特別養護老人ホームには、看護師は1〜2名しかおりません。医師は嘱託です。夜間は介護福祉士等のケアワーカーが夜勤をしていますが、看護師はいません。ケアワーカー・ヘルパー等が医療行為を行なうことは法律により禁止されていますので、PEGによる経管栄養等の医療処置が必要な入所者を沢山かかえてケアすることは難しいのが現状のようです。しかし、施設として努力しているところは沢山あり、素人の家族が在宅でケアしていることを、介護のプロ集団である特養でできないと言ってしまうのはおかしいのではないか、この人に今必要なことは何かを考えてケアをして行こうと、本当は法律違反になるが、入所者・家族にきちんとインフォームドコンセントを行ない、ケアワーカーが施設内で経管栄養の管理を行なっているところもあります。→PDN通信第2号ご参照下さい。病院でも施設でも企業でも、管理職の運営に対する姿勢と努力にかかっています。いま何が必要なのか、そのために何を行なわなければならないのか、そして何ができるのか… こうした問題は、病院だけ、施設だけ、在宅だけで解決できるものではありません。皆が連携をして、声をあげていくことが必要なのです。そして、病院を、施設を、企業を、行政を、社会を変えていかなければなりません。今すぐに解決できる問題ではないかもしれませんが、病院として、施設に帰すにはどうしたら良いかを、病院の視点ではなく施設の視点でいっしょに考えていく努力をしてみてください。まずは、受持ちNsと施設相談員の間からでもよいので、コミュニケーションを取りながら、(完璧に病院と同じ事を求めるのは無理ですので、譲れる範囲までの事には目をつぶり)施設側にはできる範囲での努力をお願いしてみてはどうでしょう。医療費のことが絡んでいますので、病院MSW(いなければ入院費に関しての相談を受けてくれる事務方)もまきこんで、入院費の支払にも困難ということであれば、生活保護の申請といったことも頭に入れて対応してもらうとよいと思います。長くなってしまいました、やりきれない思いを沢山抱えているので、医療・介護・社会の仕組みの矛盾について、語りだすときりがなく、熱くなってしまいます。みんなガンバレ!!

[No.401のレス] (`´)Re:やりきれない思い・・同感です(`´) From:平成の一休さん 2003/01/11(sat) 18:42:09 [MAIL] [HOME]

”ブーさん”お疲れさまです。今回「NO-401」のブーさんの問いかけに対して沢山のしかも有意義なアドバイスや意見や決意等々が寄せられました。”NAOさん”からの理学療法士としての立場からの現状と情報提供又、”いなか医さん”のご経験から得た的確なアドバイス更に、”もっちさん”からの在宅医療現場の生々しい報告と実に中身の濃い内容と熱いメッセージでした。”ブーさん”の投げかけれた問いかけは日本の医療制度そのものの盲点(抜け道)を突いたものです。国民が声を出さなければそれでいいと言うのが日本の姿です。しかも、いままで放ったらかし状態にされている「弱い立場」の人たちには「公表されたことに勇気と希望を与えると言う意義があります」見て見ぬ振りするのが日本の行政です。只今、小泉内閣では「構造改革(医療改革)」に懸命に取り組んでいます。過去は各自治体や中央省庁の官僚(担当者)の所で情報がゴミと化していました。インターネットが普及した今日もう情報を握り潰す事等不可能なのです。お陰で現在は「直接現状」を「首相官邸に届ける」ことが可能になりました。首相を含めて閣僚の方々も当然「PEG/HP/投稿欄」をしっかりとご覧になっておりますし、本当は世論は何を求めているのか「聞く耳をお持ち」です。だからと言ってこのような問題が直ぐ解決する訳ではありませんが、実態が間違いなく届いて把握されていることをこの際ご報告申し上げます。希望としてはこのような実態こそ「PEG通信」に掲載して頂きたいと願っております。(^o^)/~~さいなら〜
合掌三拝。

[No.401のレス] ご意見ありがとうございました From:プー 2003/01/11(sat) 21:23:40 [MAIL]

皆さん、色々なアドバイスやご意見ありがとうございます。
この問題を抱えてから、何だかいつもモヤモヤしていてどこかに吐き出したかったのです。
この患者さんは特別養護老人ホームに入所していました。
その施設は私の勤めている病院と同じグループの関連施設で、病院と廊下でつながっています。
PEGによる栄養管理をしている方もいます。
もっちさんのご指摘のとおり、夜間は看護婦が不在になります。
その代わり急変時には病院当直医師と看護師が対応しています。
もし施設入所できたとしても、夜間はしょっちゅう連絡が来る事も予測されます。
施設にも医師はいますが、常駐ではないので、主治医は一応は外来対応と言う形をとりますが、実際は往診をして病状管理をする事になるだろうと考えています。
今回はご家族と主治医、担当看護婦の私、MSWも同席してのカンファレンス形式での話し合いの場ででた問題でした。
病院には介護保険病棟もあるのですが、そちらにしても施設よりは負担が多いでしょう。
また、おむつ代の助成については在宅が条件となっているようで対象ではありません。
病院のシステム上mswを通して連絡をとる事になっているので、今のところ施設職員と直接話し合いを持ってはいません。
休み明けに確認して、受け入れに難色が強いようであればカンファレンスをセッティングしようと考えています。
色々な患者さんを受け持って、そのたびにいろんなことに頭を悩ませています。
施設やケアマネ、訪問看護、その他の医療スタッフとそのたびにカンファレンスを持って意見し合うのですが、立場の違いで考え方も違ってくる事を痛感しています。
この件については何とか良いかたちを探したいと思っています。
今後も皆さんの色々な意見をお聞かせください。
よろしくお願いします。

[No.401のレス] Re:やりきれない思い From:みっくん 2003/02/02(sun) 10:10:40 [MAIL]

 こんにちは、ちょっとおそくなったけど私も話に交ぜて下さい. 重たい話題ですが、避けては通れないことですね.
 この不況のご時世、このようなケースも多々みられます.その都度やりきれない思いがします.特に切ないのは、「尊厳死を望んでいる」とか「本人の意思」とかではなく「経済的理由(お金がかかる!!)」で本人の療養先ばかりではなく余命や生き方まで規定されてきてしまうから‥‥でしょうか.
 その都度その都度、ご家族やケアマネさんと相談しながらなんとか方向性を見つけていくしかないのでしょうが‥‥.私の経験したケースは特老さんですが、胃瘻を造設後あとは死ぬまで住み慣れた特老で生活すると(医療者、患者あるいは患者家族、そして特老側で)確認して、そのまま看取っていただくこともあります.逆に胃瘻造設もしないで、特老で最期までみると決めて看取っていただくこともあります.もちろん、カンファレンスは必須です.一番大変だったのは特老で中心静脈栄養の方をみていただいた時です.種々の事情で経腸栄養も不可能で中心静脈栄養で安定した方を2名程特老さんにお願いしたことがあります.私のところは関連施設としての特老はもっていません.全くの別組織ですし、もちろん嘱託医も別にいました.私も往診でうかがいましたが、往診料金の請求はできませんでした(診察料はいただきました).受け入れるにあたって特老さんの方でもいろんな議論や意見はあったでしょうが、最終的には受け入れていただき、「IVHでも住み慣れた施設に戻る」ことができてほっとしています.でもおそらく新規の入所であったら困難と思われます.
 理不尽なこと、やりきれない思いを感じること、たくさんあります.結局、できることは限られてますが、ひとつずつ、努力を積み重ねるしかないのでしょうね.ひとつひとつのケースが将来への布石となることを信じましょう.「命が命であるだけで大切にされる」そんな世の中になっていってくれるといいですね.(時代は逆行しているようにも感じられますが!!)長くてごめんなさい.みっくんでした.

[No.401のレス] (;o;)Re:やりきれない思い(;o;) From:平成の一休さん 2003/02/02(sun) 16:56:33 [MAIL] [HOME]

。0゜・(×_×)0゜・。おお辛いな〜”みっくん先生”こんにちわ。平成の一休さんです。いつものことながら先生のコメントを拝見していますと【経験されている人しか語れない】言葉でつづらています。その【一言一句が画面から飛び出してくる】そんな強いインパクトを与えてくれます。”ブーさん”の書かれた【やりきれない思い】とは正に今の医療界の病んだ部分を判り易く且つ的確な表現ではないでしょうか?”みっくん先生”が述べていられるように時代が逆行しているようだとの印象も同感ですし合点出来ます。現在の問題点を絵で表すと△正三角形の頂点が病んだ改善部分に当たります。そしてこの三角形の底辺部分が現在の医療制度の全骨格になります。この絵の形を▽逆三角形にすると改善部分の頂点が一番下になります。この▽逆三角形の最上部の広がりの骨格(面積部分)だけ医療制度の改革が必要となります。これからも判断出来ますように【理不尽な現状】を打破するには【とてつもない時間とエネルギー】が必要となります。でも【わたしはあきらめない】とテレビのタイトルではないですが、ここであきらめたら時代の逆行現象は更に進行するでしょう。”みっくん先生”のコメントにありますように【将来のへの布石として一歩一歩】時間をかけて【辛抱強く・粘り強く】水面下で【1ツづつ積み重ねる】しか認知されないように感じます。今は【信じるを:信じて】実績を積み重ねることが貴重な時間ではないでしょうか?”みっくん先生”の人間愛に満ちた数々のアドバイス・心境・念いに感謝して/合掌三拝。それにしても┗(-_-;)┛おもいな〜。

[No.414] リスク From:ひで 2003/02/01(sat) 22:03:34

こんばんわ。
寝たきりで重度の痴呆、嚥下障害のある高齢者が
胃ろうをする場合のリスクや注意点を教えて下さい。
いい事はいっぱい読みました。

[No.414のレス] Re:リスク From:みっくん 2003/02/02(sun) 10:05:24 [MAIL]

 今日は、ひでさん.造設医の(?)みっくんです.
 痴呆の強い方の場合の特徴は、(手が動けば)自己(事故)抜去による危険があります.対策として造設時には胃壁腹壁の固定を行うことをお薦めします.
 あとは、どんな手術であれ成功は100%ではないということ、鎮静に使う薬のリスク、内視鏡を行うリスク、局所麻酔剤のリスク、出血のリスクなど他のPEGの場合と差はないと思われます.また、胃瘻造設そのものは成功しても、胃瘻使用(流動食注入)に伴って、減ったとはいえ「誤嚥」や「肺炎」の発生のリスクがみられますし、「嘔吐」「下痢」「瘻孔からのもれ」などがみられる場合もあります.これらの点も痴呆のない方のPEGの場合と差はないと思います.

[No.412] 使っていない胃ろうは? From:いっけ 2003/01/30(thu) 15:20:12

先日はありがとうございました。もう少し早くこの相談室をしっていたら・・・と思ってしまいました。
今回は別のケース(80歳脳梗塞後遺症左麻痺)の相談です。昨年11月に経鼻胃管カテーテルからPEGになった利用者さんです。すると、言葉がはっきりして、経口から食事が取れるようになりました。そして今は、胃ろうからの注入はお休みしています。家族から3月に交換に来るように言われているけどどうしたらよいか?と聞かれました。抜去してしまって、また食べられなくなってしまったら?という心配もあります。交換してもらうだけしてもらっておいてもいいのでしょうか?また、使用していない胃ろうの管理はそのような点に注意したらよいのでしょうか?現在は1日1回まわして、拭いて、微温湯を少し注入してもらっているのですが・・・いかがでしょうか、よろしくお願いします

[No.412のレス] Re:使っていない胃ろうは? From:もっち 2003/01/30(thu) 19:24:57 [MAIL]

いっけさんこんばんわ、訪問看護師のもっちです。
ケースバイケースだと思いますが、80歳という年齢を考えると、風邪を引くなど体調が悪くなった時や真夏の脱水などで容易に食欲が低下することが考えられます。そのような場合はPEGから水分や栄養を補給する事で体調が戻り、食欲が戻ってくるのではないでしょうか?ご本人・ご家族・主治医の先生とよくご相談されてPEGを温存するか抜去するかよくご検討されるのが良いと思います。
ところで、この方のPEGチューブはチューブ型ですか?ボタン型ですか?ボタン型であれば微温湯フラッシュだけでもよさそうですが、チューブ型ならばチューブ内を清潔に保つ為にも、フラッシュ+酢水の停滞をお勧めします。談話室の簡易検索で「酢水の停滞」を検索してみてください。1日1回まわして、拭いて→できれば洗ったほうがより良いと思います。寝たきりの利用者さんに私がよくやる洗浄方法は、フェイスタオルを円坐のように丸めてPEGを取り囲み、台所用洗剤の空き容器に人肌のお湯を入れチューとかけながら優しくこすってあげます。水分はタオルが吸い取ってくれますので、まわりも濡れません。ビランがなければ石鹸も使います。(裏技:石鹸分はティッシュで拭取ったあとに仕上げで洗浄するとタオルがビショビショにならずに済みます)お試しあれ。

[No.412のレス] Re:使っていない胃ろうは? From:おサル先生 2003/01/31(fri) 12:33:31 [MAIL]

いっけさん、こんにちは。おサル先生です。
ちなみに私もバンパー型か、バルーン型か。ボタン型かチューブ型かを知りたいです。
もっちさん、大変的確なアドバイスをありがとうございます。また、現場の工夫をご披露いただき、勉強になります。「裏技」についてご質問ですが、「ティッシュで石鹸を先にふき取っておくと、洗浄用のお湯の量が少なくて済むので、タオルがびしょびしょになりにくい」という意味に解釈してよろしいでしょうか。
よろしくご指導お願い申し上げます。

[No.412のレス] Re:使っていない胃ろうは? From:もっち 2003/01/31(fri) 13:39:46 [MAIL]

おサル先生、もっちです。
解りにくい表現で、申し訳ありません。おサル先生のご解釈のとおりです。

[No.412のレス] Re:使っていない胃ろうは? From:いっけ 2003/01/31(fri) 20:44:24

ありがとうございます。PEGチューブは、ボタン型です。私も交換時期が春なので、夏の脱水予防のためにも保存を進めたいと思います。それから、以前相談した尿道カテーテルのケースは主治医に話をして胃ろう用カテーテルに切り替えてもらえそうです。説明不足になりそうだったので、PDN通信を1部渡しました。(公告の写真が役にたちました)また洗浄の時私は、側臥位にして尿取パットを使っています。横浜の場合支給おむつの制度を利用してあまるほどパットがある家が珍しくないので・・・ちょっともったいない気はしますが・・・ティッシュのふき取る方法さっそく試してみます。

[No.413] スキルス胃がんにも、PEGは有効ですか? From:悩める奥さんの友だちです 2003/01/31(fri) 14:27:38

はじめまして。
昨日、会った友だちが、親戚にスキルス胃がんと診断された男性がいて、彼は味がしないのと食欲がないのとで、食事の時はイライラして、かつ余り食事ができないという話を聞きました。
もしかしたら、PEGがいいのかも、と話しをして、ホームページを知らせました。
奥さんは、本人に告知をしておらず、本人は仕事には出かけているのだそうです。でも、食事がちゃんととれないことを、家族はとても心配しています。

スキルス胃がんのような場合にも、PEGは有効でしょうか。


[No.413のレス] Re:スキルス胃がんにも、PEGは有効ですか? From:みっくん 2003/01/31(fri) 19:12:18 [MAIL]

こんにちは、消化器内科医のみっくんです.スキルス胃がんの場合に食欲がないのは、胃そのものに原因がある訳ですから、胃の中に流動食を注入しても多くの場合は十分な栄養効果は期待できないと思われます.余命がある程度期待される場合の栄養のルートとしては経口摂取(口から食べる)に中心静脈栄養法(高カロリー点滴)の併用方が上手くいくことが多いように思います.(余命が差し迫っているのなら必ずしも栄養療法にこだわる必要はないと思います).
 すなわち、スキルス胃癌で胃瘻を造設する場合の多くは減圧胃瘻(胃の中にたまったものを体外に出すための胃瘻)になります.しかし、PEGの穿刺ルートの胃壁が癌で侵されている場合が多く、腹水があったりして、PEG困難例が多いか、あるいは無理に造設すると出血や腹膜炎などの合併症のリスクが大きいでしょう.減圧として実施するのならばPTEG(頚部食道からのチューブ挿入)の手技の方が安全だと思います.
 以上、スキルス胃癌で栄養改善のためにPEGを行うのは幾つかの条件をクリアーした特殊な場合と考えた方がよいと思います.

[No.410] タイトルなし From:いっけ 2003/01/26(sun) 21:38:24

はじめまして、わたしは訪問看護師です。
実は今訪問しているケースで困っているので、どなたかお知恵拝借したいのですが・・・胃ろうの周りが赤くただれてしまっているのです。(バルーンカテーテルを留置しています)皮膚科に受診したのですが、抗菌剤と亜鉛化軟膏の処方があり、2週間ほど処置を続け、抗菌剤は終了となり、現在亜鉛化軟膏のみ塗布しています。毎日亜鉛化軟膏を落とすためにオリブ油で拭きとっています。訪問は週2回でその他の日は家族がケアをしています。なかなかよくならず、赤みはかえってひどくなっているような気もします。このまま軟膏処置を続けるより、毎日洗浄をした方がきれになるようにも思うのですが、皮膚科の先生の指示もあるのでいかようなものかと・・・よろしくお願いしす

[No.410のレス] Re:タイトルなし From:border.s 2003/01/27(mon) 10:37:29 [MAIL]

まずは赤くなる原因は何かということですね.漏れや逆流があるようならそこを改善しなければなりません.固定版を使って摩擦でなるなら摩擦が起きないようにしなければいけません.真菌などの感染が存在するなら抗菌薬ですね.感染がなければ皮膚保護材など被覆材をお勧めいたします.2日か3日に一度胃瘻周囲に貼ってみて下さい.PEGケアーやデユオアクテイブETなどがいいですね.皮膚は刺激がなくなればすぐによくなると思います.原因の検索と平行してやって見られたらと思います.

[No.410のレス] Re:タイトルなし From:もっち 2003/01/27(mon) 12:23:14 [MAIL]

いっけさんこんにちは、訪問看護師のもっちです。
この方のチューブはバルーンカテーテルとの事ですが、膀胱留置用のバルーンカテーテルではなく、バルーン型チューブ型のPEGカテーテルですよね?既存のPEGチューブであれば外部バンパー(体外固定板)がついていますが、きつく締めすぎてはいませんか?皮膚と外部バンパーは1cmほどの余裕を持たせてください。なぜかというと胃の内部のバルーン(内部バンパー)が胃壁に食い込んでしまうとチューブ挿入部の血流障害による壊死を起こし、内部バンパーが腹壁に埋没(バンパー埋没症候群)してしまいます。これにより、瘻孔が拡大したり、瘻孔周囲から栄養剤が漏れたり(栄養剤が漏れれば皮膚がかぶれますので、もちろん発赤しますよね)、瘻孔周囲が圧迫による発赤(褥瘡のような状態と思ってください)したりします。このような状態の時は、外部バンパーを緩めチューブを胃の内部に押し込めるようにしましょう。それから、基本はスキンケアですので、亜鉛華軟膏をオリブ油で拭取った後、軟膏をまた塗るにしても、必ず洗浄しましょう。ビランがなく発赤だけなら石鹸を使って微温湯でオリブ油・軟膏は綺麗に洗い流すほうがよいと思います。皮膚科の先生には処置を続けているが、発赤がひどくなっているように思う事を伝え、洗浄を行なってみたい旨を申し出てみてください。border.s先生のおっしゃる方法は私も行なっています。瘻孔周囲からの栄養剤漏れによるかぶれや、外部バンパーとの摩擦によるビラン・不良肉芽の小さいものにはPEGケアーやデュオアクティブETは効果あります。ただし、border.s先生もおっしゃっているように、感染がある場合には、閉鎖式ドレッシング剤は使用しないで下さい。PEGケアーはアルケア株式会社商品相談室(フリーダイヤル0120-770175)に問い合わせるとサンプルをいただけると思います。訪問看護をしていて、先生方の指示と自分が勉強してよいと思う事とのギャップがあり、悩む事が多いと思いますが(私も日々悩んでいます)、エビデンスをきちんと提示しながらお話をすれば解ってくれない先生はいらっしゃらないと思います。大変だと思いますが、全ては利用者さんのためです。医師も看護師も患者さんのために医療・看護をしているのですから… 頑張って下さい。

[No.410のレス] Re:タイトルなし From:おサル先生 2003/01/27(mon) 12:47:47 [MAIL]

いっけさん、はじめまして。border.s先生が戻って来て下さったのでうれしいです!
 私がカキコしようと思ったことを、もっちさんが精力的に書き込んでくださいました。もっちさん、ありがとう!
まったく同感です。もっちさんとborder.s先生のアドバイスを参考に是非やってみてください。きっと良い結果が出ると信じています。今後ともよろしくお願いします。

[No.410のレス] (^-^)Re:タイトルなし(^-^) From:平成の一休さん 2003/01/27(mon) 16:56:40 [MAIL] [HOME]

”もっちさん””おサル先生””border.s先生”お疲れさまです。トラブル時のアドバイスいつものことながらただただ感心させれるばかりです。ありがとうございます。今回も1ツだけ印象に残るコメントが有、心に響き感動致しました。
それは”もっちさん”さんの【全ては利用者さんの為です。医師も看護師の為に医療・看護しているのですから・・・】と言うくだりはなかなか言えるものではないしましてや行動に移すことが難しいことです。普段から”もっちさん”は訪問看護師として、又その組織の責任者として後輩達に後姿を輝きを正念相続されている証だと確信します。素晴らしい。
(^o^)//"""パチパチパチ(=^ェ^=)にこにこ/合掌三拝。

[No.410のレス] Re:タイトルなし From:平成の一休さん 2003/01/27(mon) 17:04:43 [MAIL] [HOME]

すみませんまたまたチョンボしました一部大切な部分を【下記】のように【文言を訂正】させて頂きます。
【全ては利用者の為です。医師も看護師も患者さんの為に医療・看護しているのですから・・・】(=^ェ^;=)あせあせ/ゴメンナサイ/合掌三拝。

[No.410のレス] Re:タイトルなし From:もっち 2003/01/27(mon) 18:51:42 [MAIL]

おサル先生、一休さん、いつも多大なお褒めの言葉ありがとうございます。これからも頑張ります(^0^)V

[No.410のレス] Re:タイトルなし From:いっけ 2003/01/28(tue) 23:47:56

もっちさん、失礼しました。返信の仕方がわからなかったので・・・これからもよろしくおねがいします。
バルーンの件ですが、そうなんです。尿道留置カテーテルを使用しているのです。以前にも尿道留置カテーテルを使用しているケースがありましたが、そのケースの場合1〜2針ナートして固定していたので、つれる痛みと炎症との戦い?になっていました。
私の考えなんですが、病院側の考えで、年齢・余命、経済性にようるものではないかと・・・
この相談室での事を一緒に受け持っているスタッフに話し、洗浄第一に介護者を巻き込んでいこうとすすめています。
ありがとうございました

[No.410のレス] Re:タイトルなし From:もっち 2003/01/29(wed) 10:33:35 [MAIL]

いっけさんこんにちは、訪問看護師のもっちです。
尿道用バルーンカテーテルは先端が先細りで、バルーンから先が1〜2cm突出していますよね、外部バンパー(体外固定板)もなく固定がきちんとしていないと、胃の対壁に先端の尖った部分が接触する事で、胃潰瘍を形成する恐れがあります。また、尿道用バルーンカテーテルは先端の開口部が側方のため、先端に薬が詰りやすく、栄養注入口に蓋がないため、経管栄養には不向きな形状です。事故抜去による緊急一時的な経過処置なら仕方ありませんが、造設時からずっと尿道用バルーンカテーテルというのは良くないと思います。上記のような理由から、既存のバルーン型チューブ型のPEGチューブに変えていただいたほうがよいと思います。診療報酬ではPEGカテーテル交換の手技料は請求できませんが(おかしい事ですが現状では仕方がありません)PEGチューブの材料費については請求できます。詳しくはこのHPの「胃ろうカテーテル交換における保険適用について」のレポートをご覧下さい。http://www.peg.ne.jp/news/report/020404.html
尿道用バルーンカテーテルをPEGチューブとして使用している事は、現実には良くあることなのかもしれませんが、それで良いという事ではないと思います。私達医療従事者が、正確な知識でPEGを造設・管理・連携していかなければならないと思います。先生方のご意見をお願いいたします。

[No.410のレス] Re:タイトルなし From:おサル先生 2003/01/29(wed) 12:25:33 [MAIL]

いっけさん、ご返信ありがとうございます。もっちさん、コメントありがとうございます。
確かに、介護老人保健施設や包括点数(まるめ)の療養型病院では、胃ろう専用のPEGカテーテルを使用しても保険請求できないので、やむなく・涙をのんで・本当は専用のものを使いたくてしょうがないのだけれども、尿路用のものを流用することが「いたしかたなく」行われている場合があるそうです。しかし、それ以外の場合は「特定保険医療材料」として2002年3月から保険請求ができるようになりました(バルーン型なら11300円)。同じバルーン型といっても、尿路用と胃ろう用では似て非なるものであることは、もっちさんがご指摘された通りです。
胃ろうと胃ろうカテーテルの関係は、ピアスの穴とピアスの関係です。お願いですから、皮膚に糸で縫うなんてことはしないでください。どうしても、胃内に引き込まれてしまうのなら、外部バンパーの代わりになる固定板(クリエートメディック社)を買って(1枚1000円くらい?)、PEGカテーテルに装着して差し上げてください。
とにかく、在宅では主治医の先生が保険請求できるはずですから、胃ろう専用のバルーン型PEGカテーテルに入れ替えてもらえるよう、相談してみてください。
以上、ご参考になれば幸いです。

[No.410のレス] Re:タイトルなし From:太朗 2003/01/29(wed) 17:56:55 [MAIL] [HOME]

 みなさん こんにちは
 開業医兼老人保健施設経営シャの太朗です.
 ボクの老健施設ではポンスキーNBRを使っていますが,コスト的には正直,悲しいモノがありますね・・・.何であんなモノが3万円もするんだロウ(失礼!). コストのことを考えて尿道用バルーンチューブを選択する気持ちはよく解ります.また尿道用チューブで充分だわいと,好んで使用してみえる先生も存じ上げています.ただもっちさんの指摘のごとく,バルーンからチューブが突き出ている製品って,突き出た部分が胃に当たって胃潰瘍を起こし易いんですよね.
 そこで裏技なんですが,尿道用バルーンの先端を切って腎盂用バルーンカテと同じ形にしてしまうという方法があります.どうしても尿道用チューブを使いたい方には,とりあえずお勧めしておきます.ただシリコン性尿道用チューブの場合,バルーン用注水ルーメンがチューブ先端近くまでいっていることがあり,チューブの先端部分を切断することにより,バルーンが膨らまなくなることがありますので,御注意下さい.

[No.410のレス] Re:タイトルなし From:いっけ 2003/01/30(thu) 15:29:12

皆さんありがとうございます。この話をステーションでしました。知らないスタッフもいて、PEGを理解してもらうきっかけにもなたようです。そして、カテーテルについて主治医と話す機会が持てそうなので、がんばってみようと思います。すべては利用者さんのため・・・ですもんね

[No.410のレス] Re:タイトルなし From:もっち 2003/01/30(thu) 15:40:12 [MAIL]

がんばれ、いっけさん!! 応援しています。(^-^)

[No.410のレス] (^o^)//””パチパチパチ//””Good(^o^) From:平成の一休さん 2003/01/30(thu) 16:26:28 [MAIL] [HOME]

"いっけさん”に元気が出てこられて大変嬉しいです。これも、PEGドクターズネットワークに登録されている仲間の皆様のアドバイスや力添えが大いに効を奏したと念います。( ゜゜)( 。。)( ゜゜)( 。。)うんうん/合掌三拝。

[No.393] PEJからの固形化栄養剤 From:もっち 2003/01/06(mon) 18:43:53 [MAIL]

こんばんわ、訪問看護師のもっちです。
以前ご相談した、脳梗塞後遺症で噴門部胃癌の方の件です。以前のワンステップボタンの蓋を明けっぱなしにしてJ-Tubeを留置→J-Tube抜去したがワンステップボタンの蓋が緩んで開いてしまう状態から、ネオフィードジェジュナルカテーテル24Frに交換して約1カ月になりました。噴門部は内視鏡が通らないほど狭窄しているにもかかわらず、まだ経口摂取ができています(不思議?!)。時々食欲不振となりますが、どうしてもPEJからの経管栄養を拒否しています。理由は@長時間管がつながっているのがいや(じっとしてなければならないと思っており、緊張するらしい)A気持ち悪くなる(と思いこんでいる)。家族や訪問看護師が手を変え品を変えて説得を試みますが、拒否が強いので、少々お手上げ状態です。水分のように短時間で終わるものや、ボーラスで注入することに拒否はないのですが、どうしても経管栄養剤をイリゲーターで滴下するのがダメなのです。以前、栄養剤をためておく機能をもたない腸への固形化栄養剤直接注入についてはあまり好ましくないとの話がありましたが、どなたかご経験のあるかたがいらっしゃいましたら、どのくらいの1回量をどのくらいの時間をかけて注入すれば可能なのかお教え下さい。脳梗塞後遺症で少々痴呆も入っているようで、とってもガンコな方なので、何かよい方法をご存知の方はコメント下さい。お願いします。

[No.393のレス] Re:PEJからの固形化栄養剤 From:太朗 2003/01/07(tue) 21:07:11 [MAIL] [HOME]

もっちさん あけましておめでとうございます. 開業医の太朗です.
PEJからの固形化経腸栄養剤の注入の経験がないため,想像の話と割り切ってお読みいただければ幸いです.
PEJつまり胃瘻を経由して空腸にチューブを挿管する栄養投与経路においては,胃を通らずに栄養剤を注入するため,嘔吐や栄養剤リークを減少させる効果があります.一方欠点としては,栄養剤がアッという間に腸を通過して,下痢を起こすことがあることです.そのため24時間持続投与とベストマッチになるのですが,このポンプは管理が意外に煩雑です.ましてや本症例のように寝たきりでもない症例には全く不向きといえます.これはあくまで私見なのですが,PEJこそ固形化経腸栄養剤のメリットが生きてくるのではないかと考えています.固形物は液体のように早い時間で腸を通過しません.またポンプを使わなくても,定期的に少量ずつ注入すれば良いのではと思うのです.
 この症例に関しては,一日で必要とされる栄養量と水分量を決めて固形化し,起きている時間内になるべく何回か分散してボーラス投与を行えば,問題はかなりの部分で解決するのではないでしょうか? 少なくとも,この方法ならば「長時間管がつながっている」状態からは解放されます.参考になればいいのですが・・・.

[No.393のレス] Re:PEJからの固形化栄養剤 From:もっち 2003/01/08(wed) 09:58:01 [MAIL]

太朗先生、昨年は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。
早速のアドバイスありがとうございます。ご本人、ご家族と話し合い、一度固形化経腸栄養剤のボーラス投与を試してみようと思っています。現在ラコール使用中(経管投与がイヤなので経口摂取しています)ですが、PEJからの投与はツインライン等の消化体栄養のほうが良いのか、固形化するなら半消化態でもあまり差はないのか、悩んでいます。まずは試しにトロミアップ等の粘度増強剤でラコール50mlをご本人の自覚症状を見ながらボーラス投与してみようかと計画中ですが、PEJの場合固形化には寒天がよいのか粘度増強剤で良いのかも悩むところです。

[No.393のレス] Re:PEJからの固形化栄養剤 From:もっち 2003/01/08(wed) 13:30:38 [MAIL]

もう1つ質問です。PEJから固形化栄養剤を注入するにあたっての目安として、食物は胃からどのくらいの量がどのくらいのスピードで腸に送り出されるのかご存知の方がいたら教えてください。ネットで検索してみましたが、日本人の正常な胃排出量・胃排出時間が検索できませんでした。

[No.393のレス] Re:PEJからの固形化栄養剤 From:もっち 2003/01/10(fri) 11:23:04 [MAIL]

皆さんこんにちは、もっちです。
胃排出時間で検索をかけたところ、群大放射線科の胃排出時間検査の方法が載っているページに突き当たり、「流動食(クリニミール300ml)の平均排出は臥位で60分ほどである。」とありました。これから計算すると、PEJにボーラス投与する場合5ml/分=50ml/10分くらいの速度なら、大丈夫なのでしょうか?固形化しているので、もっとゆっくりのほうが良いのでしょうか?同じページに、固形食(卵焼きとパン)の平均排出時間は90分とありましたが、PEJから注入するのは半消化態栄養(ラコール)なので流動食と考えてもよいのでしょうか?先生方のご意見をお聞きしたいのですが…

[No.393のレス] Re:PEJからの固形化栄養剤 From:太朗 2003/01/10(fri) 14:40:44 [MAIL] [HOME]

 もっちさん今日は 太朗です.
 「流動物300mlの排泄時間は1時間」という報告を興味深く読ましていただきました.(どうやって調べたんだろう?) ラコールもクリニミールもも形態が同じなので10分おきに50mlの注入ならば,代用できるように思います.でも10分おきに注入するのって大変そう・・・.

[No.393のレス] Re:PEJからの固形化栄養剤 From:もっち 2003/01/10(fri) 15:25:03 [MAIL]

太朗先生、もっちです。
群大放射線科の胃排出時間検査の方法が載っているページによると以下のような検査方法だそうです。
<流動食胃排出時間>
流動食の排泄はおもに胃底部、胃体部が関係しているとされる.平均排出は臥位で60分ほどである.
胃排泄の遅延する疾患は、糖尿病、硬皮症、甲状腺機能低下症、脳腫瘍、迷走神経切断後などである.
使用核種・薬品:Tc-99m DTPA
     商品名:ウルトラテクネカウ 185MBq
         テクネDTPAキット 1回分
クリミニール(高カロリー食)を持参してもらい、核種とともに飲用
前処置:朝食待ち クリミニールを水300mlにとき、核種とともに飲用
撮影方法および検査時間
飲用後、30秒後ごとに30分間ダイナミック撮影 約40分
尚、固形食胃排出時間の測定には、患者にパンと卵を持参してもらい、核種とともに「卵焼き」で摂取 だそうです。

[No.393のレス] Re:PEJからの固形化栄養剤 From:太朗 2003/01/10(fri) 16:26:57 [MAIL] [HOME]

↑ もっちさん御教示ありがとうございました!!
確かに放射線科の先生の発表ですのでこういう事になりますよね.老人保健施設や療養型病床の病院ではチト無理な検査でした.残念.

[No.393のレス] Re:PEJからの固形化栄養剤、やってみました From:もっち 2003/01/17(fri) 18:37:22 [MAIL]

訪問看護師のもっちです。PEJからの固形化栄養剤Tryしてみました。
まず、ラコール100mlをトロミアップでムース状に増粘、50mlカテーテルチップシリンジで、まず50mlを7〜8分かけてボーラス投与。嘔気・腹部膨満感等の自覚症状なし。40分後に再度ムース状のラコールを50ml、同じく7〜8分かけてボーラス投与。終了後、腹部膨満感軽度あり。初回だったので、今回はこれで終了しました。
その後、下痢をしたという連絡もなく、ご本人もご家族もこの方法はいいね〜と乗り気でした。固形化に寒天を使うか、増粘剤を使うか思案中です。寒天は食物繊維なので便通に良く(時々便秘をする方です)コストも安いが、作るのに手間がかかる。でもトロミアップ等の増粘剤はその場で手軽にトロミがつくので使いやすいが、コストが高い。太朗先生の経腸栄養剤固形化計画を印刷して、寒天での固形化に挑戦してもらって、どちらにするか決めてもらおうと思っています。次回は、もう少し量を多めにボーラス投与に挑戦してみます。以上ご報告まで。

[No.393のレス] Re:PEJからの固形化栄養剤 From:moemoe 2003/01/26(sun) 12:04:14

● 素朴な疑問
 噴門部癌であるならば,PEGからあえて腸瘻にする必要がないようにおもうのですが.私は,噴門部癌でPEG栄養の患者さんを20例ほど経験していますが,特に問題はありませんでした.

● 胃瘻ならば
 胃瘻ならば栄養剤をボーラスで注入しても,ある程度の量(おそらく300mlくらいが限界か?)ならば大丈夫です.一度試されては如何でしょうか.

[No.393のレス] Re:PEJからの固形化栄養剤 From:もっち 2003/01/27(mon) 11:25:04 [MAIL]

moemoe先生こんにちは、訪問看護師のもっちです。
この件に関しては、以前もカキコしたのですが、資料を集めて何度も在宅主治医と造設医に掛け合っています。しかし、結果としてPEJなのです。それでも、最初の造設時(ワンステップボタン24Frの蓋を明けっぱなしにして細い8.5FrのJ-Tubeを留置していたため、体動時に胃液がPEGから逆流してしまう)からネオフィードジェジュナルカテーテル24Frに交換していただき、ご本人ご家族の負担は減りました。在宅主治医はPEG・PEJに関しては造設医にお任せですし、造設医はなぜかPEJにこだわっています。moemoe先生の豊富な経験から、噴門部胃癌へのPEG栄養に関するエビデンスの資料があれば、お教え下さい。次回チューブ交換までに在宅主治医を説得したいと思います。今後、癌が進行し内部バンパー付近が癌細胞に覆われてくることも予測されますので、易出血性を考えるとチューブ交換も慎重にせざるを得ないと思いますが、やはり交換時損傷の少ないバルーン型を選択すべきでしょうか。造設医もそれを大変心配し、今回のチューブ交換時(昨年末)も、上記理由から「交換できない可能性もある」と話していました。

[No.409] 腸ろうの専門医を教えてください。 From:鷲田 晃輔 2003/01/25(sat) 13:36:32 [MAIL]

61歳10ヶ月の男性です。胃の全摘出手術をして18年6月経過しました。腸の吸収障害で術後から経鼻チュ−ブで経腸栄養剤(エンシュア)を日に1500カロリー補給しております。
ここ2年ほど逆流で肺炎を2回、最近では週に一・二回肺にものがはいり、発熱することが多くなりました。主治医にPEGを相談しましたが、胃ろうは可能だが腸ろうは開腹手術でないと危険だと申します。腸ろうの経験ある医療機関をお教え下さい。
奈良県生駒市に在住。

[No.409のレス] Re:腸ろうの専門医を教えてください。 From:陸の孤島の遭難者 2003/01/25(sat) 16:34:54

腸瘻ではありませんが・・・・
ご存知かもしてませんが、当院では腸瘻作成による穿刺時のリスクを考え、胃全摘後の患者さんの栄養ルートとして、PTEG(経食道的胃管)を施行しております。この方法は、内視鏡を用いずに、左頚部より超音波ガイド下に食道を穿刺し栄養チューブを留置する方法です。咽頭より下で留置するために、咽頭不快もなく、誤嚥の危険も少なくなります。
詳細は、直接メールさせていただきます。

[No.409のレス] Re:腸ろうの専門医を教えてください。 From:moemoe 2003/01/26(sun) 11:54:20

● PTEG
 胃全摘後にはPTEGはよい選択肢と思います.

● PEJ
 胃全摘後でもPEJは安全かつ確実に造ることはできます.ただし,R-Y再建で結腸後ルートの場合,できないことが稀にあります.東京慈恵会医科大学のデータでは5%くらい造設不可でした.PEJもなかなか使いかってはよいのですが,PEJにはかなりに熟練が必要となりますので,陸の孤島の遭難者さんが言われるようにPTEGがお勧めです.

[No.408] IVHについて From: 2003/01/23(thu) 23:21:29

はじめまして。ふとしたことからこのページを知り書き込みしました。97歳の祖母の事です。今は要介護5でほとんど寝てます。
区の特養ホームから微熱と嘔吐があったため、救急車で救急病院に入院しました。入院後少しして熱もおさまり食事を食べ始めたのですが本人が吐き出してしまうとの事でIVHで栄養を採ることなりました。病院の先生は(IVHで自宅でみるのが一番です、それが無理ならどこか病院を探してください)とおっしゃるばかりです。実際それが一番だとしても現実問題いろいろ探してみたのですがIVHを受け入れる病院の数はほとんど無くその上、あったとしても高額でとても払うことなどできません。本人が吐き出してしまうならホームではその人のペースでゆっくり食事を与えてくれるのでIVHを抜いてもらって我々としてはもう一度ホームにもどしていただきたいのです。わたしは素人で何も分からないのですが今IVHをしている状態をはずすのは絶対無理な事なのでしょうか?見たところ状態は安定しているのですがそれはIVHをしているからなのでしょうか?


[No.408のレス] 持続皮下注射 From:内科医@ラップ療法 2003/01/24(fri) 12:49:08 [HOME]

隣接する特養でやっていただいております。一日500mlのソリタT3を入れますと、脱水にも浮腫にもなりません。気の向いたときに食事(二口三口)をしていただきます。尊厳死と高カロリー療法(IVH 胃ろう けいかん栄養)の中間に位置する方法と考えております。
家族には「一日80Kcalなので長期的には栄養失調になります」と説明し、同意書をとって実施しております。http://www1.neweb.ne.jp/wb/decubitus/sub9.htm#hypodermoclysis

[No.408のレス] Re:IVHについて From: 2003/01/24(fri) 23:24:31

大変貴重なご意見ありがとうございました。
IVHをしていれば安定していても植物状態の祖母をみてこのままで良いのかと日々頭をなやませていたもので、是非先生に相談をしてみようかと思います。ちなみにどの病院でもそのような処置は家族が申しでればやって頂けるのでしょうか?。
それともある指定病院でしかやってもらえないのでしょうか
もしこのお返事をみていたら教えてください
宜しくお願い致します

[No.408のレス] 持続皮下注と医療倫理 From:内科医@ラップ療法 2003/01/25(sat) 10:32:47 [HOME]

医療倫理学の世界では、「尊厳死と自己決定権・リビングウィル」などといった議論が交わされています。リビングウィルを書面に用意している方は実際にはまれで、ほとんどの方はそうした用意がなく、延命治療の是非は家族の手にゆだねられております。尊厳死を選ぶこともできず、かといって手足を縛ってのIVHや点滴も困る、胃ろうも困る、といった具合に「自己決定」困難な家族にとって、持続皮下注はもう一つの選択肢になります。

持続皮下注は、短期的に実施した場合は「輸液療法」に位置付けられますが、長期的に実施した場合は「尊厳死」に近いものになります。最近経験した患者さんの場合は、1ヶ月で亡くなっています。このような結果になることはあらかじめご家族に説明して文書に署名入りで記録しております。

国内での普及が今後の課題です。医療関係者、家族、社会の理解の問題です。余命の限られた方にとって何が適切な医療行為なのかどうかという問題ですね。

皮下注射による補液 (hypodermoclysis)は、末梢静脈や中心静脈からの補液が普及するようになってからは過去の治療法と考えられておりましたが、最近高齢者の脱水症の治療法としてその簡便性と安全性から再評価されてきております。皮下注射による補液は、諸外国では高齢者の通常の治療法として認められておりますが、日本では最近やっと普及し始めたところです。
週刊医学界新聞 第2273号(1月19日発行) Vol.13 No.1  
  レポート 英国のGeneral Practitioner 高橋 晃 
「ナーシングホームへの定期回診」 より引用。
・・・・・印象的だったのは,肺炎を併発して,経口摂取が困難となり脱水に陥った老人に皮下注射による補液(Hypodermoclysis)を行なっていたことである。医療スタッフが十分でない環境で,経静脈的補液が管理上困難な場合,腹壁の皮下から24時間で1500ml程度の補液が可能であるという。これにより,病院に送らずに経口摂取が可能になるところまで回復するそうだ。私が驚いているとウイングフィールド先生は「これがエビデンスだよ」と言って文献のコピーを渡してくれた。


[No.407] 施設に入所しました From:プー 2003/01/19(sun) 22:26:35 [MAIL]

皆さんこんばんは。看護師のプーです。
先日は皆さんにコメントいただきありがとうございました。
あの患者さんは無事希望の施設に帰ることができました。
施設の方で、栄養の寒天を栄養士とともに試作してみてくれたようです。患者さんにとってどうだか分かりませんが、ご家族の生活は護られました。
受け入れてくれた施設には感謝しています。
今後どうなるか心配もありますが、新しい試みを受け入れてくれた事嬉しく思っています。
胃瘻造設患者さんは年々増えていますが、その管理についてはまだまだ知らないことばかりです。今後も勉強して行きたいと思っています。
北海道でもPEGについてのセミナーなど学習の場があると良いのですが、あまり機会がありません。残念です。
病院の看護部としてマニュアル作りを進めていくようなので、また色々な情報を提供してください。

[No.407のレス] (^o^)Re:施設に入所しました(^o^) From:平成の一休さん 2003/01/20(mon) 07:06:54 [MAIL] [HOME]

”ブーさん”おはようございます。例の患者さんの入所無事完了して本当に良かったですね。大変嬉しく念います。この仕事は常に前進しようとすると「壁にぶち当たり」ますが、粘り強く頑張って下さい。お疲れさまでした。
尚、マニュアル作りは是非作って下さい必ず役に立ちます。医療ミス等が発生した場合、マニュアルの有無が一番最初に関係機関から点検・検証されます。(^-^)vブィ!合掌三拝。

[No.407のレス] Re:施設に入所しました From:border.s 2003/01/20(mon) 10:04:15 [MAIL]

同じ北海道です.昨年札幌で?区在宅医療協議会?で講演させていただきました.北海道はまだPEGの造設自体が少ないですね.うちの病院も5年前私が来る前までPEGは行われていませんでした.がんばりましょう.最近では看護雑誌でのPEGの特集が多くなってきていますね.臨床看護の5月号がPEG特集ですのでご参考にされてください.このサイトに登場される先生も書かれます.北海道もがんばりましょう.

[No.403] 減圧してもらっても状態が変りません。 From:PDN代理 2003/01/14(tue) 10:43:13

父が脳出血で,倒れ,昨年末から胃ろうにより、栄養を摂っています。(現在も入院中)
しかし,よくもどしたり、気分が悪くなったりしているようです。
よくもどすようになってから、毎回減圧は行ってもらっているようですが,しばらくしたらまたもどすようになりました。
父は言葉は話せませんが、こちらの言っている事は少しわかるようで,お腹が張ってるみたい?とたずねるとうなずいていました。
それで、看護婦さんがペグにチューブをいれると液体がどんどんあふれ出てきて,300ミリリットルもたまったそうです。
病院からは消化しきれてないからだろうと言われましたが,鼻から入れていた時はここまでなりませんでした。
鼻からと胃ろうとでは消化のし方が違うという事があるのでしょうか?また、消化しきれていないというのに、薬も変わらず,量も以前と同じです。
このままでは、ずっともどしたり、お腹が張った状態が続くのではないかと心配でリハビリをがんばっていたのに、今は気分が悪そうでとてもかわいそうです。

もし、何か情報がありましたら、教えて下さい。



[No.403のレス] Re:減圧してもらっても状態が変りません。 From:みっくん 2003/01/14(tue) 13:05:06 [MAIL]

 嘔吐の原因が腸閉塞でないという前提の元にお話します.
(腸閉塞がないかどうかはレントゲンなどで確認して下さい)
検索で「もれ」や「嘔吐」でひいてもでてくるかもしれませんが、以下のような対応が考えられます.
1)注入する流動食を濃度が濃くて量がやや少ない物に変更したり、ゆっくり時間をかけて注入するようにする.
2)腸管の動きを活発にしたり、誤嚥を減らすような薬などを使用する.(漢方薬、ガナトン、ガスモチン、エリスロマイシンなど)
3)流動食の形態変更を行う.粘度増強剤(REF-P1)の使用や寒天による固形化.(検索するとでてきます)
4)3)まで行ってみてもコントロールできない時は、胃瘻を介して腸瘻化をしてみてはいかがでしょう.
5)腸瘻化してもだめなら、「漏れ」だけが問題なら「PTEG経皮経食道胃管挿入術」を検討する余地があるかもしれません.「漏れ」「嘔吐」ともに腸瘻化しても解決できないようであれば消化管を利用して行う「経腸栄養」は困難なように思います.この場合は胃瘻の使用を断念して「経静脈栄養」いわゆる点滴栄養を考慮すべきと考えています.
 何れの場合も病態をよく把握してから、簡単にできることから、試行錯誤を行う必要がありそうです.
 また、排便が良好にあることや、胆石発作などの合併がないことも確認しておいて下さい.

[No.403のレス] Re:減圧してもらっても状態が変りません。 From:border.s 2003/01/14(tue) 15:10:50 [MAIL]

以前と同じものをやられているなら,まず内視鏡や腸の流れの検査をお勧めします.以前流れが悪くなって確認のため内視鏡をしましたら十二指腸潰瘍が形成されてて流れなくなっている症例がありました.内視鏡が難しかったら造影剤をPEGから入れてもらってレントゲンを何時間後に取ることでわかると思います.また別の症例で大腸癌の方もおられました.みっくん先生の言われるとおりまずレントゲンで確認ですね.

[No.403のレス] Re:減圧してもらっても状態が変りません。 From:チビ太 2003/01/18(sat) 23:24:46

みっくんさん、border.sさんいろいろとありがとうございました。
相変わらず父の調子は悪いのですが,特別何の検査も処置もないので、少し不安に思っていました。もう1度先生に相談してみようと思います。また何かありましたら、情報をお願いします。

[No.406] (^-^)1/17:淡路阪神大震災の教訓から得たもの(^-^) From:平成の一休さん 2003/01/17(fri) 20:27:58 [MAIL] [HOME]

皆さんこんばんわ〜「平成の一休さん」です。今日(1/17)は淡路阪神大震災から8年目になります。私が「食道癌全摘出手術」を行ったのが震災2ケ月後の(3/14)です。又「サリン事件」が発生したのが事件過ぎた1週間後の(3/20)と連続して事件・事故が発生しました。ですからこの平成7年と言う年は忘れるに忘れられない年となりました。又、淡路阪神大震災では義理の母が亡くなり、更にサリン事件では部下が事件に巻き込まれ入院しました。さて、このような大事件や大災害が同時に発生した中で闘病生活している内にあることに気付きました。それは「天災は何時発生するか判らない」と言う実に当たり前のことでした。その後入退院を繰り返す内に「東海沖地震」が話題になりました。最近では「東南海沖地震」等々がしきりとマスコミで話題になっております。私は現在ツインラインを自宅で点滴いたして辛くも命をつないでおります。ある時ふと念ったのです。もし、自宅近くで関東大震災クラスが発生したら自分はどうなるだろうか?病院はどうなるのだろうか?誰がサポートしてくれるのでろうか?先生は?自治体の支援は等々と考えると日頃から何か身を守る手段を見つける必要があると気付きました。なんだかんだ言っても最終的には自己判断が求められます。そうだ自分の命の綱はツインラインだ。もし関東大災害クラスの大災害が発生したら病院も大被害を受けるでしょう。そこで今私は自衛策で「大災害に備え」=「2週間分ツインラインを備蓄」することに気付き実行しております。又一部の大事なお薬も備蓄しております。パニック状態の中で命を支えれるのは自衛策が不可欠で絶対必須と考え実行に移しました。皆さんも「8年前のこの日の大惨事」をもう一度思い返して頂き「万が一に備えて」対策を講じるのも一考ではないか念い投稿しました。(^^)計画性・具体性・簡便性・合掌。

[No.405] 胃ろう漏れが止まらない From:しまっこ 2003/01/17(fri) 11:36:18 [MAIL]

病棟Nsをしているものです。
喉頭癌で胃ろう増設した方がいます。
胃ろうの漏れのためバルーンチューブからボタン式弁付に変えたのですが漏れが続き皮膚がただれロウコウが広がってきています。どうしたらいいのでしょうか。
漏れを防ぐ方法、ただれた皮膚のスキンケア法教えてください。
漏れの原因も分かりません。

[No.405のレス] Re:胃ろう漏れが止まらない From:PEGマニア 2003/01/17(fri) 18:02:03

しまっこさん、こんにちわ!胃の内容物の漏れの酷さには以前、経験した事がございます。参考までに書かさせていただきますが、マニュアル等では、<胃内のガス抜き><栄養剤の見なおし(消化態栄養剤に切り替えてみる)><栄養剤の固形化><太いカテーテルに替えてみる><逆に瘻孔を縮めて細いカテーテルに替えてみる><胃内部のカテーテルの形状の大きいタイプにしてみる(バルーンタイプ)><ストッパーの浮きを約3mm以内にする><造設部位を替えてみる>など、沢山の方法があり、どれから手をつけてよいか分からないくらいです。1つ1つ攻略をしていきましたが、なかなか解決できず、結局、造設部位を替える事によって解決できました。造設部位変更は、患者さんにも負担が掛かりますし、造設箇所を2カ所以上造ると、胃排出機能低下につながると言う事で、あまり気がすすみませんでした。ですが、この患者さんは、特に問題はなく又、漏洩もそれ程出なくなりましたので、良かったと思っております。ここまで来ますと、医師に相談してみるのが一番ですよね。漏れの酷かった時は、Yガーゼを頻繁に交換し、生理食塩水で瘻孔部を洗浄しておりました。瘻孔が広がってきているとのことですが、当然、カテーテルを太いのに替えるというのはタブーでありまして、そのまま閉じてから、対策を考えた方が、患者さんにもよろしいかなと思いますが(きっと、痛みを感じているのでは)、他の皆様、どうでしょうか?

[No.404] イリルガードルの消毒方法について教えてください。 From:つっつ- 2003/01/14(tue) 18:31:58 [MAIL]

皆様こんばんわ。つっつーです。
病棟勤務でないので、教えてください。
イリルガードルの消毒方法として、ミルトンとかハイターを
使用して・・・というのを見受けますが、イリルガードルのメーカーさんからは、使用すると容器の劣化を招くので・・・と、
当院の調剤薬局からは家族の方にお渡しする際には、湯洗いで
と説明しているそうですが、病棟などでは、中性洗剤・ハイター
などで説明していますし、自分も病棟勤務時代は、ハイターを
入れて使用していました。。。どうしたらいいのでしょうか。

[No.404のレス] Re:イリルガードルの消毒方法について教えてください。 From:もっち 2003/01/15(wed) 13:18:05 [MAIL]

こんにちは、訪問看護師のもっちです。
経管栄養に使用するイルリガートルは、食器と考えてよいと思います。在宅では、食器洗い用の洗剤で良く洗ってきれいな布巾で拭いています。ハイターに漬けるのも時々です。毎日ハイターに漬けている方や、ミルトンを使用している方、栄養を入れる前に熱湯をザッと通している方などもいらっしゃいますが、在宅生活なら、経管栄養終了後スグ洗い落とせば綺麗になりますし、病院ほどバイ菌はいないので、皆がご飯を食べているお茶碗と同じ感覚で行なっています。容器の劣化については、食器だったら、割れたりヒビが入ったら交換するでしょうから、劣化したら交換すればよいと思います。食器のように安売りをしていないので定価購入が難点でしょうか。5年ぐらい普通に使っている方もいましたから、そんなに劣化するとは思えませんが… 問題は、イルリガートルにつながっている、洗いにくい栄養チューブの方でしょう。食器洗い用洗剤をイルリガートルから栄養チューブに流し、チューブの中を良くもみ洗いして、きれいにすすぎますが、困るのはチューブ内の水分が完全に飛ばない事と、もみ洗いしても汚れが残ってしまう事です。栄養チューブを頻回に取り替えるか、PEGチューブと同じようにお酢を停滞させておくのもよいのではと、カキコしながら思いました。

[No.404のレス] Re:イリルガードルの消毒方法について教えてください。 From:つっつ- 2003/01/16(thu) 00:52:23 [MAIL]

もっちさん。
ありがとうございます。
お酢の件、試してみようと思います。
チューブ内のブラッシングに在宅訪問した際、針金を使用し、
洗われている家族の方がいらっしゃていて、
内視鏡用の両側にブラシがついているタイプ(2m)を
半分に切ってお渡しできればと思っているのですが、
40本売りのため、なかなか実施には至っていません。
病院のほうに申請したんですが、やはり却下され・・・。
再度プッシュしてみたいとおもいます。
細くていいと自分は思うのですが・・・。
なんとか1本手に入れ・・・試してみたいと思っています。
また、アドバイスどうぞよろしくお願いします。

[No.404のレス] Re:イリルガードルの消毒方法について教えてください。 From:通りすがり 2003/01/16(thu) 12:47:26

イルリガードル、ラインセットの不衛生状態で、特に半消化態栄養剤や同様成分の流動食等の投与の際、微生物汚染によりヨーグルト状に固化したという事例をたまに耳にすることがあります。容器、器具はディスポが理想でしょうが、とても高価で、そうはいかないこともあるかとは思います。介護者にとっては大変なことかもしれませんが、容器、器具はやはりご飯をた食べるお茶碗や箸と同じようなものと思いますので、衛生管理には十分注意されたいと切に願うところであります。

[No.395] (^-^)PEG交換まずまず成功!(^-^) From:平成の一休さん 2003/01/07(tue) 23:36:01 [MAIL] [HOME]

■「痛いバンパー型PEG交換の新たな試みは一応成功!」。
          <従来交換時期>
■従来の交換1年間十二指腸内に留置後痛みが発生後交換。
■症状:急速の激痛が襲う、歩けなくなるほど痛み発生!。
■抜去後PEGキットの状態:拳型に変形し劣化し硬化する。
■自宅での状況:2〜3日間抜去後の傷が残るせいか痛い。
          <PEG:種類> 
■「PEG型式」:バンパー型ボタン式。
■「長さ」:3.4cm。 ■「口径」:24Fr。
          <今回の交換試み>
■交換時期を半年にして痛みが来ない内にPEGを交換した。
■症状:痛みは発生なし、通常の生活にも支障はなかった。
■抜去後PEGキット状態:極端な劣化なしキットも柔らか。
■自宅での状況:帰宅後も痛み漏れ出血等発生しなかった。
■「課題」:PEG抜去・PEG挿入時の痛みの解消迄は行かず。
            <感想>
■PEGバンパー型ボタン式の交換時期は個人差はあるものの
1年留置はPEGの劣化等の原因で交換時痛みが伴うのが判明。
■PEGバンパー型ボタン式の交換時期を個人差はあるものの
半年留置位ではPEGの劣化が余り進んでいなく若干ではあるが、痛みを避けるとか、事故抜去防止の予防には効果があるように感じました。今回の実験で痛みの解消にはまだまだ至っていないので、後はもっと「痛まないPEGキット」をメーカーに開発を急いで製作をお願いしたいと念いました(^-^)
■「本音」:(>_<)いたたた..(+_+)気絶中(o_ _)oドテッ!
合掌三拝。

[No.395のレス] Re:(^-^)PEG交換まずまず成功!(^-^) From:つっつ- 2003/01/07(tue) 23:43:14 [MAIL]

無事今回の交換が終わり・・・安心しました。
痛くなく・安全なPEGキットの開発切実に私も望みます。

[No.395のレス] Re:(^-^)PEG交換まずまず成功!(^-^) From:もっち 2003/01/08(wed) 09:36:26 [MAIL]

一休さん、PEG交換お疲れ様でした。無事に終わってよかったですね。

[No.395のレス] Re:(^-^)PEG交換まずまず成功!(^-^) From:太朗 2003/01/08(wed) 21:19:52 [MAIL] [HOME]

一休さん 明けましておめでとうございます.
胃瘻栄養を受ける立場の非常に貴重な意見と思います.大変参考になります.ありがたいです.

[No.395のレス] PEG交換まずまず成功!おめでとうございます。そして素朴な質問 From:道産子長ちゃん 2003/01/09(thu) 23:26:24 [MAIL]

一休さん 今回の無事PEG交換おめでとうございます。PEG栄養を受けられる方が苦痛なくお過ごし頂くのは、われわれ医療者側にも大変な喜びです。
ところで、素朴な疑問があったので敢えて御質問させて頂きます。PEG交換カテーテルには一休さんが御使用されているバンパー式タイプと、バルーン式タイプがありますが、小生は交換時の苦痛や瘻孔損傷の危険性からいつもバルーン式を使用しています。この方が交換時の痛みはかなり軽くなるのではないでしょうか。バルーン式の場合事故抜去という欠点がありますが一休さんの場合抜けても御自分で挿入できるのではないかと思いますがいかがでしょうか。おそらく、これまでたくさんの御経験や試行錯誤のうえ、主治医の先生と交換をされていると思いますが、小生の施設のPEG対象の患者さんは意識の不明瞭な方が多く、実際の患者さん側のバンパー式とバルーン式の使用感の優劣をお聞きしたことがありません。そのへんのこれまでの経緯などお聞かせいただけると大変参考になるかと思います。主治医の先生と一休さんには大変失礼な質問とは思います。どうぞ、お気を悪くされませんようにお願いします。

[No.395のレス] Re:(^-^)PEG交換まずまず成功!素朴な質問(^-^) From:平成の一休さん 2003/01/10(fri) 10:46:00 [MAIL] [HOME]

”道産子長ちゃん”先生おはようがざいます。ご指摘の通り「バンパー式」と「バルーン式」では機能が大きく異なります。私がバンパー式を使用したのは特別の意味や理由はありませんが、選択した理由をあえて申しあげるとすれば「社会復帰」して現場でバリバリと働いていた為「長持ちと交換後抜けにくく並びに取り扱いが簡単なPEGを選択」しました。勿論、早々に「長所・欠点は点検済み」の上でございまが今回は「ボタン型バンパー」「ボタン型バルーン」のみの商品についてご紹介申し上げます。
■「ボタン型バンパー」の「長所・短所」
「長所」@カテーテルが抜けにくくい「交換の期間が長い」
「長所」A目立たず動作の邪魔にならない為自己抜去がない
「長所」B栄養剤の通過する距離が短いのでカテーテルの汚     染が少ない
「長所」C逆流防止弁がついている
「短所」@交換時に「痛みや圧迫感」を生じる
「短所」A指先でボタンを開閉づらい場合がある
■「ボタン型バルーン」の「長所・短所」
「長所」@バルーン内の蒸留水を抜いて挿入・抜去(出し入    れするので「交換が容易」である
「短所」@バルーン方は破裂することが多く「交換期間」が    短い
■「PEGの選定に当たっては」患者・家族並びに関係各位の    意見・病状・生活環境及び生活設計や希望等と充分    に検討し話し合いをする必要があると念います。
■以上、簡単ですが「相違点」を列挙してみましたが、ご指    摘の「商品の優劣」で選定はいたしておりません。    従ってあくまで患者さんにベストと念われるPEGを    合意の上造設しております。万一不都合が生じた場    合は別途他機種を検討し造設しているのが現状では    ないではないかと念われます。
■「お答え」以上のような経緯で先生と私と「相談の上」造    設に踏み切りました。
■なお「PEG手帳」P-12〜P13に図解入りの説明をご参考にさ    れたら如何でしょうか、ご案内まで。合掌三拝。


[No.395のレス] Re:(^-^)PEG交換まずまず成功!(^-^) From:moemoe 2003/01/10(fri) 23:04:16

● キット選択基準
 私は,平成の一休さんの主治医です.キット選択基準は,彼が言われているように,バンパー型は使いかってがよいからです.もちろん,交換時の痛みは,大変すまないと思っています.ゴメンナサイ.

● 今後
 破裂しないバルーンの開発と痛くなく交換できるバンパーを造ることと確信しています.近い将来,このようなコンセプトの新しいキットが必ず出現します.日本の技術は世界一です.少し,時間を下さい.

[No.395のレス] Re:(^-^)PEG交換まずまず成功!(^-^) From:道産子長ちゃん 2003/01/15(wed) 00:32:38 [MAIL]

一休さん、moemoe先生御丁寧な御返事ありがとうございました。小生もはやく改良された交換用カテーテルができることを期待しています。

[No.402] ジェジュナルチューブについて教えてください。 From:つっつ- 2003/01/11(sat) 21:33:51 [MAIL]

ジェジュナル9Frで、NBRカテ20Fr.
使用していますが、薬の注入は、FEED・サクションのどちらでも
いいのでしょうか。
また、使用後のフラッシュは何ccのシリンジでおこなうのが
よいのでしょうか。
また、注入量も教えてください。

[No.402のレス] Re:ジェジュナルチューブについて教えてください。 From:太朗 2003/01/14(tue) 18:12:47 [MAIL] [HOME]

つっつーさん今日は 開業医の太朗です.
ジュジュナルチューブの件ですが,胃の吸引を必要としない症例ならば「サクション」の方から注入しても良いと思います.むしろ薬剤の詰まりのことを考えるのならば,薬剤は「サクション」の方から注入する方が実際は良いのかもしれません.
フラッシュの量は・・・ウーン・・・20ml程度も注入すれば良いんではないでしょうか?

[No.402のレス] Re:ジェジュナルチューブについて教えてください。 From:つっつ- 2003/01/14(tue) 18:25:12 [MAIL]

太郎先生へ
ありがとうございます。
まだまだ勉強中ですみません。
今後とも御指導のほどよろしくお願いします。

[No.392] 尿量が減りました From:チコ 2003/01/04(sat) 17:56:46 [MAIL]

初めて書き込みさせて頂きます。お返事、至急頂けましたら幸いです。老人ホームにお世話なっています83歳の父。胃ろう造設して1年と3ヶ月。12月26日から急に尿の量が減ってきました。ホームですので計量しているわけではありませんが、回数も従来の3分の1強、明らかに減っているとの事。オムツと便器とを併用している事もあり、正確にはつかめません。摂り込んでいる水分量
は変わっていませんので、体内に貯まっているのでは?腎臓の機能が弱っているのでは?と心配です。ホームでは腹圧をかける力が衰えた為では?というので、下腹部を押さえたり、マッサージしたりで、様子見状態です。本人は見た目には今のところそうひどくつらいという風でもありません。ただ、便通の方がエンシュアからツインラインに変わってから悪く、痔の関係もありラキソを使ってやっと4〜5日に1回反応便がみられる状態。昨日も肛門までねっとりした便がきていますが、いきめなくて、ほんのわずか掻き出してやれた程度で苦しそうです。尿量の減った事と関連があるのでしょうか?このまま様子をみていて手遅れにならないかが心配です。良きアドバイス、よろしくお願い致します。


[No.392のレス] Re:尿量が減りました From:みっくん 2003/01/05(sun) 21:04:07 [MAIL]

こんにちは、チコさん.みっくんといいます.お父様の状況が異常な状態なのかそうでないのかについて、残念ながらたとえ専門家であってもご本人様を診察しないとなんとも言えません.
 一般論ですが、体内の電解質(塩分など)の濃度は大丈夫か、血糖は大丈夫か、腎臓の機能は大丈夫か?(こういったことは尿や血液で分かります)むくみはないか、心臓や肺に余分な水分がたまってないか(レントゲンなどで分かります)などを確認する必要がありそうです.診察をした上で更に検査もしてみないとなかなか状態が把握できないと思います.ご高齢の方は異常があっても症状が出現しにくいこともありますので、要注意です.職員の方にお願いして嘱託医師の診察か、病院へ搬送しての検査を行った方がよいと思います.(何もなければそれで安心できるでしょう)
 また、尿がでない理由の一つに「尿閉」(膀胱にたまった尿を排泄できなくなる状態)というものもあり、この場合には膀胱にカテーテルを入れることによって解決します.

[No.392のレス] Re:尿量が減りました From:border.s 2003/01/06(mon) 07:57:59 [MAIL]

チコさま,全体の入れてる水分量が変わらなければ,エンシュアでもツインラインでも尿量に変化はおきないと思います.まずはみっくん 先生の言われるとおり採血などと診察してもらい尿管カテーテルにてきちんと尿量チェックしてもらうことですね.もう診察も始まるのでお願いしてもらってください.

[No.392のレス] Re:尿量が減りました From:チコ 2003/01/07(tue) 22:34:48 [MAIL]

みっくん先生、そしてborder.s先生、早速にお返事頂きまして感激しております。お礼が遅くなりましてすみません。とても参考になりました。早速、施設のほうへ、尿と血液検査をしていただくよう依頼しました。それは、施設にある診療所の嘱託医のほうで。レントゲンの設備はないとのことですので、結果をみてよくないようでしたら、病院へということとしましたが、レントゲンのほうも急いだほうがよいのでしょうか?尿管カテーテルによる尿量チェックのほうも急いだほうがよいのでしょうか?
電解質(塩分など)の濃度の件ですが、以前のエンシュアの時には
、塩分?ミネラル?の不足を補う意味でテルモのテゾンを加えていましたが、−PDNさんからのアドバイスでー現在のツインラインに変わってからは、そういったことはしていませんが、必要でしょうか?
よろしくお願い致します。

[No.392のレス] Re:尿量が減りました From:border.s 2003/01/09(thu) 12:08:18 [MAIL]

チコさま まずは血液検査の結果を見てもらえば腎機能がわかります.その他アルブミン値や蛋白量をみてもらえば栄養状態もわかると思います.その結果で追加の検査が必要であればやってもらってください.カテーテルは尿閉などで全くでない時に入れるか,正確な尿量を測るためですので尿がある程度出ていておむつでも大体の量がわかるならばいいと思います.本当に減っているのかがわかるくらい・・・ミネラルに関しても血液検査でわかると思いますのでその結果で考えられたらと思います.

[No.392のレス] Re:尿量が減りました From:チコ 2003/01/10(fri) 00:25:58 [MAIL]

border.s先生、再度のお返事ありがとうございました。みっくん先生との先日のアドバイスに従いまして、施設のほうへ尿と血液の検査の依頼を早速にする事ができました。昨日の訪問時にその結果を聞く事ができましたが、それによりますと、安心な事にどちらも異常なしとの返事でした。取り敢えずレントゲンのほうは、今回は見合わせることとしました。施設のほうでは、受診の依頼をしましょうかーと言ってはいただきましたが・・・ 異常なしとなると、それでは今回の心配は何だったのかーとなりますが、一時的なものだったのか。もう一つ考えられますのは、ベッド脇の便座に移るのに転倒の心配があることと、便座を使って戻った場合一人ですと姿勢が保てなくて、胃ろう中の姿勢が極端にズレるーひどい時には20度位にーそれらの理由でベッド柵を少し前から、胃ろう中と夜間はするようになった事と関係があるのかも知れません。ヘルパーさんに遠慮してブザーを押さないでオムツの中に。それで回数が極端に減ったとも考えられます。それはそれで心配です。意欲の低下とか無気力にならないかとか、寝たきりにつながらないかとか、抱える問題は多いです。border.s先生のアドバイスにありました栄養状態の把握もしたいですので、アルブミン値と蛋白量を早速調べて頂くよう依頼したいと思います。御親切にありがとうございました。
それとみっくん先生からのアドバイスにありました(ご高齢の方は異常があっても症状が出現しにくいこともありますので、要注意です)のお言葉にはハッとするものがありました。
心して見守りたいと思います。いろいろとアドバイスいただきたいことはあります。今後ともよろしくお願いいたします。

ーー

[No.399] 黄色い液体の逆流&栄養剤の固形化について From:PDN代理 2003/01/08(wed) 10:50:31

メールで寄せられた質問です。ご承諾頂きましたので、代理で書き込みします。
「初めまして。私の実の母がPEG栄養の状態です。昨年の12月1日に退院してきましたが、最近チューブ内に黄色の液体が逆流してきます。私の看護師の観察によると、胆汁のようです。嘔吐した時も同じ黄色でした。病歴は解離性大動脈でOPした時に脳梗塞併発し左麻痺の言語障害で寝たきりの状態です。OPの1ヵ月後にMRSA感染し、胸骨切除し筋肉(腹部と胸筋)を植え込み術をしております。胆汁の逆流は心配ないでしょうか?栄養注入の手順に間違いがあるのでしょうか?指導お願いします。
経腸栄養剤の固形化も検討してみたいと思っています。その点についても、何かありましたら指導お願いします。」

これに対して、簡易検索のご利用とカテーテルの種類の判別をお願いしましたところ、次のようなお返事を頂きました。

「胆汁の逆流の件は、談話室を拝見しました。バルーン式で浮く状態でしたので、18frの蒸留水の5ccを確認後、チューブを固定しましたので様子をみたいと思います。
今日は質問があります。
経腸栄養剤固形化を実施してみたいのですが、@1回の注入量はどれくらいまで可能か?A冷たいままでよいのか?B希釈したもの60度まで加熱して、寒天を混ぜるとなっておりますが、火は止めて60度ままで混ぜるのですか?かんてんクックの説明書を見ると1〜2分沸騰させるとなっております。実は昨日、60度のままで作成して使用してみましたが、濃度に自信がありません。と言うのは、固形化しなかったのです。1回に300ml注入しました。嘔吐はなかったです。
わかり難い質問かもしれませんが、よろしくお願いします。
もし成功すれば、実施することにより私は社会復帰し、働きながら介護しようかと思っております。」

介護者の社会復帰にも役立つ偉大な固形化計画(主役は寒天!)アドバイス、宜しくお願いします。


[No.399のレス] Re:黄色い液体の逆流&栄養剤の固形化について From:太朗 2003/01/08(wed) 21:40:03 [MAIL] [HOME]

こんばんは 固形化マニアの太朗です.
固形化経腸栄養剤に対しての御質問に意見させていただきます.

質問1:
1回の注入量はどれくらいまで可能か?
ボクの意見:
個人差があると思います.1回500mlくらいがスッと入ってしまう方もみえれば,1回量が200ml程度が一杯一杯の方もみえるようです.液体経腸栄養剤の注入速度にも,対応ができる速度に個人差があるのと同じですね.

質問2:冷たいままでよいのか?
ボクの意見:冷たい寒天を500ml急に胃の中に入ったら,私たちでも参ってしまいます.やはり人肌程度の温度が理想であると考えます.

質問3:希釈したもの60度まで加熱して、寒天を混ぜるとなっておりますが、火は止めて60度ままで混ぜるのですか?かんてんクックの説明書を見ると1〜2分沸騰させるとなっております。実は昨日、60度のままで作成して使用してみましたが、濃度に自信がありません。
ボクの意見:寒天は沸騰した状態で溶解します.自分の知識の範囲では60度では充分溶解しないのではないかと考えます.ただ80度というやや低温でも溶解する「手づくりぱぱ寒天」という製品はあります.

固形化のノウハウを「[No.400] 長文御免! 寒天の亡者による経腸栄養剤固形化計画総集編 」に集めてみました.お時間のあるときにでもご覧下さい.

[No.394] 父のその後 From:NAO 2003/01/07(tue) 21:49:44 [MAIL]

あけましておめでとうございます。
以前にV-Pシャントと胃婁についてお世話になった者です。父の調子があまりにも良い(と思われる)ので、多くの人に伝えたくなりました。
敗血症で再入院しその後、退院してから粘度増強剤での食事を開始し下痢がなくなりました。あれから、1ヶ月半が経ちました。年末年始はじっくり父の看護が出来、様子もよく分かりました。
痰はにおいもなく、色もきれいです。10日の間、下痢は1度もなく排便の時間も落ち着いて来ていました。
久しぶりに訪問してくれたケアマネージャーさんにも「お父さん、太らせたね!」と言われるくらいで、肺の音もいいそうです。大晦日の日には1年ぶりに会う甥の子供達の手を握ろうとして右の手が動いているのです。テレビを見るようになって眼球の動きも大きくなり、年が明けてからは、ずっとではないですが、「はい・いいえ」の時や声かけに振り向こうと、首を動かしてくれます。マンパワーがある時にと、車椅子にトライ。10分くらいですが、発症から9ヶ月ぶりに家の中を散歩しました。「食べる練習しようね?」と話すといつも以上にはっきりとそして何回も何回も目を閉じて、必死に「そうしたい!」訴えます。それには、まず、胃婁が、、、、。今年こそは造設出来るといいなぁと思います。
みなさんのアドバイスのおかげで少しずつ状態は良くなっています(と思います)。ありがとうございました。今年もまたよろしくお願いいたします。

[No.391] 2003年もよろしく、そしてご一緒に! From:PDN 2003/01/01(wed) 02:43:35

あっという間に年が明け、我が家では私がもたもたしていたものだから「年越されそば」になってしまいました。
皆さん、今年もPDN広場へご参加ください。
談話室もどんどん活用してください。
より良いPEGを目指して、一緒に歩いてくださいね。

[No.391のレス] Re:2003年もよろしく、そしてご一緒に! From:みっくん 2003/01/01(wed) 08:49:21 [MAIL]

 新年明けましておめでとうございます.このところ院内の仕事がごちゃごちゃと多くてご無沙汰になっています.すみません.なるべく時間見つけて参加させていただきます.病院で年越しそばとお雑煮を食べたみっくんでした.皆様今年もよろしくお願いいたします.

[No.391のレス] Re:2003年もよろしく、そしてご一緒に!ねねねねね? From:平成の一休さん 2003/01/01(wed) 14:39:47 [MAIL] [HOME]

”あけましておめでとうがざいます”。
この言葉の意味が如何に深いか「激動の2002年」を振り返れば自ずと判ると念います。さて「2003年」はPEG大躍進の年にしたいと願っております。多くの賛同者間の連帯を強めたく張り切って頑張りましょうね。平成の一休さんも今年も「チョンボ連発」腹を抱えて大いに笑って笑って笑いまくり楽しい1年にしましょうね。患者さんが元気であれば先生も自信を深め、先生が元気だと患者さんが勇気付けられます。
投稿するに当たって躊躇せず、困ったことがあれば勇気をだして書き込んで下さい。何も制約なんかありませんからね。
そういう私も1月7日(火)恐怖のPEG交換予定です。今回は試しに6ケ月で交換することにしました。すこしは痛みが和らぐのを期待してのことですがσ(--#)アタマイター合掌三拝

[No.391のレス] Re:2003年もよろしく、そしてご一緒に! From:もっち 2003/01/04(sat) 10:56:37 [MAIL]

皆さん、明けましておめでとうございます。
今日から仕事のもっちです。(1/2も定時訪問はしましたが…)
一休さんお正月早々PEG交換、頑張って下さい。本当に、交換が痛くないバンパー型チューブが早く商品化されれば良いのにと思っています。今年のお正月は、予想された範囲内の状態変化で、家族対応が可能だった為、緊急のTELもなく静かなお正月を迎えられました。今年もがんばります。

[No.390] 年の暮れ From:もっち 2002/12/31(tue) 22:01:40 [MAIL]

皆さんこんばんわ、訪問看護師のもっちです。
もうすぐ、2002年が終わってしまいますね。なんだか、あっという間でした。来年もよろしくお願いいたします。

[No.389] 経腸栄養固形化の質問です。 From:まりる 2002/12/26(thu) 12:30:44 [MAIL] [HOME]

談話室がしばらくぶりだったので・・・
とても充実して内容の情報が飛び交っていてビックリです。

7歳の娘は現在、メインの栄養剤はラコール200kcal・エンテルード400kcalを一日に三回に分けて注入しています。
何となく原液のままでは胃に負担になるような気がして、大体1.5倍くらいに白湯で薄めて(水分補給もかねて・・)いたのですが、原液の方が胃に留まる時間が長くていいと言うのをここで読んで、一日の栄養の取り方をもう一度見直した方がいいのだろうかと思案中です。
正式な栄養指導は一日の摂取カロリー(600〜700kcal)くらいで何も受けていないので、娘の胃と相談しながら手探りでここまで来ました。
栄養剤600kcalの他には、経口でヨーグルトを100g、野菜ジュース160cc、ソリタT3顆粒300cc、白湯400ccくらいです。
低血糖症があるので、風邪などで体調が悪く消化ができない時はソリタを多めにしていますが、元気で栄養剤が入っている時はソリタでなくてもいいのかなと思っていた所に、先日、塩分の話題をここで見て、やはり塩分が入っているソリタの方がいいのかなと思ったり、わからない事がたくさん出てきました。
抗けいれん剤のためか自力の排便が無く、定期的にテレミンソフト(座薬)を使って排便をしているので下痢も無く体調はとてもよいのですが・・・
ちなみに身長120cm、体重20kg、程よくバランスが取れているようです。

それと、固形化した場合、冷たい状態で注入するのでしょうか?
夏は常温ですが、寒い時期は体温くらいに暖めたものを注入しています。
薄めた物を注入している今の状態でいい物か、原液を濃度をつけて注入、水分は別に取るという方法のほうがよいのか、ぜひぜひご指導ください。
よろしくお願いします。

[No.389のレス] Re:経腸栄養固形化の質問です。 From:太朗 2002/12/26(thu) 12:49:39 [MAIL] [HOME]

まりるさんこんにちは 開業医の太朗です.
栄養剤の温度は,人肌がベストだと思っています.でも冬はなかなか難しいですね.投与前にお湯につけてはどうでしょうか.
栄養剤の濃度は,原液でも良いですし,まりるさんのように希釈している方は,希釈後に固形化しても良いですよ.

[No.388] 復帰します. From:border.s 2002/12/26(thu) 08:55:20 [MAIL]

お久しぶりです.変な外科医です.しばらく褥瘡やパスで忙しくこちらに顔を出せてませんでした.久しぶりに見るととっても充実していますね.すばらしい.日本では一昨年はパス,今年は褥瘡がブレイクしましたが,ついに来年は栄養,PEGですね.当院も10月にNST(nutorition support team)を立ち上げ,PEGを早期に行う患者が増えました.まだまだ医師でもPEGを理解されてない方もいらっしゃるので,広報活動が大切ですね.今後またよろしくお願いいたします.